ここマドリードのホテルは地下鉄チャマルティン駅の上にあるホテル・チャマルティン。 一夜明けると、さっそくレストランで朝食である。そういえば機内食で済ませただけに、ひさびさの食事となると少しばかり期待は膨らむ。
しかし、窓の外を見るとまだ暗いではないか。もう8時だというのに。これがヨーロッパ。日本の感覚ではいけないのだ。
指定された時間に行くと、すでに添乗員のMさんがお出迎え。仕事とはいえ、朝から晩まで大変だ。朝寝坊もできない。
和食と違って、洋食はすべてバイキングである。それにしても日本のご婦人方のすさまじさには驚かされる。基本的に全部のメニューを一通り取ることになっているようだ。お皿は2枚3枚とテーブルに並べている。飲み物も一種類だけではない。まずミルクとジュース、その後コーヒーを注ぎに走るのである。 その点、あちらの方はあっさりしている。トマト・ジュースにスクランブル・エッグ、そしてパンをひとつふたつ。
私は、宮城県のOさん、そしてSさんと席を取った。さて何にするか。どうもご婦人方と同じで、少しずつたくさんのメニューを並べたくなってしまう。 食べ進めていくと、どうやらジュース類が日本と一味違うような気がしてきた。なかでも柑橘類の味が濃いようである。
並んでいるメニューのそばでは、時折、オレンジを機械に放り込んでジュースを作っている。じつはこれがとてもおいしかった。




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