日記
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| 2004年03月19日(金) |
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感謝祭DVD一般発売 / 白い巨塔(最終回) |
■感謝祭DVD一般発売
まあね、買えなかった方もいたし、評判よかったし、良いことなんでしょうけれどね。なんだか釈然としないわ。なんで一般発売?なんで20%オフ?
あのお金がない時期に、死ぬ気で買ったって言うのに。ちょっとくやしいよん。ま、J事務所のやるこた、こんなもんだ。ま、選択肢が多いほうがいいやね。売らないより、売った方がいい。しか〜し、何度も言うようだけれど、GコンDVD出しやがれ!
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■白い巨塔 最終回 (関連記事⇒ねむりたぬき)
ついに、最終回。ラストの終わり方も、斬新で、かなり見ごたえありました。自分で財前やりたいと志願しただけあるよ、唐沢さん。とくに、癌が脳転移してからの、手や目の演技は、自然で違和感がなかった。でも、時間が足りなかったなあ。財前の死までの時間があまりに短くて、もうちょっと回りの人たちの心の動きや、財前の葛藤を描いてほしかった。
あのラストの手紙がすべての締めくくり。やっぱり原作がしっかりしていると、ドラマもぐぐっと引き締まりますね。
私にとって意外だったのは、前作を上回った印象を残した人が西田さん演じる義父だったこと。今では、前作の方のイメージがまったくうかばなくなりました。初回見たときに、西田さん演じるこの役に違和感があって、文句を言った覚えがあるのですが、ごめんなさい、結果としてよかったです。さすがです、西田さん。
名誉や権力のためならば、お金をばらまくことをなんとも思ってない、下品な親父。あぶらぎった関西の産婦人科医。にもかかわらず、最終回での、財前吾郎の死への嘆き悲しみは、ホンモノな感じがした。どこか人間味あふれる魅力的な人物像としてドラマの中でみごとに生きていたように思います。これは私の想像なんですが、お葬式終わったら、未亡人になった娘の、新しい婿探しに奔走しそう。あの親父はあったかい人情をもちながらも、ちゃっかりと、したたかに、そして強欲に、次に向かって札束をふところに入れて、また動きだすような気がするんです。
もうひとり、気になったのは鵜飼教授。財前の臨終の直前、病室から逃げるように出て行くとき、にやりと笑った鵜飼さん。ああ、うまい!と思わず拍手。人の死をもってしても、白い巨塔に向かって行く権力欲を捨てることがない人として、上手く描かれている。しょせんコイツはここまでだ、と見切りをつけた冷たい目。たぶん次回のSPで、柳原の葛藤とともに、さらに描かれていくんだろうな。楽しみです。
骨太な原作に骨太なドラマ。たしかにおもしろい試みでした。視聴率的にも成功したし、1クールに1つぐらいは、こういうドラマがあってもいいな、と思いました。
でもね、私としては、新鮮で実験的なドラマももっといっぱいほしい。全部この路線じゃつまらない。視聴率を意識するあまり、全部原作モノとリメークモノばかりになったら、いやだな。『マンハッタンラブストーリー』や『すいか』、『木更津キャッツアイ』や、『池袋ウェストゲートパーク』などなど。こういうドラマは視聴率はいまひとつだけれど、やっぱり1クールに1つは絶対存在してほしいです。
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