続々・不良主婦と呼ばれて@USA
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米国在住数十年国際結婚美人妻<←嘘>自堕落日常日記
3月の卒業シーズンから4月の入学・入社シーズンって、なんとなく年末年始の時期と似たような感覚で日本を懐かしく思う。 なんつって、テレビで入社式のシーンを見て初めて”そう言えばこんな時期なのね。”と思ったんだけど。 そして、時代は変わっても入社式は今でも殆ど”紺”なんだなぁ、と思ったのでした。
今の就職難時代とは反対に、まだバブルの名残が感じられた頃の私の入社式。 私は、商社・アメリカ本社・高給・制服なし・自由な社風・話題のインテリジェントビル・等々のキーワードに惹かれ、急成長中の外資系の会社に応募し、 見事に難関を突破して(?)採用されたのでした。 ですが、周りの友達が皆揃って伊藤忠、丸紅、日本銀行、モルガン、JTB等に入ったのに比べ、地味感は拭えません。 そうそう、私の入社式。 いくら外資で自由な社風でも、いくら採用が確実になっている入社式でも、いくらこんなダサい格好したくないと思っても、皆「紺に白のインナー、黒のパンプス」。 そこに一人だけ、確実に浮いている女が一人。 オフホワイトのスーツはウエストが絞られた短丈のジャケット、スーツと同じ生地のボタンは金で縁取られ、インナーのブラウスにまで細いラメのストライプ入り、足元はもちろん5cmはあるヒール。 ウエーブのかかった長い髪のその後姿から想像するとおり、前から見ても期待を裏切らない派手目な顔立ちに化粧。 先輩社員の間ではその日から「今年の新人にすごい派手な子がいる」と噂になり、新人同期の男子の間でついた即席あだ名は「イケイケ」。
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