鬼のかけら。≫イッマムラ
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2001年09月12日(水)
ファンタグレープ
とてもとても喉がかわいていた私。
スパーリングの2Rあたりからずっと
『これ終わったらファンタグレープ飲む』
と心に決めていた私。
わざと着替えるの遅くして、
髪ほどいたり、髪といたりしながら、
焦らして焦らして
最高の状態でファンタグレープをかっ込むの。
絶対、炭酸が喉にしみて
シュワー・・・あいたたた
ってなるけど、それが良い。
もうすることなくなったら後は急ぎ足。
ロビーの自動販売機めがけてひたすら走る。
ポケットには120円ちょっきり。
いかにもよく冷えてそうな濡れ具合。
でも私は慌てない。
ちゃんと席に座ってから飲むのが礼儀。
よっこいしょ。
愛しき君に手をかけようとした瞬間、背後から

「飲むなよ」

と、師範のお声。
「お前なあ、ファンタグレープは身体にめっちゃ悪いねんで」
「今から身体つくろうとしてる奴がファンタなんか飲むな」
「これから一生のむなよ?わかったな。」
「あ、お茶は飲んでええで」
「はよそのファンタ、誰かにやれ。」


「ひとくちだけ・・・・・・」

「あかん。」




夢、やぶれたり。

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