| 2009年02月21日(土) | ||
| 嵐がすぎるのを待っている | ||
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恒例旅行程メモ、るほどでもなく、夜行で行って、ムラで一回観劇して新幹線で帰ってきました。何しにいったんだと聞かれればもう下見とか偵察としか……(笑)。ちょっと寂しくなったので、現地で華琳さんと某星座の人に構ってもらいました(笑)。ついでに東三国のぬこかふぇにも。貸し切り状態でねえ!猫を飼うときはミーチャって名前にしようと思いました。なんだ、なんだかんだで満喫しているじゃないか(笑)。 でも行ってよかったです。とにかく一回みないと、ずっともんもんとしちゃっていたと思うし(笑)。 いい意味でいい下見になったと思いますって何その言い方でもそうとしか……っ! 以下、ネタバレというかぶっちゃけトークするので、嫌な方はスルーで。 <―――境界線―――> [星組メモ:芝居の話] もう開口一番これを言いたい。やすい話でびっくりした!やすい話でびっくりした!(びっくりしたので2回言いました)。うっわあもう、途中から「で、これいつ終わるの?」としんどかったです。特にジョイとルルの別れからがもう殊更にしんどくて。あんなやすいとってつけたせりふの応酬で。あれ、実際に口にするのトウコさんもあすかちんもしんどかったんじゃないかな…少なくとも私には彼らがああいうせりふをいうキャラには見えなかった。だから「えええええ?(ドン引き)」 でもあれはよかったんですよね「競馬場に行くの」。別れを告げられなかったルル、そして待ち続けるジョイ。待ち続けるジョイはやがて気づく「もう二度と会えないのだと」だから「Sweet Black Bird」の歌詞の終わりはこうなるのだとおもっていました。 そして彼女は行ってしまった 「競馬場にいくの」といって。 ほら、ジャズってそういう歌詞あるじゃないですか(どういう歌詞?)(どっちかってーいうとシャンソンか?)。 あの「競馬場に行くの」というせりふだけで、ルルが別れを言えないほど、ジョイを愛していたことも伝えられるし、待ち続けたジョイはそんなルルの愛に気づいて、そして本気で愛したからこそ、かれは競馬場へ行ったというルルの言葉を信じて、だまされた振りをして。 そして十年後。人々は言う、「Sweet Black Bird」の歌詞を聴いて、ジョイをとりこにした女性はどれほど美しかったのか、そして「競馬場に行った彼女」はどうしたのか。歌詞はそこで終わっている。けれども彼女は帰ってきた、レニーの持ってきたレコードに挟まれたその手紙。「生きていてよかった」という彼女は永遠にジョイの元に戻ってきたのだ。 それはジョイしか知らない「Sweet Black Bird」のハッピイエンド。 ……これなんてSS?(笑)。 っていうか先生、六実さんが現国の時間にスピンオフ書いています!(っていうぐらい場違いな事ゆってる自覚はあります)。 それがなんですか?「競馬場へ行くの」その想いのすべてを伝言で「解説」してしまうルルとか!レニーの「嘘」から始まる「あいそづかし」とか!(そしてそれがレニーの嘘であることへのフォローはなかったよね?ジョイはそれを最初から気づいていた、でいいの?) いやね、ほんとに観ながら素直に(ここ重要)「彼女は競馬場へ行きました」で終わると思っていただけに、その後の展開にぽかーんとしてしまったのですよ。しかもそこからがまた長かったんだ……。 でもその後、この物語が「アルバートが語って聞かせていた」で「ちょ、もしかして涼さんの脚色済みて事?」って思ってぎゃ、となってその後ジョイが「僕らの物語をドラマチィックに語ってくれたかい」に「!!!」となったんです。って、それ、自分の若い頃の思い出をドラマティックに脚色して繰り返し語っているって事?それおっさんじゃんおっさんじゃん!……それで一気にアリになってしまいましたいいのかいやよくないよ(笑)。誤解を招くかもしれませんが、トウコさんの中にはそういう「おっさん」(むしろおっちゃん)な部分があると思うんですよ(英真くみちょ的なもの)(言っておきますがほめ言葉です)。それで「そうですか、ジョイはおっさんということですね、わかります」となったという(笑)。 そう思うと「彼は決まって言う、おふくろのガンボスープが懐かしい」も、同じ事を繰り返すおっさんギャクにしか思えなくなった。ギャグっていうか悲哀かなぁ。 で、そう思うと(リプライズ)NY時代のジョイとアルバートの関係ってすごく興味があります。アルバートはそんなジョイを理解して、そんなギャクにも「はいはい、わかったから、今日はもうこれぐらいいしておきましょう、明日も早いんですよ」。そうやってジョイの公私の面倒をすべて見ていたんじゃないかなぁ、アルバートは。表面ではそうやってジョイをなだめて、いなしている。けれども彼はずっと自分自身に問いかけていたはず「彼のほんとうの幸せはニューオリンズにあったのではないか」。けれどもそれは決してジョイには見せることはしない。ジョイが歌う事を使命として果たしたように、アルバートはジョイを成功させることだけを自分の使命としていた。それが思わず取材記者に漏れてしまったのは、アルバートがかすかに見せる、ほんの弱さかもしれない。 ……これなんてSS?(笑)。 おごりんに言われた通り、確かにSSを漏らしやすい作品であることには間違いないです(笑)。結局、作品中に書かれていない事と、設定資料集の厚さのバランスが異様に悪いんですよね。で作品中に書かれている事はものすごく安っぽい。観に行く前に、麻尋が退団者なのにあつかいよくないと聞いていたのですが、正直これなら、扱い悪くていいと思いました。ケーコたんのあんなやすっぽい設定で台詞を言わせられるぐらいなら、私が自分でやったほうが絶対ストレスたまらないもの(笑)。 敢えて言うまでもないですが、これはあくまで作品への話であって、演じているトウコさんとかあすかちゃんとかへの批判とかそういったものではないです。この作品が植田景子の作品<安蘭けいの退団公演であるのは一目瞭然ですし……でもだからこそ惜しいと思うのですよ、とうあすの技量はこんなもんじゃないべ?ほんとはこんな事言いたくないもの。長年タカラヅカファンやってきて、どんな駄作でも楽しんだ方が勝ちてわかっているもの。けれども久しぶりに客席で腕組んで固まっちゃったんだよねあはははー!(笑ってごまかせ) まあ、これぐらい言っておけば2回目からアリになるはず……っ。今までもたいていそうだからね。とりあえず東宝に持ち越します。 [星組メモ:SSメモ] 今回の景子たんの最大の功績(もしかしたら唯一の)はしぃちゃんに「ブラボウウウウ!」とか「イザベラアアアア!」とか言わない役を振ったことかもしれません(いやそもそもまいでぃあにゅーおりんずではブラボウウウウ!もイザベラアアア!も言う設定ありません、ってそんな問題じゃないんだ!)。 しかし全然書き込まれてなくてな!そうですかそれはこちらの仕事ですか。じゃあやります。 《僕の考えるむっしゅあんだーそん》 全然書き込まれていないのに、ラストに「私の街ストーリーヴィル」と愛惜を歌われて「ええ?」となった私もひとりです(笑)。え?ムッシュ・アンダーソンにとってそれはビジネスじゃないの?これからどんどん事業を拡大していく為の単なるステップじゃなかったの?でもその中でアンダーソンさんがゆっていた「私の夢」と聞いて、そうか「夢」だったんだなぁと。 彼が作りたかったのは酒と女と音楽の街ではなく、きっと「黒人も白人も区別のない街」だったんじゃないかなぁと(私の見ていた範囲では、ムッシュ・アンダーソンにはそういう黒人蔑視はなかったと思っているんですが見落としていたらごめんなさい)。けれどもあの時代で、黒人も白人も同じように携われる仕事=酒と女と音楽(歓楽街)だったんじゃないかな、と。だから彼はそういう街を作るのが夢だった。 きっと彼には昔、黒人かクレオールの恋人がいて、その身分差ゆえに引き裂かれたことがあって、それが彼の「夢」の原動力。今の妻は自分がのし上がる為の社会的立場上のしがらみを持つ相手でしかないので、その間に愛はない(でも子供はいる)。サンフランシスコで始める新しい事業はきっと「第二のストーリーヴィルを作る」だったと信じて疑っていません。 で、そんな彼がルルを「そばにいてくれるだけでいい」とおいたのは、すべてを手に入れることができる彼が唯一手に入らなかったもの(=ルル)、それでもそばにいてほしいという文脈というよりは、彼はそんな過去のトラウマから「愛を与えることができない」人物なんじゃないかなぁと。与えることはできないから、求めることはしない、けれどもそばにいてほしい、ただそばにいてほしい。そんなムッシュ・アンダーソンにとって「愛を求めることをしらない」ルルは「私たちは似ている」って事なんじゃないかと。 もっというと、ムッシュ・アンダーソンは「愛を与えることができない」のではなくて、「誰か一人に愛を与えることができない」なんじゃないかと。 なぜなら、太陽の光はすべてのひとに平等に注ぐものであり、太陽は普遍であり、そして太陽はひとりぼっちだから。 (太陽はひとりぼっち、については過去のマシンガンを参照してください) もうひとつ漏れたSSは(え?これSSだったの?)(っていうかSSだらけじゃんこれ)、言うまでもなく麻尋マーティンのSSです。これはもうちょっと暖めようかなぁと。とりあえず基本設定は幼い頃からかわいい顔立ちのクレオール(心持ち顔色が白かったから彼はそういう設定だよね?)マーティンは、女児の格好をさせられて、にしきラブさんに買われている、です(ちょっとまってー!)。 つうかむっさんそれケーコたんとやってること変わらないから。「お前も中二か」「ああ、俺も中二だ」「萌えるのか」「ああ、俺も萌えている」(@巌流のケロトウコタンゴで再演してください)(大笑)。 でもね、大きな違いがあって、私はただの金平糖職人だけど、ケーコたん、宝塚歌劇団の座付作家だからね? ショーの話と麻尋の話はまた後日。梅田−宝塚の移動があんな時間なのに行きも帰りも爆睡だったので、多分疲れているんだと思うよ?(笑)それでも行ってよかった、とすごく思っています(これだけ文句を言いながらも)。 六実的「ここがだいじなのお!メモ」 ル・サンクの発売日は2/24。 |
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