江國さんの作品に初めて触れたのは何年前だろう? 「きらきらひかる」を読んだ時の衝撃たるや。 純粋な恋愛ってこんなにも切なくて痛いんだって胸が苦しくなった。 あれから何年も経ち、色んな経験を積んで。 それでも尚「きらきらひかる」の世界観は私を捉えて離さない。
正直ここ数年の作品は昔ほど強烈に引き込まれる事もなくなってしまったんだけど。 それでも好きな作家さん。
そんな江國さんのトークイベントに参加してきました。 初めてお目にかかる江國さんは。 少女のまま年齢を重ねたような雰囲気をまとっていて。 あぁ、作品の登場人物たちは江國さん本人もしくは分身なんだなぁ、と。
編集者の方との対談形式で1時間のトークイベントだったんだけど。 発せられる言葉、発言にいたる発想、笑い方、照れ方。 独自の空気感をたっぷりと堪能。
特に印象に残った話題を。
淋しいとか悲しいとかは感傷的になっているだけ。 感傷的になったもの負けみたいなところがあって。 野生の動物達の 孤独を恐れない感傷に浸らない清潔さに強く憧れる。
「清潔さ」と言う単語の使い方。 凄く響いた。 「強さ」でも「気高さ」でもなく、「清潔さ」。 江國さんならでは、かなと。
それから会場の女性からの質問で。 「江國さんの作品に出てくる女性はみんな自立しているように感じる。 自分も自立した女になりたいのだがどうしたら良いか?」 の答えに。
自立するには。 誰かに甘えたり甘えられたり。 誰かに頼ったり頼られたり。 そういうことが出来るようになるのが自立する事に繋がるのでは。
と答えてらして。 あー、確かに。 自立する事と孤立する事は違うから。 孤立無援で何もかもを自分でこなすことが自立ではないんだよね。 自分のするべきことは責任を持ち。 出来ないと判断した事は他人に甘える頼る。 甘えたり頼ったりするのは意外と難しいもんなぁ。 質問者の若い女性には江國さんの答えが届いてなさそうだったのが残念。
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