スイッチ。
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2004年07月17日(土) 図書館のお姉さん。1


 中村サンには入学したときから憧れの人がいた。
 今年から入った、図書館のお姉さん。
 可愛いってわけでも、キレイってわけでもないのに、
 なんか惹かれる不思議な魅力のある人、だそーだ。

 あたしから見たらお姉さんは小さくて可愛い。
 愛嬌あるし、笑顔が素敵だ。
 
 本なんか興味ない中村サンが図書館に通い続けている理由なんて
 みんな知ってるだろう。


 ある日、指令が下った。
 図書館のお姉さんの好きなタイプを聞いてこい、と。

 あたしとさとみは悩んだ。
 話したこともない人にんなことどーやって聞けばいいんやろ。


 「どーする?

 「んー、、どーしよ。。

 カウンターにはタイミング良くお姉さんがいる。
 ウルサイ図書館のおやぢもいない。
 チャンスは、今だ!!

 必要ないのにとりあえず図書館の本を借りることにした。

 「貸し出しカード忘れたんですけど、借りれますか?

 「大丈夫ですよー。^^学科とクラスと名前の記入お願いします。

 「あー、あたしも忘れたんですけどー‥

 記入しながら思った。
 どう考えてもこの状況で聞けるはずない!!
 やばいなあ、さとみどーするつもりなんやろ?

 手続きを終えて、図書館を出ようとしたその瞬間、

 「お姉さん、彼氏いますか?^^


 聞いちゃうんですね、さとみサン!!


 「え、なんでイキナリ!?(めちゃくちゃ驚いている。

 「いやぁー、キレイだなあって思って。^^

 「先生、男子に人気なんですよー。(中村サンしか騒いでるの聞いたことない。

 「あははー。(笑

 「好きなタイプの芸能人誰ですか?

 「んーっと、●夫木●かなあ。

 「あー、ねぇ。わかりますー。爽やかですよねー。^^

 やばぃ、中村サンと全く正反対やん!!
 中村サンはどっちかというと1●●Rのヴォーカルやしっっ!!

 あまりにも違ったけん
 あたし、めちゃくちゃ笑ってしまった‥(ばきゅ。


 「え、性格はどんな感じ?

 「優しい人がいいかなあ。

 「なるほどー。^^

 「えへへ。(笑顔。

 「「それじゃあ、また来ますー。^^」」


 人生初ナンパしちゃったね。
 しかも女の人に、なんて話しながら図書館をあとにした。

 そのことはすぐ中村サンに報告した。

 「まじでー?俺、どう頑張っても●夫木●系やないやん?^^;


 あたしは、これで終わると思っちょった。
 中村サンも諦めると思っちょった。

 この二日後だった、
 お昼に中村サンから電話。
 妙にテンション高い。
 


 「ちょっときーてちゃ!!先生の番号聞いた!!

 


 また、何か嫌なことが起こる予感がした。


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