| 2009年05月04日(月) | ||
| 明日は私にだってあるのよ | ||
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今年のGWは公演中なので帰省はしていません(笑)。 昨日も一昨日も酔っ払って気付いたら寝ていたというダメなGWを送っておりますが、とりあえず、一昨日観てきた雪組と、昨日見てきた花組の話を。 [雪組メモ:東宝ゾロ変更点メモ] 初日を観ていたゆなひこ君たちから聞いてはいたのですが、かなり変更入っていました。しかもそれが概ね改良で、うっかり感心。 以下、主な変更点とわたくし的見解。 ・変更点1 ディエゴがゾロになるくだりがわかりやすくなっていました。いや、ムラで観たときは長老に諭されワカンタンカで洗脳されて(!)ゾロになった。しかもゾロなったら明らかに性格変わっていて調子のっちゃってて、もうベガ家のぼっちゃんたらどんだけ素直で単純なの!とニヤニヤしてたんですが(それはそれでアリだったんですが)、東宝ではゾロとして人々の為に戦うが、確乎としたディエゴの意志というか、ディエゴの感情の自然な発露に見えて、すごく自然だった。その後のゾロになってから人格変わっているのも、自分の意志がそこにあるから姿形だけでなくゾロを演じているっていう風に見えてね(演じているだけに芝居かかっている)(笑)。とにかくそこはよかったな、と。 という反面、やっぱりディエゴ→ゾロがあまりにも違いすぎて(笑)、つうかゾロの方がディエゴの本質なんじゃないか(スペイン宮廷で相当やんちゃしていた)とか、実はゾロのあの一連の言動すら長老とかがすでに用意した脚本なんじゃないか、ブラックエルクあたりがディエゴ様にいわせたい100のがセリフ集とか作って渡しているんじゃないかという疑惑が消えません。つか、インディアン達はみんなディエゴの事が好きすぎるよね、ワカンタンカの洞窟でディエゴ総受オンリーとかやっているよね、ああ!ゾロの衣装もコスプレって事か! ごめん話がそれた(いつものことだ) ・変更点その2 ゾロのイケメン神父を救出のとこで、ゾロ退場で客席降りの件。私、ムラで観たときあのビバ、ゾロの場面が長すぎるなぁとちょっと思っていたんです。がこうして客席降りされると、観客巻き込む形になって長かろうが短かろうが劇場全体が「ビバ、ゾロ」の気分(いっそ気運)になっていいなあと。あそこは単なるファンサービスじゃなくて、舞台と客席の空気を一緒にするっていう意味でとても効果的かと思います。2階も巻き込んだのは大正解。 戦う時にかならず指笛ならすのもめりはりあってよかったし、「神出鬼没」をちゃんと示すこともできたし。でもムラの上手下手で順番にでてきて、兵士達がわーわー、上下移動するのもすごくばかっぽくて好きだったけど(笑)。 ・変更点その3 銀山の人質がレディゾロじゃなくなった件も正解かなと。ほんとあそこは「なにしにきたのレディゾロ!(つかまってちゃだめじゃん!)」と客席中が総ツッコミだったかと思うのですが(笑)。でもそうするとレディゾロの存在意義がという問題もあるのですが、私は素直に舞台ではかかれていないけれど、その背後でレディゾロの活躍もあったんじゃないかな、と。銀山に向かう途中で陽動作戦として、ガルシア達を引きつけていたのがレディゾロで、でもそのガルシア達が逆にメンドーサ大佐が「おとり」として使っていたとか(もちろんガルシア達はそれを知らない)。そうすると、最後にガルシアにレディゾロが捕まって公開処刑〜の流れにもつながるかなぁと。 以上、3点、これはいい変更だったなと思ったところです。前よりも冒険活劇の色合いが高まったかなと思います。 ・しかし特筆すべきはちぎたがドSだった事です。ぎゃあ!いやあほんと素敵なドS総督でした。さすがSの代わりにはSを入れるという組替えだったんですね、わかります(違います)。ちぎた総督のわかりやすい悪者感と、ちょっとイカれた感じがすごく的確でした。輝とはぜんぜん違う役作り。どっちもアリです。面白い。こういう役代わりは見応えがあります。 ちぎた総督とメンドーサの間にものすごい同族嫌悪感が漂っていておもしろかったです。お互いに戦闘キチガイが、権力キチガイがとののしりあいつつ、俺があいつを利用しているにすぎないとお互いに思っている。でもここはかけざんが発生しませんでした。輝総督とメンドーサの間には発生してたのにね(してたのか?)(ええ我々の脳内の中では)。 とにかくちぎたすごい、ちぎたどえす、と終わった後ゆなひこ君と50回ぐらいゆってました(ワカンタンカのフレーズで歌ってください)。考えてみれば雪組さんてドS席は不在だったんですよね(輝がもう少しで着席予定だった)(蓮城まこと君はまだドSの予備高生)。そこから発展して、星組も今ドS席が不在なので、輝はそのポジションを取りに行けばいいって事です。 ・ところでショーの方の菊人形のにわにわみずせは「菊花の契り」って事でいいんですよね?(ムラからずっと確認したくて仕方なかった)(笑)。 [花組メモ:全ツ芝居もショーもいっしょくた] ・コルドバを観るのは初めてだったのですが、シンプルな話でいい作品だと思いました。しかしシンプルすぎる故に、これを大劇場でやったのか、とかこれがサヨナラ公演だったのか、とびっくりもしました。 ・真飛さんはほんと慟哭させてなんぼだな、と思いました。一番ぐっと来たのは、ラストの雪舞うなかさらしに差したドスで「ねえさん、これで組長の敵はうちましたぜ」と自らの命を絶つところではなく(まて、そんな場面ない!)(でも似たようなもんな気がする)、教会で「二人で白い小さい家に住もう」と言っているところです。あの場面の真飛さんの自分の涙を親指でぬぐいながらエバを抱きしめるくだりがもう本当にせつなかった。 ・ところであの場面でエバはエリオが「死に征ゆこうとしている」事を察しているのかなぁ(またしても無駄な深読みが)。 ・シンプル過ぎるゆえに、若手が割り食っちゃったかなぁという気が否めません。 ・しかし真野すがた君がカッコよくてびっくりした。なにあの美味しい役!でもショーになったら相変わらずの口半開きだったので少し安心しました(何が何に)。 ・あと主題歌が好きです。公演主題歌集で聞いたときもいいなぁと思っていたのですが。 ・タキシードジャズぐらいから?(聞くな)まっつさんはダンサーなんじゃないかという考えが抜けません。技巧系のダンスではないのだけれど、男役としてものすごく「ダンサー」かと。芝居のプロローグのマタドール姿で、ぱっと目を引いたのがやっぱりまっつさんだったので。 ・あとやっぱりれみれみが好きです(告白か)。 ・私が観た回で、ショーでみわっちさんのピンマイクが外れて、途中でそのぶらぶらぶら下がっていたピンマイクを掴んで、まるで実際のマイクのごとく、こぶしきかせるようにノリノリで歌っていたのが面白かったです。そしてはける時に「ごめんねー!」と……あ、あのひと研いくつですか?(かわいすぎる)(実際私の後ろから「カワイイっ!」てリアルに声あがってた) ・ショーのパレードがデニムでなくて残念。っていうか、出てきた瞬間に「ど、ドラえもん!!」と気付いて客席で一人二つ折れに(笑)。 |
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