徒然エッセイ&観劇記
エッセイ目次


2003年08月08日(金) 萌え萌え香港映画 1

2001年頃鬼のようにHPにアップしていた香港映画の感想記総集編です。
(一体、誰が読むんぢゃ!!)

☆ビバ!香港映画!!

「黒豹天下」という香港映画を見ました〜。やっぱレオン・カーフェイさんはヌケてて軟派でいざって時がんばるフリしてやっぱダメな役が似合うなぁ〜(ぼそ)
おっと。こんなマニアな話は今回封印。今日は、何で私が香港映画を好むか!というか、香港映画のどこがいいの?て話をしてみます。

ザッツ・エンタテイメント!!です。
過剰なキャラ!衣装!演出!何かムリヤリだったりどうでもよかったりするシナリオ。そんなんアリ?いや、ない。ないけど、ここにある!!
ステキなフィクションの固まりです。突っ走りです。
見るものを楽しませよう、やる側もついでに楽しもう、ほとんどそれしか考えてないっ!!
だから役者さんも「それ、いいの?」ってこっちが心配になるほどサービス過剰。ええ。それはいろいろとね・・・やっぱね、ふふ(意味深)
・・・いや、こういうタイプでない香港映画も沢山ありますよ。マジメなやつ。そっちだっていいもんどすえ。何か独特なモンがあって。でも特に私は、コメディーとアクションのハチャメチャものが大好きなんですよ。
それがねえ、大衆に迎合した意味のない下らな〜いモノだっていっちゃあそれまでですが、くだらなくってなにが悪いよ!いいじゃん!くだらないからいいんじゃん!
現実がやってらんない(けどがんばる)からこういうので癒すんじゃん!
む。いつもより「!」が多いぞ。つい香港のこととなると熱くなっちまう・・・(おもむろに煙草を吸う)・・・げふっげふっ←吸えない

ああもう、語るには熱すぎる!続きは次回!!

☆ビバ!香港映画プラス∂

今日は昨日の続きです。あんまり気合入れずにつらつら語るぞ。てかさっきヴァイオリーン∩ピアノの曲集聴いて、うっとり泥酔した直後なのだ。脳みそ半分蕩けてるのだ。

そんでね、えーと、香港俳優さんて、アジアの人たちでしょう。だから馴染みやすいわけよ、顔が。文化もある程度同じだし。でも、かつ異国人なわけ。そのちょっとした差異がまたロマンを生むんですな。言葉もまったく違うし。
具体的に日本映画と何が違うって、なーんとなく香港俳優さんは、演技が全てオーバー!やなときは思いっきしやな顔するし、うっとりしてるときはバカみたいにうっとり顔するし。セクシーはこれでもかってほどセクシー。アホは徹底してアホ!!
で、ジェスチャーとかも日本人より大きいと思いますが、普段の香港人もそうなのかは知りません。ま、そんなわけで、日本で言うと舞台っぽいね。全体的に、フィクションとして居直ってる。思いきりがいい!!!

最近、広東語聞いてるだけで陽気な気分になるようになった(笑)いやー、語尾の感じとか、リズムがね、「陽」の気を発してる。全く意味分からないけど、これも一つのロマンだねぇ。(「分からない」って、大事なことだよなぁ・・・)

ああ。やはり脳味噌が。てろてろんだ。てろてろ〜ん(溶)

自分語付記:ロマン=幻想を与える透き間 多いほうが恋愛的感情に陥りやすい

★何気に残酷、香港映画特集

「キリング&ロマンス 狂気の愛」
なんじゃこの邦題はーー!!!
って香港映画を見ました。んーー血も涙もないっ!死にまくり!!
香港映画って、普段のギャグ(?)もそうだけど、「ひ、ひでえ・・・」って描写が多いのよ。これを香港の人は笑って見るのかなあ?て思うとやっぱ文化的差異を感じるわ(笑)大分慣れたけど。
日本で言うと三池崇史監督作品に似てるような・・・ぶっとんでるとことか。
あー、アンディ・ラウさんは表情豊かでいいなぁ。笑顔がいいなぁ。笑顔って大体誰んでもいいもんだけど。はぁ〜〜☆

☆怖いってアンソニー。香港映画

「カジノ・シンジケート」アンディ・ラウ アンソニー・ウォン出演

相変わらず騙したり殴ったり殺したり無慈悲でムチャクチャな(汗)
でもやっぱり、見ている間ほのかに幸せでニヤニヤしているわし(爆)広東語好っきや〜!!!
アンソニー・ウォンほんと怖い。「八仙飯店人肉饅頭」でばっさばっさ罪のない人々を殺しまくった人だけど、マジ怖い。目が、笑い顔が、声が、尋常じゃないオーラ放ってる。ほんとに人殺そうが犯そうが何とも思わなそう。ちょっと蟻踏んじゃったかも、ていうか何事もなかったかのように。恨みでも変態的心情でも快楽でもなく、「まがまがしい!」って終始思いながら生きてる延長で、人に何をしても何とも思わない(が、自分に与えられた不快にはやたら根に持つ)うわーサイアク(笑)
見たことないけど、「ハンニバル」とか好きな人は、人肉饅頭見たらいいんでない?あの容赦なさは只モンじゃないってほんと。ハマリ過ぎ役。
それにしても香港人は嘘ばっかつく。「友達だ」も「愛してる」も嘘ばっか!!みんな、気をつけてねー(笑)

☆やっぱ残酷。香港映画

「カジノ・タイクーン」アンディ・ラウ ジョイ・ウォン出演

「今日からこいつを飼う。見世物にしてやる」
あああ。騙す!裏切る!ゴーモンする!耳切る!って、別にそれが主眼の映画じゃないのに、普通に出て来んだもんな香港は。あな、恐ろし。
アンディはマジメ青年だったよぅ。何やっても似合うなぁ・・・さすが映画スター!!
最近、常盤貴子しゃんとの映画のキャンペーンで、アンディ来日しとったねん。「笑っていいとも!」出た!女性週刊誌の表紙にもなってた!40才、若いねぇ〜〜10才若く見えるね!
んで、映画出演100本目なんだって!100本だよ!100通りのアンディが見れるってわけさ。100通りの山ぐ(略・しかし100種の舞台はむつかしーよな絶対)
何かでも、この映画見たからって何だってんだろう・・・何だか全てが無意味に思え(強制終了)
早く寝よ。

☆いい加減にして!(笑)香港映画

「蜘蛛に抱かれた女」何!?エロ!?
って思ったら、随分シリアースなサスペンスじゃないけ!!
まったく、思わせぶりなんだから・・・みんなもヘンな邦題には気をつけろ★
まぁ、ジョイ・ウォンさんとブリジット・リンが見れたからいいやー。
香港映画の特徴その2(1は?)「誰も信用するな」
いや、他の映画でもそうなんだよ(笑)おいしい話があるとあっさり裏切ったり(大笑)
それでいいのか香港ーーーーーーっ(爆笑)

★アホ香港映画特集

☆まったくアホだぜ!!香港映画

「サンダーボルト」アンディ・ラウ、ジョイ・ウォン主演

(笑)あ、アホ過ぎる〜〜徹底してアホや〜〜
こんなに隅々までアホな作品ばっかいっぱいで、いいのか香港!!(幸)
筋も何もあったもんじゃないぜ!もはやパクりとも言い難いベタな設定。何が言いたいっていうか、何も言いたいことなんかないんだな(笑)ていうマンガちっくな展開。な〜んにも考えちゃいませ〜ん。ああ、香港の監督って・・・
そして素晴らしいのがこの「安さ」!!セットやCGのわざとらしいまでの安っぽさ!!NHK教育に出てきそうな嘘っぽいヘビ(←恐がってるし)
必殺技とか言って、「わーっはっはっはっは」何で笑うと仏陀光線が出るんだよ!(←強いらしい)しかもとってつけたようなその光はなんじゃ!仏陀に失礼だぞ(笑)
ついでに何故かディズニー的アニメキャラが途中乱入してくるし(アニメとの合成ってやつ)しかもなんで「幽霊」って設定なんだよ・・・墓場からなんであのアニメキャラ(←無意味にかわいい)が出てくんだよーっ!ノリで全てを作ってるとしか思えないっ
何かと乱闘。銃発射。かっこよけりゃいいカンフー。当然飛びまくり。笑い十分、安さ爆発、みんなの香港♪
ああ、素敵すぎる香港映画・・・アホは全てを制す。

☆行け!カーファイ!!香港映画

「フライング・バトル」レオン・カーファイ マギー・チャン出演

おお!!題に恥じないフライング!!そのまんまだ!!
アホ+突っ走り筋書き+小ネタ満載!まさにエンタメ香港映画!!
そんでもってレオンさん、またやってくれました!鼻ほじり!(笑)ああ、大好きだぁ〜〜☆この、黙ってりゃいい男なのにやらかすおっぴろげなとこが(はーと)

で。も。悪役が、徳川将軍の命令でどーちゃらっていう、日本絡みだったのね・・・あー
悪役、よく日本人出るのよ。伊賀の忍者だったり、軍服着てたり、サムライだったりさあ・・・あー

☆あーんーでぃぃ 香港映画

「神鳥聖剣」アンディ・ラウ主演

100本香港映画に出た男、アンディが1992年に自分の映画会社で作った映画。くっだらねー!(笑)こんなくっだらない映画をマジに作ってしまうアンディ、ステキー☆
ちなみに前作が「アンディ・ラウの神鳥伝説」この間紹介しなかったけど、アーロン・クォックがマントの暗殺者役でテンパった演技を見せてます。
なんか・・・空を水平に飛ぶ夢を見そうだ(笑)あんな風にばびゅ〜んといけたらねぇ。

☆豪華アホ!香港映画

「大英雄」香港大男優・女優総出演

ウォン・カーウァイ監督作「楽園の瑕」制作時に、制作が間に合わなくて、同じキャスト(+ジョイ・ウォン)で八日間で仕上げてしまったというアホ映画!!マジアホ映画!!
最初から最後まで徹底してアホ!!あんな豪華キャストがこんなアホを!!マジ驚愕。レオン・カーフェイ女装してるし。たまにミュージカルだし。
レスリーがレオンの首をボールに見立ててサッカー始めるとこの不条理加減は大爆笑に値する!私にしては珍しく笑い転げてしまった。
とにかくこのアホは見なくちゃ分からん!!大爆笑!!香港ゴンヌズバーーー!!!!

★マジメ香港映画特集

☆マジだ・・・香港映画

「さらば英雄ーー愛と銃撃の彼方にーー」レオン・カーフェイ、アニタ・ムイ主演

に、日本と中国がすったもんだしてる頃の、複雑な恋愛模様。ぁぁぁ重い。やだー!日本と中国、仲悪くなんないでー!!なんて中学生以下の単純認識しか私には。とにかく痛い。いやー!撃っちゃいやー!!中国人、日本人嫌いにならないでーーっ!!ひ、日の丸がイタイよぅぅぅ。
あと正直に言うと、吹き替え版だったから声優サンはばっちしなんだけど、赤井秀和さん・・・BOUYOMI過ぎです・・・。声優さんと混じると異様に目立つのね。まあいいです。いいんですけど。
レオン・カーフェイ渋かった!お笑いでおもいっきし鼻ほじってたり、綿棒耳に刺しっぱなしなレオンさんから入ったから、意外で!!でもよく見るといい男ぢゃんっ
アニタ・ムイさんは相変わらず・・・お色気シリアスが似合う、ああ素敵。肉声歌声初めて聴いちゃった。声が藤圭子にちょっと似てた気が。夢は夜開く〜〜♪

印象的一言「待っても、待たせてもダメよ!捕まえなさい!!」

自分の夫を殺されて、殺した相手とまたくっついてマジで愛し合った、強い女の人。アニタさんのお父さんの後妻?だったのかな。彼女がレオンに向かって言う一言です。ああ。後姿に威厳が。強い!素敵っっ

それにしてもこの無意味にかっこよくしただけの邦題はどうよ?さらばじゃねえって。まったくぅ・・・相変わらずいい加減っちゅーか誰ですか犯人は?字幕も信用できねえな・・・(笑)

☆分かったよ!香港映画

「彼女はシークレット・エージェント」レオン・カーファイ主演

ねえ?映画の内容見て邦題決めてる?・・・不安だ。なんですかその洋画みたいなノリはーー!!全然違うじゃないすかーー!!(笑)コメディかと思ったよ。
というのも、うちはいつももっぱら兄貴が選んでレンタルしてくるんで、私は題名だけ見て「こんなんかなー」って予想するわけっす。
いやあ・・・マジメだったよ。オモシロいけど、根が深い感じ・・・

香港に、中国本土の警官(っていうのかな)である主演女優さんがやって来て、香港警察のレオンさんと一緒に事件を担当することになって、で、色々と、本土と香港の文化とか思想の違いでちぐはぐして。女優さんの住むとこがなくてレオンと同居することになったら、レオンの父親がその、孫文を崇拝してて、また衝突したり。香港の傍?中?にいる、本土から来た少数民族達も出てきて、・・・ああ、すっごい言葉足らずっちゅーか、すみません。こういうの無知で。とにかく、中国本土=毛沢東VS孫文VS香港=イギリスかぶれ なのかなあ。レオンさんが、「本土だ香港だ上海だって分けるなよ!WE ARE CHINESE!!」って言うんだけど、女優さんは「今の何語?」って言うわけさ。
私、知らないんですよ・・・あの辺の土地=中国の認識しかなかったから(死)高校の世界史、全部ボイコットしちゃったんで(先生が嫌いだった)今考えると何てことしたんだーーって感じですが、そういう知識がすっぽぬけてるんすよ。新聞も読まないし(爆)まったく、ねぇ。
で、そんな私でも、あ、そういうことかぁ・・・って超薄らぼんやりと分かりやした。いや、色々大変なんだねぇ。でも段々、お互い和解して、泣く泣くばいばいするの。しんみり。
香港に親近感が沸くのは、中途半端に外国かぶれしてるとこが日本と似てるからかしら・・・
ああ、ためになった。映画っていいね。授業で見せるべきだ、こういうの。

☆上品な、香港映画

「ガラスの城」レオン・ライ スー・チー出演

教育TVで真っ昼間にやっていたぞ☆らっきぃ。
ほほう。これが噂の、上品な方の香港映画だね。
画像、サントラ、話、どれをとっても穏やかマイルドセブン。古き良き洋画みたいな。らぶ・すとーりー。笑うところナシ!!
でも、何か香港映画であるってだけで嬉しくて無意味にニヤニヤしながら見ていた私(ビョーキだ)
終いにはレオン・ライが山口さんに見えてきた。全然違います。見間違いです。でも目のあたりの感じが(って往生際悪いです)やばい。誰でも山口さんに見えつつある(爆)
さすがの香港四天王。レオン・ライさんの歌はめっちゃマイルドセブン。優しげフェロモンです。
スー・チーはCOCCOや知念里奈の面影。これはほんと。

そんでまた、レオンさん学生時代に対日運動してるし、香港本土変換の瞬間で映画は終わるし。私にとってタイムリーがバンバン出て参りました。
香港の流行は北京語だそうで。ほー。広東語はどこ行っちゃうのかなあ。
やっぱし中国語習おうかなぁ〜・・・

あ、レオンさんっていうと、レオン・カーファイとかぶるじゃん。トニー・レオンもいるし。レオン流行語大賞か!?(おい)
よし、ライさん、レオン、トニーにします。ライさんはまだ親しみ深くないからさん付け。今のとこ一番はレオン★カーファイ!

本日の印象セリフ。「男は30までは子供よ」
そうかも・・・

☆あーマジメだった!中国映画(たぶん)

「楽園のかなたに」ブリジット・リン出演

稽古場の手違いで、二つの劇団が公演前に、同じ舞台で交互に、最後には同時に稽古をする。
それぞれ演目は一応、喜劇と悲劇の要素があるものなのですが、テーマが似通っているんです。
現実を離れた、ここではないところ。桃花源を見つけた。でもそこから現実に帰った時、どうなるか?
もういない人を思い続ける恋心。もしその人が現れてしまったら、どうなるか?
結局、夢は夢であって、夢見続ける状態が、幸せを生む・・・
でも、夢見すぎて狂ってしまった女の人が、最後に舞台の上をくるくる回ります。
ああ、いい塩梅って難しい。

戦争のゴタゴタで音信不通になって、何十年も思い続けた初恋の人と、お互い他の人と結婚して、おじいさんおばあさんになってから再会する。
「元気だった?」たどたどしく会話して、長い年月に沈黙する。
「もう、行かなくちゃ」・・・手を差し伸べる。ぎゅっと握る。大事に、真剣に、両手で握る。ありったけの想いを、そこにぶつけるしかない。
それは、夢が潰えた瞬間だろうか?
お互い、夢見つづける可能性が、断ち切られてしまった。
それともそれでもまだ、彼らは夢見つづけられるだろうか?
絶対に消えない、記憶の中の思い出と。

重いんです、このシーンが。
でもこのシーンっていうのは、元々演劇という設定であって、それをまた映画にしてるわけですから、二重に「嘘」でしょう?
でも、感動しちゃうんです。そんなこと関係ない。
何か、人が人と向き合ってるそれだけで、舞台装置なんかなくっても、ドラマは生まれるんだな、って気がしました。


nohepyon |MAILHomePage

My追加