| 2010年05月28日(金) | ||
| 一瞬前とは違う自分 | ||
|
そうこうしているうちに5月もおわりですよ皆さん!(何そのテンション) 虞美人マイ楽を前に、もうちょっとまとめておきます。 [花組メモ] ・張良さんがすばらしくすばらしいのですが(日本語変ですよ)、っていうかこの間キャトルで見た東宝版の舞台写真がどれもこれもすばらしくすばらしかったのですが!(だから日本語変)。 ・そんな張良さんで一番好きなところは、HANG-ZO先生(何その表記)との馬車のくだりです。今更ながら、その前の場面で劉邦さんに「痛みに耐えられますか」と言ったのは、正に自分自身への問いかけなのだなぁと思った次第。でHANG-ZO先生とのこの場面が、「痛みに耐えている」場面なんだなぁと今更ながら(リピート)気付いてぐっとなりました。 ・史実をまったく押さえていないので、韓信さんがどうしてどれだけすごいのかがよくわかりません。だ、だって股潜りしかしてな(削除)。韓信さんがいるだけで勝てるなんて、どんだけ兵士のモチベーションアップに貢献するような何かを持っているっていうの!どんだけ魔性の男なの!(はいはいすぐそっちに持っていかない)。そう見えるのは中の人のせいにしていいですかいやだめだよ(笑)。 ・で、なんとなく思ったのは、韓信さんはあの中で一番客観的で、且つ利害関係を通さない視点を持っているんじゃないかと。客観的という意味では軍師ふたりもそうなんだけど彼らには「勝たせるのが仕事」ていう利害関係(もっと言うと欲望)があるわけで。なんとなく韓信さんには、そういうほかとは次元の違う、超越したものを感じます。そう見えるのは、間違いなく中の人のせいだと思います(断言)。 ・季布を見るたびに「まのさんなのにおもしろくなってない」と驚きが隠せないと同時に「素敵……」と若干うっとりしている自分がいます……。おかしい、私の中でまのさんはゆめのくんと同じカテゴリだったはずなのに!(笑)。やっぱりあの長身に鎧やら旗振りやらが映えるんですよね。季布の役作りも興味深い、項羽の周りにおこるあれこれに彼なりの感情をもって動いているんだけど、最終的なジャッジはすべて項羽にあるような。極端な言い方をすると「項羽がいいならそれでいい」的な。(史実ではなくこの花組「虞美人」で)彼がどうやって死んでいったのかすごく興味があります。 ・項羽と劉邦の話は最後までひっぱろうと思うので、後にゆずりますが、項羽は本当に「武人」としてしか生きていなかったんだなぁと。虞美人に「子供になって」と言われても「???」って顔をしていた(武人として以外の生き方がわからないって顔をしていた)のがすごく印象的。それが全ての臣下を失って(臣下=武人としての項羽を構成するもの)、ようやく武人でない、一人の「項羽」に戻った。虞美人の最後の「大王さま、やっと」は、その「武人でなくなった」ことをさしているんだろなぁ、とか。 多分、もう、あちこちでこの辺の話は出ているんでしょうけど(笑)、自分的に気付いたことなのでメモっておきます。毎回毎回、そういう気付きがあるたびに、ぐわっと揺さぶられます。いいよ「虞美人」いいよ。 |
||
|
|
||
| BACK INDEX NEXT | ||