オヤビン日記
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2003年05月30日(金) 海外生活初!ストックホルムでスリにあう (涙)…

(今日の日記は剛くんのことではありません…)

連休を利用してスウェーデンのストックホルムに来ています。

今日の午前中は市庁舎の見学に行きました。
この市庁舎はノーベル賞受賞者の晩餐会とダンスパーティーが行われるところで、ガイドつきのツアーでのみ見学することが出来ます。建物を建てたときのエピソードが聞けてなかなかおもしろかったです。

その後私たちは海の近くに腰掛けて地図を広げ、次に行く場所への行き方を確認していました。「よし、じゃあ行こう!」と言って数歩進んだところで、男A (白人じゃなくて浅黒かった。中東系?) が「地図を見せて」と英語で話しながら近づいて来ました。

「他に連れもいないみたいだし、カバンもカメラも持っていないから、旅行者には見えないなあ。」とちょっと怪しげに思いましたが、地図を見せて、今いるところを英語で説明してあげました。

そのうちに男Aは自分の財布を出して、中に入っているアメリカドルと思われる札束を見せ、何か話し始めました。

「わー、怪しいなあ」と思った次の瞬間、どこからか2人組みの男B、Cがやって来て「ポリス!」と言いながら男Bが警察手帳を見せました (反省点1)。

「この男 (男A) からコカインを買ったか?」
と聞かれたので「No!」と言いました。どうやら私たちが男Aからコカインを買ったと疑っているようでした

すると男B、Cは男Aの財布を調べたあと、「あっちへ行け!」という風に男Aを追い払いました。男Aは数メートル離れた所に行って、こっちを見ていました。

その後、男Bは

「英語は話せるか?」
「パスポートを見せろ!」

と言ってきました。ちょっと威圧的でした。
「英語は話せる。パスポートはホテルにある。」と答えると、夫に「お金を見せろ」と言ってきました。夫が財布を出して渡す (反省点2) と、中身は空っぽでした。夫は現金を全部ズボンのポケットに入れていたのです。

「これだけか?」と言われたので、夫はズボンのポケットから現金を出して渡しました (反省点3)。すると、現金の数を数え、夫の財布の臭いを嗅いだりしながら「コカイン」がなんだとかしきりに言っていました。

わたしはその間英語で一生懸命いままでの出来事を説明し、潔白を訴えようとしました。(←疑うことを知らない私) 説明しながら男B、Cに近づこうとすると、強い口調で「ここから動くな!ここに座れ!」と言われました。

そのうち夫の現金を数えていた男Bが現金を落としました。わたしが「あっ、拾った方がいいよ」と日本語で夫に言うと、男Bも「早く拾え」と言い、夫は現金を拾い上げました。その時夫と私の目は一瞬地面の現金に集中していました (反省点4)。

「日本円も見せろ!」(←日本人だって言っていないのに!)
「これしかお金はないのか?」
と何度も聞かれました。(←コカインの売買を疑うのにナンデ現金の数を気にするのか、今となっては不審点)

次に私の財布を見せろと言うので見せると、現金は手にとらずチラッと見ただけで返してくれました。また男達は「コカイン」がなんとかとか「危ない」とか言っていました。そして「もう行っていい」と言われたので、男Aが立っている場所とは反対方向に歩き出しました。

すると…
数十メートルほど歩いたところで夫が
あれっ?お金が足りないかも。」
と言い出したのです。落ち着いて数えてみると確かに500クローナ札が2枚足りなかったのです! (←日本円で1万5千円くらい!) 夫は「あの警察官が現金を数えている時に抜き取ったんだ」と言いますが、わたしはずーっと信じられませんでした。きっと夫の数え間違えじゃないかと思っていたのです。(←お人好し過ぎ!)

さっきの場所に引き返しても、もう奴等はいませんでした。

きっとあの3人の男はグルだったんでしょう。そして男B、Cはニセ警官だったんです。男Bが現金を地面に落として夫と私の目が下に行った隙に、お札を抜き取ったんでしょう。

くやしー!!!

諦めて次の目的地に行く途中、ストックホルムには長く住んでいるという日本人ガイドの女性に会いました。わたしはその時もまだあの警察官が偽者だったとは半信半疑だったので、思い切ってさっきの出来事を話しました。するとその女性は「あー、もう出てきたんだ。いつもより早いわ。」と言いました。あの手口のスリは毎年いるみたいで、観光シーズンになると出てくるそうです。

海外生活は通算で2年半、いろいろな国に旅行もしました。でも危ない目にもスリにも強盗にもあったことがなかったのに…

ちょうど旅行に行く日の昼、わたしは知人の家で「地球の歩き方 クロアチア編」を読んでいたんです。そこには「ニセ警官に注意」というコラムが書いてあって、友達に「ニセ警官なんているんですね。」って言ったら「どこの国にもいるみたいですよ。」って言われたばっかりだったのに!そしてその知人のお母さまがロンドンでスリにあったという話も聞いたばっかりだったのに!

自分のあまりのバカさ加減にあきれてしまいました。

反省点1
夫いわく、見せられた警察手帳には写真が無かったらしい。(←その場で言ってよ!)もっとよく警察手帳をチェックすべきでした。

反省点2
財布はどんなことがあっても他人に渡してはいけません。

反省点3
隠しておいた現金はどんなことがあっても出してはいけません。現金を人に渡してもいけません。

反省点4
一瞬でも自分の物、現金から目を離してはいけません。

教訓1: 自分の持ち物は自分の手から離さないようにしましょう。
教訓2: 警察官に何か言われたら、とりあえず一緒に警察署に行くようにしましょう。その場で解決しようとしないほうがいいでしょう。

それにしても、くやしー!!!






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