きまぐれ日記♨
おっつぁん



 憲法改正?
2005年04月05日(火)


新聞では、憲法改正案などが報道されています。まあ、いろんな立場がありますわなあ。ワタシは個人的には、改正には反対です。中身についてもいろいろ意見があると思いますし、ワタシもいろいろ思うところはあるのですが、今回は、少し「憲法」そのものの性格から、この改正案の性格について考えてみたいと思います。結論から書いてしまうと、「政治家とは、憲法の改正をしたがるものなのだから、その政治家が改正を主張しても、あまりそれを真に受けてしまってはいけない」ということ。珍しくまじめなハナシですが、しばしお付き合いを。

まず、憲法とは何について定めてある法律か、を知ることが必要です。憲法の条文には、「国民は〜尊重される」とか、「国民は〜差別されない」とか書いてあって、ちょっとわかりにくいのですが、これは、国家や、市町村など公共団体の力によって、尊重されたり、差別されない、という話になっているのです。国や、地方公共団体に対して、義務を課しているわけですね。また、憲法98条1項には、「この憲法は、国の最高法規であって、その上記に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」とあります。つまり、憲法に反する法律は、作っちゃいけませんよ、ってわけですね。そう考えると、憲法は具体的には、国の下で働いている公務員だとか、法律を作る政治家を縛っている法律と見ることができるでしょう。

ここまで考えれば、ワタシの最初のハナシがわかってくるはずです。政治家とすれば、自分たちはいろいろやりたいことがあるでしょうから、憲法による制限なんて、無いほうがいい。もちろん、自分たちが変な法律を作って、失敗するかも、とは考えていません。だから、法律を作る力を制限している憲法を変えたい、と考えるのは当然なわけです。

こんなことを頭に入れて、今回の憲法改正の話を見てみると、また、違った見方もできるのではないでしょうか。ちょっと、ややこしいハナシでしたが、わかっていただけましたか?なにかありましたら、掲示板で聞いてみてくださいませ。

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