兄が亡くなった時。 悲しい気持ちと、過去の整理しきれない気持ちと入り混じった。 とても混乱していて自分が何をすべきなのか理解できなくて。
自分に出来る事は何でも手伝うつもりでいたけれど 心のどこかで、どうして私が兄の為に動かなきゃいけないの?という気持ちもあった。
お嫁さんの家族にすごく愛されていたらしい兄。 お母さん妹さん泣いて泣いて兄の側にずっと居て。 でも卑屈な私は、兄はそんな想いに値する人物なのか?なんて思ったりもしていた。 実の家族以外に安らぎを覚える場所を見つけていた兄は幸せだったのだろう。
どういう経過を辿って決まったのか曖昧なのだけど 喪主を務めたのは父だった。 通夜が終り通夜の後処理、翌日の段取り、諸々の発注、 その他のいろんな事で父は疲れきっていた。
そんな父を遠くから見て どうして体調の悪い父がこんなに大変な事をやらなきゃいけないの? こんな面倒な事、父に代わって兄がやればいいのに!長男なのに! と思って、はたと気が付いた。
今行われているのは兄の葬儀なのだ。 兄はもう居ないのだ。 これから父を母を支えるのは私ひとりになったのだ、と。 そうか、私は一人っ子になったのか。
兄が亡くなった病院でこの自覚が出来ていたら。 もっと父の力になれたのに。 後悔してもしきれない思いに駆られた。
その後、翌日の流れを全て父から引き継ぎ。 翌日父は喪主の仕事だけに専念してもらう事にした。 斎場の係員にも私が窓口になると伝え。 告別式、初七日法要を終えた。 最初からこう動けばよかったんだ。 途中で気が付いたのがせめてもの救いだけれど、やっぱり悔しい。
もうこんな後悔を味わわない為にも 自分の置かれた立場をしっかり見極めて出来る事は全部やろう。
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