stray notes

氷砂糖

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優しい時間をありがとう
2013年02月15日(金)

5年くらい、髪をお任せしていた、担当の美容師さんが郷里へ帰ってしまった。腕がよいだけでなく、あまり喋らなくてすみ、ヘタな説明でもいい雰囲気にまとめてもらえるので、大変気に入っていたのだが……。さすがに東北まで追いかける気力体力経済力はないので、今後は他の人を探すしかない。しかしあれほど感じのいい人を見つけるのは大変そうだなー、と。なかなか次へ向かえずにいる。

彼は無口なタイプだった、というわけではなさそうだった。ほかのお客さんの髪を扱っているとき、意外とたくさん話していたのを見たことがある。そのお客さんはよく喋るタイプのようだったから、おそらく相手の会話量に合わせていたんじゃないかな、と思う。ありがたいことだと思う。

そしてわたしはパーマをかけるなど、時間がかかりそうなときは予約するけれど、ときどき髪がもさもさしてくると、ふらりと寄ってみるようなタイプの客だった(一応混んでそうなときは入らない)。飛び込みでも多少待てば、必ず時間を作ってくださるのも大変うれしかった。

最後に挨拶だけはできたけれど、感謝の気持ちのすべてをを伝えきれた気がしない。でも、毎回うまく言えない部分の気持ちまでくんでくれたひとだから。案外伝わっているのかもしれない。



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