日本語ぐるりっと便り

2003年09月08日(月) 2学期も  T

 2学期が始まりました。
”ぐるりっと”の教室からは、「帰国した子」「学校に通い始めた子」「在籍校に戻った子」の三通りの子ども達がみられます。
今回は、「帰国した子」以外は、ほとんどの子が教室に残っています。正確には、「午前中勉強して午後から学校に戻っている」のですが。

 学校教育を主体としながらこういう教室形態を築き維持していくためには、いうまでもないことですが、本人、保護者、学校、行政からの「要望/容認」ということが必要です。いずれかが抜け落ちてもいけません。理想は五位一体なのですが、当面は日本語教室(日本語指導)により比重がかかることになります。
そう考えると責任は重大です。でも「子どもの立場にたって」を基本に考えれば、道は少なからず開けて来るように思います。

 その子にとってより良い(と思える)ことは何なのか、しかもその時孤立して考えるのではなく、できるだけ大勢の人が当事者として話せることが、より良い「言語環境」を築く第一歩に繋がるのではないでしょうか。
どんなりっぱなカリキュラムもメソッドも、この「言語環境」なくして有効の日の目をみることは難しいように思います。
 わずかながら、そうした手応えが感じられる2003年の2学期です。


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