三木露風「赤とんぼ」の詩の深さに驚いた。それにしても研究する人はいるものだ。6ページにわたって論じているのだが、途中からむずかしくなって理解をするのをやめた。赤とんぼは赤とんぼのままでいい。詩からにじみ出てくる哀愁と郷愁を堪能できればそれでいい。このCD、24曲を「赤とんぼ」で染めているのだが、気に入らないのは、23曲目をシューマン作曲のピアノ協奏曲にしている。似ているということで、この冊子にもテーマとして論じているが、どうも気に食わない。これはこれでいい曲なのだが。