stray notes

氷砂糖

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記憶はいつしか美化されて
2011年07月15日(金)

いい思い出になってしまう、ものなのかな……。

このあたりで、半年ほどペアを組んで仕事をしていた、同僚が退職した。働いている間中、あまり合ってないなーと思っていたので。いなくなったら清々して、万歳三唱でもしたくなるくらい嬉しいかなーと思っていたが。いざ別れてみると、自分でも意外なほどしんみりしていて、驚いた。

なぜか思い出せるのはよいところばかりで、「もっと優しくしてあげればよかったかなー」という気持ちまでわいてきた(意地悪をしたことはないが、自分に余裕がなくて、冷たかったことはあったかもしれないので)。まあしかし、ずっと彼女といたかったか? と聞かれれば、それはちょっと……と思うので、やはり気に入っていたわけではないのだろう。

それでも、何が困ったとか嫌だったとか、ほとんど覚えていないので。渦中では気になったことも、過ぎてみればたいしたことではなかったのかもなぁ、と思う。また会いたい、とかはさっぱり思わないが。むしろできれば会わずにいたいが。

この世のどこかで、(わたしと無関係に)元気で無事でお幸せに、と思う。





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