ほんと指がまわらない。
今度の日曜日はコンクールだというのに、16分音符の速いパッセージがまったくできない。なぜこうも指がいうことをきかないのだろうか。 練習不足といってしまえばそれまでだが、なにかいい方法はないものだろうか。
上田啓二先生は、息の使い方、それも支えが大切だと言われるが、それだけではないだろう。指そのものの俊敏性をあげるには練習方法にもなにか工夫が必要な気もする。物の本には、メトロノームでゆっくりと、それも、毎日の練習の最初にいつもゆっくりと。あ〜、そんな暇はないのだ。 毎日の練習すらできない現実があるのに、そんな悠長なことはいっておれないのだ。
現実的な問題は、中指と薬指の分解がうまくいかない。ひとつひとつの音がきれいにバランスよく配置されない。 特にクラリネットは、変え指が多いので指をあっちこっちに移動させなければならず、これが大変な苦痛であり、スムーズに指がまわらない原因でもある。

換え指に関してクラリネットとサックスを比較すると、どうみてもサックスのほうが有利だ。まず、そんなにあっちこっちにサイドキーはない。 たとえばクラリネットで、ミのフラットからドに下がる場合、普段使わないキーを左の小指で押さえる。サックスでは、どの音からであろうとドは左の中指だけでいける。そういえばサックスは歴史が浅いのでそれだけ完成度が高いのかも。
この辺は、楽器メーカーにがんばってほしいところでもある。楽器はもっと改良されてもいいはずだ。むずかしい楽器を駆使するのが目的ではないのだから。 もっと楽にいい音楽を奏でたいという願望はだれびとも同じだろう。
しかし、練習時間の減少とともに、腕が確実に落ちてきている。あ〜、朝練でもするか。
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