| 2008年12月21日(日) | ||
| マリンカの白い花 | ||
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カラマーゾフ遠征から帰ってきました。 [恒例旅行程メモ] 要は自分用メモなんですが(笑)。 今回も交通手段は夜行バス+新幹線でした。金曜の夜に会社のクリスマス会(笑)に参加し、一旦うちに帰って荷物とってシャワー浴びて乗車(笑)。どうしても会社の荷物もったままとかロッカーに預けて、とか怖くてできないんで、たいてい一旦帰ります。今回初めて大阪駅のアンジェルブ利用してみたんですが、ここいいねぇ!で、ここで別便できていたかおりちゃんと合流。わあ、一緒に遠征なんてひさしぶりだね!(今、激しく組違いだからね)。土曜日は昼をのろしさんと一緒に観て、その後、かおりちゃんと合流して東三国のぬこカフェへ。ここいいねぇ!(またか)。厳密にはぬこ部屋のあるカフェなのですが、ぬこカフェみたいに時間制じゃないからのんびりできるし、インテリアもすごく素敵だし、ごはんもすごくおいしかったし、お店のおばちゃん親切だったし!ぬこカフェ初体験ののろしさんがものすごくはしゃいでました(笑)。そんな感じで土曜日はめずらしく(笑)ひとりじゃない遠征で、うれしかったです(基本雪組遠征はソロ活動です)。 日曜日は結局、現地調達で増やしてダブルで観劇。土曜を観て、あ、これなら行けると判断したので。そんな予感もしていたので、帰りの新幹線は時間決めてなかったし、明日も午前休とっといたしね!(最初から観る気満々じゃないですか)(笑)。 [雪組メモ:ざっくり総括] 原作未読なので、その辺の比較はできないのですが、よくまとまっていたんじゃないかなあと。少なくとも脚本的な破綻はなかったし(え?それって大前提じゃないの?)、すごく楽しかったです。観終わった後にのろしさんに「でもおいしいエピソードが中途半端でもったいなくね?」と言われて「え?そこは(中途半端なとこは)SSを書けばいいんじゃないの?」と即答してしまい「間違ってはいないけれど正しくはない」と窘められました(笑)。まあ、そう言った意味ではものすごく脚本的余剰(良くも悪くも)を残した作品だなぁと思います。でもあの時間にまとめる為にあえてミーチャとグルーシェニカの「純愛」(と、私は思いました)に徹したのはよかったかな、と。 そんな風に余剰があるので、いろんな視点で観ることができる作品だなと思いました。イワンの視点とか、スメルジャコフ視点とか。あと個人的にものすごく興味があったんはカテリーナ視点です。これはリピートできるなぁと思ったのですが、でももし一回しか観ない人には思いっきりネタ作品視点で観ることを激しくおすすめします(えええ?)。だって初見はネタ作品的にちょーにやにやしたんだもの!わかりにくいですが、実は私の大好きなミズナツキさんが満載でした。ほんと、にやにやしっぱなしでした(笑)。 というわけでとりあえず今日はそのネタ視点の話をしておきます。まじめな作品解釈話は赤坂まで持ち越します。 (ここから先はネタばれの可能性があります) [雪組メモ:ネタ視点カラマーゾフ] ミーチャがおばかですごくカワイイ……っ! っていうのが第一の感想です(……)(いやだからむっさんが世間と違うのは今に始まったことじゃないし!) とにかくかわいかったです。なんか衝動的な人間というより、単に頭が足りないだけなんじゃないかと……それぐらいうっかりさんだよミーチャ、そりゃ「お前の方がモノホンの道化」ゆわれるよ(笑)。なんかほんとわかりやすすぎてね。たとえるならミーチャはRPG「カラマーゾフの兄弟」のプレイキャラクターで、コマンドが「どなる」「なぐる」「チーズとワインと楽隊と踊り子をつれていく」しかないように思えて……っ!アリョーシャに「にいさんは嘘をつくことができない」ってゆわれるのも「にいさんはあたまがわるいからそんな高度なことできない」って言われいる風にしか……っ! フョードル殺害の時にあんな棒きれ持っていくのもなんかバカっぽいんですが。つうかそれだけで殺意が衝動的なものだって、裁判の時に有利にする情報にならないのかしら(笑)。そこから転じて、グルーシェニカんとこのこま(not沙央くらま)づかいのサハナマコちゃんの「あの日彼の手は血に染まっていた」って、あれ(グレゴリーを殴打)、血、でてないよね?(笑)あ、ミーチャってばチーズとワインと楽隊と踊り子つれていく途中で赤ワインひっくり返しちゃった?(で、手が染まって見えた)、もーミーチャってばうっかりさんv。……すみませんチーズと(以下略)に食らいつきすぎて。でもほんとそれが「へえ、それがミーチャ的女を喜ばす為の三種の神器(違)なんだへええー!」って感じにおもしろすぎたんだもん。 そんな風に間違った方向でにやにやしてしまったのは、ミーチャがおばかだったのと同時に、ミーチャが乙女だったのもあるかと思います。「キミが泣けない時は俺が泣く」て、ちょ、どんだけ!(そして本当に泣き出すミーチャにグルーシェニカはどん引きするといい)(笑)。わかってる、そこの「キミの代わりに」は最後の「私じゃなくて無実のあなたが」に繋がる事は。いっそすべての人間が皆持っている罪を代わりに負ったのが(なぜなら俺もその同じ人間だから)ミーチャであることもわかっているんです(ちゃんと真面目な感想も持っていることを主張)(笑)。 そんな乙女なミーチャにわかりやすく反応したのが、寺院での「女」ソングで「アンタなんて興味ないのよォ!」って言い放った時です。ほんとみんなが考えるところのオネエなミズナツキさんで……っ初見の時は思いっきり吹きました(でもそのあとの「グルーシェニカ×3」歌っているところもどんだけうっとりしちゃってんのこのオトメが!とツッコまずにはいられない) ……まあ、そんな感じに「ミーチャかわいいよミーチャ」だったんです、よ、ね……。 気を取り直して、いっそ「気を確かに持って(ミズナツキ語録) [雪組メモ:その他メモ] ・とにかくユミコ氏とひろみとコマの役へのハマりっぷりが半端じゃないです。崩壊してしまうユミコ氏の演技とか、ひろみの(ヘス)中佐ばりの怪演ぶりとか、コマつんの静かだけど確かな芝居っぷりとか。そう思うと確かにそれぞれいい仕事しているだけに、脚本に描かれずに割を食ってしまっているのは惜しいなぁ。 ・となみがだいじょゆうぶりを遺憾なく発揮してしまっていて(not誉め言葉)だいじょうぶだろうかとちょっと心配になった。そして回によっては胸の谷間のシャドウを書きすぎていてそれも心配に(大笑)。 ・そんなとなみグルーシェニカで好きなのが、カテリーナに「あなたを祝福したいの」と手を取られるところです。あそこのとなみの表情が絶品。なんがものすごく子供みたいな無垢な顔しているなぁと思うのです。余談ながらとなみはその品と格の高さで大人っぽく見えるけれど、本質はコドモだなぁと、いつも思っています。 ・涼花リサちゃんの白痴(って事だよね?)の芝居っぷりがたまりません。すげー。そしてそんな「少女のような白痴の娘」を犯すフョードル、っていうのがすみれコードをぶっちぎっていると思う。すげー。 ・そんな涼花リサちゃんとかぐやねえさんがいづるんちのメイドで出ていたのに気付いた時にのはびっくりした。つうかかぐやねえさん意外とちっちゃい!そしてリサリサでっかい! ・ゆめみ姐様がほんといい仕事しているよ……。お芝居も好きですが、やっぱり踊っているところがすきかなぁ。モークロエの踊り子集団のゆめみ姐様がすごくかわいい。 ・白いマリンカの花云々の歌がすごく素敵だと思います。歌っているのがユミコ氏だから余計に。そしてその歌が、最後にアリョーシャとリーズで歌われるのになんだかぐっときます。 ・無精ひげを着こなしている(着こなしている、て)ナツキさんにびっくり。違和感ない。ほんとフック船長だよ(笑)。着こなしついでに、カラマーゾフのご長男のベルト遣いに「ミズナツキベル(ト)コレ(クション)2008秋冬。今年はスカーフでおしゃれに」って浮かんだきり消えません。でもご次男も同じように着ていたから、あれが当時の流行てこと?(違うんじゃね) ・まんまと「フィナーレで頭なでなでされるミーチャ」に反応しております。もっというと牢獄でママに甘えちゃっているところとか!「かわいいミーチャ」わ、お母さん私と気が合いそう!(はいはい) ・そういえば日曜日の夜公演の時、イワンに渡す「フョードルがミーチャに殺された」の手紙を忘れたらしく(あれ、元々渡していたのはアニキだっけ?)、アニキがイワンの耳元に囁いていたのに萌えました。ちゃんと手を当てて「内緒話はあのねのね」って感じで。 ・全世界がツッコんでいるかと思いますが、私もツッコみたい。ほんとフィナーレがヨシマサショーで!なにそのテクノロシア民謡!(笑)テトリスか!でもミニスカートのとなみが雪原にぴょんぴょん跳ねる白うさぎみたいでかわいかったー(でれんでれん)。 ・スメルジャコフのイワンへの陶酔が「投影」なのか「操作」なのか「同化」なのか、単に「復讐」なのかはちょっとまだ答えがでいません。 ・イワンが裁きたかったのは、この世の頂点の「神」ではなく、この家族の頂点の「家長」だったのではないかという仮説を抱いています。 ・帰ってきてプログラムを眺めていたら、あらすじのところのミーチャとグルーシェニカの写真が手を繋いでいることに気付いてちょっと沸騰しました。 というわけで、これにて今年のヅカ納めです(茶会は日程的に諦めました)(誰か行く人いたらタレコミください)(……いないよなぁ)(笑)。 恒例の一年総括はのちほど。ほんと今年は観劇回数偏りすぎたので、今年はベスト選出とかしないで、普通に振り返りをしたいと思っています。あ、でもMVPは満場一致で決定しております。 |
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