太れ!たつのふ
一覧|past|next
初めての方へ ←クリック
昨夜もご主人様は帰ってこず
駅の駐輪場で待ちぼうけです
よくあることです
いいかげん馴れそうなものですが そうはいきません
さみしさに包まれてしまいました
朝になって 隣にサル介さんが来たので 愚痴りました
「私は毎日 ご主人様の為に走っているのに。暑い日も寒い日も 朝早くたって 夜遅くたって 一生懸命走っているの。でもどうしてなの。あたしばっかり頑張って、ご主人様は私のためには何もしてくれない。どうしてなの?」
しかし 今日のサル介さんは厳しかった
「ジョルちゃん。そりゃぁ違う。頑張っているのはご主人様に気に入られたいからだろ。だから頑張ってるのは「ご主人様のため」じゃなくて、自分が気に入られるためだ。それに 友情にしたって 恋愛にしたって 相手に見返りを求めるなんてダメだ。損得考えてるようじゃダメだ。そうだろ?」
くやしかったです。くやしかったですけど、何にも言い返せませんでした。
大人になりきれていない自分がいます
寒さがさらに身に凍みます