| 2010年06月07日(月) | ||
| うつくしいひと | ||
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この週末に宙組さんを観てきました。え?なんでムラ行ってんの?は大人なんで聞かないように!(笑) 東宝来てから、話をしようかなと思ったんですが、やっぱりその時々じゃないとテキストって書けないなぁと、どんだけ私の記憶は揮発性なんだ(笑)。なんだかんだでカサブランカもハプスブルクもリラ壁も感想書き損なっているもんなぁ……。 てなわけで。 [宙組メモ] ・芝居もショーもわかりやすい「タカラヅカ」で無条件におもしろかった。あるいは無責任におもしろかった、かなぁ。やっぱりタカラヅカって楽しいなぁと思った次第です。 ・が、やっぱり台所事情が厳しいのか、それでもって比較対象(海洋活劇エルアルコン)があるので、セットのちゃちさが、い、な、め、なかったー!!(笑)でもそれを補おうとする宙組生のパワーに素で心打たれたのですよ。いつもながらの2階席からの観劇だったのですが、途中から人海戦術の妙というか、そのセットのちゃちさが気にならなくなったもの。まあ、タカラヅカならではの豪華なセットというのは失われて、なんだかセットが小劇場的だなぁと思ったのも事実なんですが、でもこれはこれでありだと思うし、やっぱり「ひと」のパワーってすごいな、と。1+1が2じゃなくて、3にも4にもなることがある。タカラヅカに限らず、それってカンパニーの醍醐味だよなぁ、と。 ・個人的にはお芝居の方が気に入りました。最初は「ちょっと!ネルソンさん倫理感なさすぎ!これだから海の男は!」と真っ青になったのですが(笑)、最終的に「親子と命の物語」になっていて、うっかり泣いた(笑)。 ・ネルソンとエマの恋愛にはあまり感情移入できなかったんですよね(笑)。というかあの二人は男女というより「将と参謀」、男同士の友情に近いものも感じたし、そういう意味でなくてはならない無二の存在、それがたまたま男女の形をしていたから、ああなった、っていう印象だったんですよ。 ・というかネルソンさんの愛情がわりとあふれてるというか全世界的というか、国に対する愛も、ナポリ国王夫妻に対する愛も、ハーディに対する愛も、カチャに対する愛もみんな惜しみなく与えているように思えたのですが(ここで、ああ、トップは与える人なんだなぁと思った話は後述)、エマとのことはそういうネルソンさんの愛のなかのひとつに見えたのですよ、最初は。でも最後にホレイシアが生まれた時、あ、「親子の物語」にする為にネルソンは子を成す必要があったのだな、と。 ・もっというと、そうやって全世界的な愛をはなっていたネルソンさんの愛がエマとホレイシアに向かってその愛が集約されていったような。戦う意味を愛するものを守ることと見いだしたとき、それまでバラバラだったネルソンさんのたくさんの愛が、一つにまとまったというか……ああ、なんかうまく明文化できないな。でもそんな風にネルソンさんの成長物語に見えたです、よ……。 ・ごめん、また世間に見えないものが見えていた模様(笑)。いや、でもネルソンさんは海バカ日誌だと思うから、人間的には不完全な人に見えたのだよ。海と戦しか知らない男は、海と同じくらい広い愛を持っていた、その愛を陸につなぎ止めた存在がエマでありホレイシアなのかなぁと。 (まとまらないうちから話をしないで!) ・ところで世間では十ゆひ(ちがう皇太子×ネルソン)なんだと思うのですが、私的にはみちゆひ(ちがうハミルトン×ネルソン)だったのですが……え?だって、美しいものが好きだというハミルトンさんが「賭をしよう」と言った時、妻の代わりに君をいただきたい、と言い出すかと思ったんだよ!ほら、片腕を失ったことでハミルトンさんには芸術的価値が出たというか!片腕のニケみたいなものというか!そういうフラグだと思ったんだけど! ・って話をえみさんにしたら、心底あきれられました(笑) ・再三言っていますがこれは「親子の物語」だなあ、と。ネルソン親子の愛、ネルソンとジョサイアの愛、ファニーとジョサイアの愛、エマとネルソンと、ホレイシアの愛。物語の最後が、ホレイシアと抱き合うネルソンでぶわああああ!ときてしまった。あとハーディと子供たちの愛(そんな場面ないよ!)(いや俺には見えたはっきり見えた) ・というわけで今回はいい悠未さんが観れたなぁと。大使のパーティで、ナポリ国王夫妻の子供たちにからまれているのがいいパパっぷりで、ピンどっていたら真ん中の話ぜんぜん聞けなかったよ!初見なのに!(笑)。 ・ほんとにいい悠未さんでした(うっとり)。最後の海戦でダンスしながら刀に口づけるのにうわあああ、となりました。 ・あと悠未さんのダンスがなんかエロいのは、長身故の余ったいろいろな部分がくねるからだと気づきました(言われても)。 ・ゆうやが何か抜けてきたなあと。顔はすごく好みで、うっかりファントムの従者で見初めてしまい初茶飲みにまで参戦してしまったという過去を私は持つのですが、その後、なかずとばずというか、どうも舞台で私にひっかかるものを与えてくれなかったのです、よ……。それが、「おっ」となってきたなぁと(何様口調よ)。 ・鳳翔大さんが無駄に麗しかった。たぶんそれが宙組クオリティ。 ・春風弥里さんがそこはかとなくエロかった。たぶんそれも宙組クオリティ。(ショーの方のベトコン?の場面の幕開けのたばこ吸っている様がもうその周辺の空気までいかがわしくて!!) ・ナポレオン蘭寿先輩が政権交代(違)するとき、黒幕となっていた、すごい悪い顔をしていた茶色の子が気になってて、しかもその後ショーで(特徴的な顔だから覚えてた)ぶわちこーん!!!なウィンクしているところを目撃してしまって、あれ、誰?と聞いたらてんれーみおんくんと教えてもらいました……え、あのスカステでじぇんぬが作詞曲を披露する迷番組MY SONGですごかったあのてんれーみおんくん……?……なんか、すべてがつながった(笑)。番組見たときはドン引いたんだけど、舞台がアレなら納得、むしろイイ(笑)。もうほんとすごいやりすぎでいい、宙組の如月蓮と呼ぼうと思います。 ・ショーもふつうに楽しかったです。あの中詰も洗濯物パレード(違)みたいなところがお気に入りです。娘やくちゃんのふわふわくるくる、回るスカート、かっわいいー! ・やんちゃ燕尾のところで、組長が無駄に麗しかった。まだまだ若いもんには負けんなぁ!! ↑でも言ったようにカサブランカの感想を書きそびれてるのですが、そのとき思ったのは「ゆ、ゆうひさんが総受になってる!」でした(それカサブランカ関係ない)。 で、そこから、やっぱりトップは総受なんじゃないかなぁと思った次第。なんというか、そこに上り詰める為にガツガツ受け取る(奪って)きたものが、頂点に上った瞬間に「与える」側になる(攻ではなくて受になる)というか。トップってそういうこと何じゃないかなぁとカサブランカのゆうひさんから、そういう「与える愛」を感じたんです……。まったく同じ文脈がナツキさんにもいえる、かな……ちなみにマトさんの場合は、元々「与える人」という印象(もうちょい言うと、トップ前にガツガツしてる人ではなかったから、トップになった時のキャラシフトチェンジはあまり感じなかった)。 ついったーで「トップになると総じてかわいくなる」って話をした時に、かおりちゃんから「甘えることを覚えるからじゃね?」とか言われてそれも「ああ」と思った次第。 なんというか「トップという生き物」についてこんな風に考えるようになったのだなぁと。 話がそれましたが、今回のトラファルガーを観ていて、なんかそんなトップスターオオゾラユウヒが与えている「愛」について考えている次第です。 |
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