鬼のかけら。≫イッマムラ
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2004年08月13日(金)
細川たか人(細川たかし+たかじん)≦細川たか神
私の店には「ティッシュさん」と(店員内で)呼ばれる男性客が来る。
正式名は「劇団・妻夫木ティッシュさん」だ。
ティッシュさんはいつも顔に満面の笑顔を浮かべ、
ものごっついフレンドリーに接してくる。
無機物に。

ティッシュさんは俗に言う、ちょっと頭のおかしい人だ。
壁やコカコーラを友達として話し掛ける。
「だから言うたやんけー」
「せやんな?プククク、それおかしいって!」
「アホ言うなよ〜」
口調から察するに男友達(として)なんだろう。
そんなに盛り上がっている時に店員が
「いらっしゃいませ〜」と話し掛けると
これが意外に冷たい。
表情を一気に無くし、「インターネット」と一言吐くだけ。
目は合わさない。
そばにある友達(コカコーラの機械)を見ている。

彼は帰り際、必ず今から払う金銭に話し掛ける。
「きもちわるっ」といって500円玉をさしだし、
「お前やないか!」とツッコミを入れ、千円札を払う。
勿論、払う時は(我々を相手にするので)無表情だ。

そんなティッシュさんが帰ったあとは
店員は彼の話題で持ちきりになる。
「今日はティッシュさんお金に何て言ってた?」
ティッシュさん本人の前では笑えないが、
彼は本当に面白いのだ。

今日、彼と並ぶ大型新人(ちょっと頭のおかしいひと)が
店にやってきた。
やたら丁寧な口調で話す30代中盤くらいの男性だ。
その丁寧な口調はNHK教育番組の
『工場見学にいこう!』系の大人の司会者っぽい喋り方だ。
わざとわからないフリをして
工場作業員から工場の仕組みを聞き出すという大人の。
男「この100円割引券というのは、一時間以上で使えるわけですね?」
私「いいえ。一時間を過ぎた場合です。」
男「ははぁ、つまりー…380円ということですよね?」
私「いいえ。その場合は一時間以上になりますので
 570円からご利用いただけます。」
男「なるほど!わかりました。『一時間以上』では一時間が
  含まれてしまうわけですね」
さしづめ私は工場長といったところか。

バイトのコータロちゃんが異変に気付いた。
「イマムラさん!なんか16番の人、漫談してますよ!!」
16番は個室のインターネット席。
まあきっとイヤホンでもつけて外国に住む友人と
ビデオチャットでもしているのだろう、と
私はたかをくくり16番席に向かった。
いや、16番席に向かうまでもなく彼の声は聞こえてきた。
そこで聞いた驚愕の言葉。

「甲子園がはじまると『もう夏も終わりだなあ』と、思うのであ〜る!」

!!!
興奮のあまり、忘れていた。
うちの店のヘッドホンにはマイクがついていないことを。
ビデオチャットなわけがない。
そのことをコータロちゃんに伝えると
彼も面白半分で16番席に向かっていった。
「ジャスミンとフローラルの香りに包まれて、
ラックス・スパモイスト誕生!って言ってましたよ。」
本日の彼語録。

「山口豊でコーヒーを。」

「まーーーーーーーつーーーーーーーりーーーーー…夏祭り!」

「あったかま〜つり。はい!(賛同を求める)あったかま〜つり!」

その後、彼は気がすむまで重低音の鼻歌を口ずさみ
「あったかまつり」を色んなキーで歌ったり
「あったかまつり」を早送り調に歌ったり
「あったかまつり」に合うボイパを探してみたり。
彼の部屋を好奇心剥き出しで覗く子供も多々。
部屋から出てきた彼は、何故か髪が乱れていた。
頭の左側がブロッコリーみたいにボワッとしていた。
突風?

彼の名は「DJ・マツリ」。
期待の超大型新人だ。



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