2009年04月05日(日)
いつも想っているわけじゃないの


 という訳で、大劇ゾロのナツキ茶メモを過去更新で茶会日にあげておきます。



[ナツキ茶メモ]

 今回も乾杯前に(紙袋からペットボトルを出す)我々へのツッコミから始まり、そして「マシンガントークで」と挨拶でも言っていたので、目には目を歯には歯を(笑)で、こちらもマシンガンでできるだけ拾っていこうと思います。でも今回も話半分で聞いてください。記憶だけが頼りで、私が受け止めたニュアンスで書いているだけなので。


・まずはショーの話。日本物のショーは初めて。チョンパで始まるかと思っていたら、違っていて。舞台稽古でものぼりとかあってびっくりしたとか。でも宝塚の日本物に新しい歴史を作ったのではないかと。

・白波五人男。着物の蛇の柄は自分的には「蛇に縁があるなぁ」てぐらいに思っていたけれど割と「ウナギみたい」「気持ち悪い」と不評(笑)。でも赤くて「ゴレンジャーみたいで」いいと。

・傘は一度、開いた瞬間にひっくり返っておちょこみたいになってしまった時があったと。あと落とした事が1回?落とさないように気をつけていますが、銀橋で落としたら拾ってください、と。「でも落としたら「おとしたのよお!」(とおばちゃんがよくやるてぶりつき)ってなるんでしょ?」と、それはそれでみなさん的にはおいしいでしょうから、ハプニングも「ポジティブに!」なナツキさん(笑)。

・その白波五人男の場面の生足の話にそれとなくなって、何か気をつけていることはありますか?との質問に
「え?お手入れって事?(直球)」(笑)
 で、楽屋ではいているタイツとかのわっかの跡がつかないように気をつけている、と。「ソックスとかでも線が(足に)つくじゃないですか、むくんでんなーっ!って感じで」。そんな生足談義の中で、ナツキさんが「みてるんでしょー?」とやっぱ見たいんでしょわかるわよ的な言葉をはいたのがなんかやったらおもしろかったです(笑)。

・更にそこから、本当は素足に下駄なんだけど、宝塚で裸足で銀橋というのがNGなんだとか(へえ)。最初石田先生はカラーの足袋にしようとしていたらしいけれど、派手すぎたので却下になって、白足袋になったという話。

・銀橋場面はほぼナツキオリジナル振り付け。振り付けの先生からは幕のまんなかから出てきて、下手から上手に銀橋通っていって、ぐらいの指示しかなかったので、と。
ってことはナツキさん自ら「こう縛ってほしいのお」って自己申告ってこと?

・御大との競演話。なんだかんだで稽古中は、(相対的な時間比から)、芝居の方に時間が割かれることが多くて、稽古で御大とあまりご一緒できなかったと。でも公演中は毎日舞台で一緒にできるので、そこからいろいろ吸収しようとしている。というか、舞台上で御大をじっくり見てしまうナツキさん(笑)。風林火山の場面で、見合った時御大がかっ!と目を見開くのを見て、お前がこうなら俺はこうと対抗して目を見開いたり。

・御大とは初めて、松本先生とはベルリン公演以来。それでここは是非、とばかり、いろいろお聞きするんだけれど、「いいんだよ水が思うようにやれば、それが正解なんだよ」とのお言葉。それを聞いて「これは見て盗めということだな」ポジティブに曲解なナツキさん(笑)。

・始まる前はあわよくば松本先生と御大との場面ができるんじゃないかな?私主演だし、とわくわくしていた(笑)ナツキさん、でもなかったー!とちょっとがっかり。

・でも松本先生と踊らせていただけて本当に光栄だと。ベルリン公演の時は、紫吹さんと松本先生が踊っている後ろで踊らせてもらって、その半径五メートル以内で踊らせてもらえるだけでも光栄だったけれど、「いつかはご一緒に……」と思っていた「夢がかないました」。

・松本先生はほんと失礼かもしれないんですけれど、かわいらしい方で、博多人形のようで。最後の場面も、あんなダンサブルな曲なのに、日舞としての芯がぜんぜんぶれていなくて、と。「お稽古場では正直喰われていました」でも「雪組の主演男役だし」となんとか負けないように日々がんばるナツキさんだそう。

・日本物の早変わりは洋服みたいにジッパーひとつスナップひとつといかないので本当に大変だと。

・で、前後するんですが、ショーの話をしている時に、舞台上のハプニングを聞かれて「今日、楽屋日記とか絵と文の締め切りでみんなに「なんかないですか?もう誰かにいっちゃいましたか」って聞かれていて…」で、そこで「ねえ、芝居の話いっていい?」といきなり飛ばすナツキさん(確かまだ二つ目ぐらいの質問だったよ)(笑)。
 というわけで芝居の早替わり話。今回早替わりが多くて、もうF1のピットイン並の体制で4〜5人がかりでやっていて、更にお手伝いをしてくれてる子の中に、脱いだ物を足下から次から次へとピックアップしてくれる役目の子がいる。その子が、その日、お衣装部さんの黒いソックスをはいた足をゾロが脱いだブーツと間違えて引っ張って「それあたしの足なんだけどー!」と(笑)。楽屋日記にのるだろうとの事です。

・日舞の名取をとっているハマコ先生はやっぱり強くて、藍エリナ先生からも、助手的に頼りにされていて「ちょっと、師匠」と呼ばれているそうな。化粧なんかも、幹部部屋で鏡越しにハマコ師匠からチェックが入って、まだまだ日々格闘していると。やっぱり日本物と言えば雪組だから、そういう伝統は守っていきたいと。

***

・芝居の話。プロローグの大階段でマスクをしているとこで、意外に視界って広い、(マスクで)下半分が遮られただけで見えなくなって怖い、と。「普段は(大階段をおりるなんて)おちゃのこさいさいなんですよ?」お、おちゃのこさいさいて……(笑)。

・自分はまだ十段目だからいいけれど、上の方の下級生は大変だろうと。マスクへの反応は人それぞれで、ヒロミは
「なんか(つけた感じか)「いーっ」てする!「いーっ!」て」と(すごいつたわるすごいかわいい)。ハマコは「なんか圧迫されて包まれている感じがして安心する」(笑)そうですか、ハマコ先生は目隠しプレイが好(削除)

・お話が簡単でつっこみどころがたくさんあって(ゆった!)だからリアルな部分(歴史背景とか)を大事にしてやらないと「正義のみかた、やー!(片手ふりあげつつ)」だけの話になってしまうので、気をつけていると。この「やーっ」ってやってたナツキさんがかわいかった……。

・前週のユミコ氏の茶会で、死んだ後にベルナルドと手をつながされていることに「なによけいなことすんねん」と、メンドーサ的には思っている、という話が出たという話がふられて(直接ユミコ氏の茶会で、っていう話が出た訳ではないです)、それをナツキさんも聞いていたらしく、そんな風に思っているとは知らなかった、と。それでユミコ氏に「じゃあメンドーサ的には死んだ時ってどういう心情なの?」と聞いたところ「いやあ、まだまだ闘ってやる!な気分ですよ(※)」との事。それを聞いてナツキさん「へ、へえ……そうなんだ」。でもナツキさん的には、メンドーサは幼なじみだし、ベルナルドはそれこそ魂の片割れだし、人類は皆兄弟だし、というわけで、やっぱり手をつながせたい、と。

※ユミコの茶会話で、悪役に徹した方が今回は正解だから、という事でこの発言だった模様。すみません、その辺はユミコ氏の茶会報告をどっかで参照してください(不親切な)。私はナツキ茶前にその話を教えてもらっていたので、この辺の話がつながって「ああ」って思ったけれど、ほかの人には伝わったのかしら?

・でもそんなメンドーサ大佐は「舞台では仲悪いのに」かいがいしく早替わりを手伝ってくれるそう。

・ゾロの役作りの参考は、と聞かれて、映画版も見たけれど谷先生からは原作を読んでくれと言われたそうな。「まだ途中なんですけれど」(笑)

・馬の映像の話。山梨まで撮影に行ったけれど、片道四時間、ずっと谷先生が隣で「お稽古中に演出家と二人きりでこれはどうなんだろう……」とちょっと微妙な気持ちになったナツキさん(笑)。「でもいろいろお話できましたよ?公演の話とかベルばらの時の思い出とか」

・ナツキさんが乗っていた「黒竜号」は百頭に一頭ぐらいのほんとに頭のいい子で、と。それで一日の練習で、翌日午前中には撮影となった。でもとにかく寒くて。衣装はぺらぺらだし開襟だし、カイロをたくさん貼っていたけれど、あれは本体の体温がないとあがらないものだから、ぜんぜんあったまらなくて!と。……お疲れさまでした。

・ディエゴとゾロと「優男」と、役作りの違いとかありますかと聞かれ、そこから転じて「優男」を見てフィガロを思い出すと言われるという話になって。「フィガロの時はほんとつらかった!つらくて千秋楽の時にチャルさんに「やっと終わる〜、もうやりたくない〜」と泣きついたぐらい」と(これ、有名な話ですか?私初耳でもう大うけなんですが)。でもその頃よりは「優男」がしんどくないので(笑)、成長したのかな、と。

(余談ながら水夏希さんのコメディはネタそのものより水夏希さんががんばってコメディをやっていることが自体がおもしろいんだよなといつも思っています)(あんた言い過ぎだ)

・ネロの時はほんとしんどかったから、今度はもう少し(役柄的に)楽にしてくれるという話のはずが、結局早替わりはあるわ立ち回りはあるわで、谷先生に「ごめん」と謝られたとか(笑)。

***

・会場から集めた質問を引いて答えるコーナーで、まんまと一発目に「凰稀かなめさん組替え後のAQUA5はどうなるのですか?」という直球ストレート質問を引いてた!(ちょっと会場ざわついた)(笑)。とりあえず未定としつつ、でもせっかくまかりなりにも二年活動してきて、それなりに浸透してきて、宝塚でこういうことをしているという宣伝にもなっているのだから、「ここで終わらせる手はないよね、的な?」と。とにかくここで終わらせたらもったいないと。だからと言って「AQUA4じゃねえ……」。個人的にはもう終わりでいいと思うんだけどなぁ…。

・お気に入りのブランドはありますか?に特にはない、デザイン重視で気に入ったものを、と。D&Gは宝塚の男役に合ったデザインで皆きているので、うっかりかぶって「お、おなじですね」になりかねない、とか。

・ミーマイでジャッキーをやりたいそうですが、その思い入れと、やるならジョン卿とジェラルドは誰がいいですか?という質問。なんでまたこの質問なんだ?最近の発言じゃないんだよね?再演するからつながり?(素)
 それはさておき、ジャッキーへの思い入れは、涼風さんのジャッキーがかわいくて、あの声が好きでと。受験前に観て(自分たちでやった、だったかな?)、そんな思い入れもあってと。……「でも今更やれと言われてもできません(笑)」。ビルはやっぱりウタコさんのビルが印象に残っていて、ジェラルドは新公のゆうひさんの印象が強く残っている、と。「でも、ゆーひさんも主演なので(ジェラルドは)できません(笑)」。と、なんかばっさり切った感がおもしろかった(笑)。

・AQUA5はナツキさんにとってどのような場所でしたか?との質問に「男役五人というのが居心地よくて」と。
 皆が対等で意見を言い合って。それでナツキさんにとってはもう上級生はナガさんしかいない立場になっていて、上級生に頼る、ということができなくなったけれど、こうやってAQUA5を通して下級生に頼る、って事ができるんだなあと。
 そこから転じて(確か)輝の話に。輝に対してまだまだだといろいろだめだししていて、それこそ「もっとおなかに力を入れて!」みたいな感じだったのだけれど(これなんかよくわかる)、組替えと聞いて寂しくなったし、そんな輝にやっぱり頼っていたのだな、と思ったナツキさん。うまく伝わるかわかんないんですが、いい話だなぁと思いました。

***

・メディア話(最近定番化しているなぁ)(露出しているからね)。
 フレンドパーク。もうノリは「大運動会」だったと。楽屋でジャージを着てから、ジャンプしたり準備運動したりで全員なぜか座らない(笑)。関口さんが説明してくれているときも皆好き勝手練習していて「話聞いてないし」みたいな。

・ウオールクラッシュ(だっけ?)は結構最初に練習させてもらえたんだけど「さすが若い子は覚えるのが早い」と。で「別に役にたたないでしょうけれど」、あのコツは飛んだらまっすぐ上を向く事なんだそうな。ところがナツキさんはうっかり手までまっすぐ向けてしまって、それでデンジャーゾーンに張り付いてしまったとの事。「おまけしてもらいましたが」。いやあれは根性のひっぺがしでしょう(笑)。

・脚本通りでもこうはいかないだろうというぐらいに盛り上がった、と、ご満悦なナツキさん。自分がダーツを当てた功績よりも番組的な構成の方をやたら強調して話していたような感じで(笑)。

・ちなみにあの「とめるやつ」で失敗したヒロミが「楽屋で百万回くらい謝っていた」と(笑)。ほんっとすみません、ほんっとくやしい、もう一回来たいとさんざん言っていたとか……ヒロミかわいいなぁ!

・百人前の焼き肉弁当はお稽古場で食べたそうなんですが、御大が肉とか苦手で「百人前届いてしまいますがほんとすみません!」と謝ったそうな。いや別に御大に百人前食べさせる訳じゃなかろうに(笑)。でも稽古の後だったので、いしさんも食べてくれました、と。

・ドリームプレスは初めてのロケで。ほんと一日がかりで、最後にスタジオ撮りで。でも黒柳さんとかはその後もまだ何本か撮りだったから、ほんと大変なんだなと。

・実際にはもっと時間があって、フラフープももっとやっていたし、占いももっとばーっといっぱい言われていたと。でも「うまく編集されているんですね」と。

・で、その占いの話しになって、司会の人が「でも私たちはまだ水さんの男役姿が観ていたいので……(結婚はしないでね)」と言ったらナツキさん「(結婚しようにも)嫁き場がないですからね!」(ちょうやけっぱち)(爆笑)。これに対して、司会の人が「あ、あのそういう訳ではなくもうちょっと先延ばしにしていただければ、という意味で……」と必死にフォローしていたのがすごいおもしろかったです。

・びっくりしたのが、となみからの手紙が届いていてそれが「水さんファンの皆さまへ」と。最後の感謝の手紙ということで。
 相手役が私でいいのかと思い悩み、舞台に立つのが怖くなった時期もあったけれど、水さんが見守ってくださって、ファンの方から暖かい拍手をいただいて……と。うわあもうすごいしんみりするなぁ!
 それに対してナツキさんも、一言ではいい尽くせないと言う感じでとなみとの思い出とか色々話をしていて。一緒にお披露目をしたから、一緒にやめるのだと何も疑わずに思っていたけれど、となみは先に主演になっているわけだし、「あ、こういうこと(先に辞める)もあるのだな」と思った。それでも彼女が選んだことだし、彼女にとっての人生のタイミング的には一番いい時期なんだと思うし、とか。その言葉を選びながらなぽつぽつとしたしゃべり方もなんかぐっと来て、それで一番印象に残ったのが「となみが綺麗で美しくて隣にいてくれたことが、私が男役として輝くためのひとつの……とっておきのサポートでした」と。うまく伝わるかなあ……とにかくもう泣きそうになりました。

・でもこの話をしている時に「一番いい時期に辞めていく」のを桜にたとえようとしてなぜか「お相撲さんのように」と言ったナツキさん(まあ、相撲の世界でもそうなのか?)、「せっかくいい話していたのにー!」と(笑)。

(……)
(うっかりとなみず語りをしそうなので、茶会話に戻ります)

***

・抽選会でナツキさんの2ndグッズが商品として出てきて、「CSでも言いましたが(これもう流れたの?私見てない?)ごちゃごちゃしているところが私らしいかなと」、当選者に渡すときも「うん、かわいい、自画自賛」……かわいい(はいはい)。

・で、最後にスペシャルで、ナツキさんが馬の撮影の時に着ていた、あの乗馬クラブのジャケットが出てきて(「洗っていません」)。でもその当選者が会場にいなくて司会の人が「……帰られたようですね」、ちょっとぽかーんとしたナツキさんが
「これ、こんな色(ちょっと薄汚れた系ベージュ)なんですけれど、最初からなんですよ?」
 ななな何のフォロー?(笑)、なんかそれが「別に変な景品じゃないんですよ、帰るほどいやがらなくても」的な風に聞こえておもしろかったです。で、最後に「しまらなかったねー!」と。いやおもしろかったからいいです。

・ナツキさんへのプレゼントはまたまた実用的な「マッサージ券」。ほんと身体のケアには気をつかっているんだなぁとしみじみ思うし、つかってほしいです。「これをつかってまた最高のパフォーマンスをおみせします」と。最高のパフォーマンス……っ!

・次回公演のポスターどりの話になって、大野君が「ロシアン・ブルー」ということでぬいぐるみのロシアンブルーの猫を持ってきたとか。「え?ぬいぐるみはないでしょう?」と。それでコマが飼っているという事で、お休みで西宮で遊んでいたコマには悪いんだけれど、と電話して「コマ!猫つれてきて」とつれてこさせたという(笑)。「でも私猫アレルギーで」つれてこさせといてそれか(爆笑)。ちなみにハマコ先生とキムも猫アレルギーで、三人で猫ってすごいね、と。最後には「ありがとうございました(鼻声)」みたいになっていた、と。にゃー、猫、楽しみだねー(そこか)。

・今後の予定の話の中で二回くらい「一ヶ月公演、いいんだかわるいんだか」とゆっていたので、やっぱり現場も相当混乱しているんじゃないかなぁと。「皆さんも百万個ぐらい言いたいことあると思うんですが」(笑)、宝塚95周年の為には変革も必要ですし、と。それでも宝塚を愛するみなさまの応援で「最高のパフォーマンスを」と。



 ……だいたいこんな感じかなぁ。
 これを一言で表すと「今回もナツキさんがかわいかったです!」となります(笑)。いや実際、終わった直後は「思い返せば思い返すほどナツキさんがかわいかったとしか言いようがない」と思っていたのですが(……)、実際書いてみると結構覚えているものだし、茶会を思い出してなんだか楽しかったです。最初は時間もないからパスしようかと思っていたんですけれどね……。と、とりあえずそのがんばりに免じて(自分で言うな)細かいところは色々見逃してください。




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