2008年09月14日(日)
いつも兄がお世話になっています


 星組さん2回目を見てきました。
 東宝初見よりもすっきり見れたのは2階席なせいかなぁ。
 ずっと「笑っていいの?」と思っていたショーヴランのあれこれ(笑)に、今日は客席もガッツリ笑っていたので「あ、笑っていいんだ」と思いました。結局、ショーヴランに感情移入しちゃうとすっきりしないのかなぁと。あんまり考えないで観たほうがいいのかもしれない。いろいろ考えるのは駄作の時にすれば言い訳で(笑)。そう思うとムラ初見の時はあんまり考えていないから、あんなに盛り上がったんじゃないかなぁと思った次第です。
 という訳で今日は楽しかったー楽しかったー。やっぱりこうでなくちゃな。


[星組メモ:気になった事]

 ショーヴランが歌う「君はどこに」で、ずっとひっかかっていたのがマルグリットを「少女」と呼んでいるところで。じゃあ一体その時マルグリットは幾つだったんだろう?革命勃発が舞台設定年(1794)の五年前(1789)(ひなんばくはつフランス革命と覚えます)。今、マルグリットが20代前半なら、当時17〜18歳?でも17〜18を少女と呼ぶかなぁ。じゃあ15ぐらい……!!!!!(何かが萌えた音)。15歳の、女革命闘士。で、その時ショーヴランも「少年」だったんじゃないかなぁと(少年というか、17〜18ぐらい)。革命の中で若い二人が手を取り合い、駆け抜け、暖めあった……!!!!!(何かが萌えた音)
 ショーヴランが見ている革命の夢、もう一度取り戻したい革命の夢。けれども彼はちゃんと今現実の革命がもう夢を見ることも、かつての夢のなれはてでもないことを知っているんじゃないかなぁと思います。彼が取り戻したいのは、過去の「少女」であり「少年」であり。「少女」は夢を見ることをやめたのに、「少年」はまだ夢を見ることをやめられない。現実が夢のなれはてでない事を自覚すればするほど、過去の夢にすがってしまっている……。なんか、そんな事を感じました。


[星組メモ:今更気づいたこと]

 パーシーは、マルグリットの前だけで本当の姿を見せていたんじゃないかなぁと。
 考えてみれば、パーシーは「スカーレット・ピンパーネル」として、イギリスでもフランスでも、サー・パーシーを演じていた訳で。プリンス・オブ・ウェールズの前でも、仲間の前でも、フランスで助けた貴族や協力者の前でも。「サー・パーシー」として「スカーレット・ピンパーネル」として演じていた。それが、フランスに来てマルグリットに出会っているときだけが本当のパーシーだったんじゃないかな。デュハーストの言う「少年のようだった」。マルグリットがイギリスに来て、パーシーが変わったと言うのは、もちろんサン・シール公爵の居場所をリークしたことによる、パーシーのマルグリットへの猜疑心からでもあるのだけれど、元々マルグリットはフランスで「本当のパーシー」しか見ていなかったから、イギリスで「サー・パーシーを演じている」パーシーを見て「違う」と思うのは当然だよな、と。

 そして、その「本当のパーシー」は舞台上では描かれていないのだと思うのですよ。
 何が言いたいかと言うと、フランス滞在期にマルグリットと出会って、どういういきさつで恋に堕ちて、そして「マドモワゼル・サンジュストにフランスを捨てさせるほど」どんだけラブラブだったのか、その辺の詳細を具体的に超知りたいって事なんですけれど!(そこか!)
 あの幸せな結婚式。ほんとあの結婚式が泣けるぐらい幸せだから、そこまでの過程を是非知りたい(真顔)せめてもうちょっと何かヒントくれればSSかけるのに(そこか!)


[星組メモ:麻尋の話]

 今日の麻尋がすごくよかったんですよ。
 なんかメイクもすっきりしていたし、なんかすごーくよかった。
 なんかなんかってあたまわるいせつめいだなぁ(笑)。
 
 一番ぎゃ!となったのが、「あなたこそ我が家」で、前回観たときはまりぃとおててつないでわーって出てきたのに、今日観たら、ガッツリホールドエスコートで。踊っている間もやったら密着というか、しきりにまりぃの髪を撫でて。撫でるというか、後頭部に触れるように触りつつ、腕全体でまりぃの頭をこちらにひきよせる、みたいな?(わかりがたい)。しゅんちゃんいつの間にか大人になって!とガタガタ震えました。あとピンパーネル団の場面で、なんか変な小芝居はじめたのがすごく面白かったです。

 でもその話におごりんにしたら「いやでも麻尋観るたびに全然違いますよ?」あー、そうだよねー、それが麻尋クオリティだよね(笑)。じゃあ今日のあれやこれは今度観る時には観られない可能性が高いよな、と妙に納得。

 それで話がそれるのですが、「振り回されてナンボ」なわたくし六実(自分で言うな)。
 夢輝さんの時はそのキャラクターの幅に振り回されていた(キャラ立て、ではないのがポイントです)。不可抗力でぼろぼろになるまで(笑)振り回されていた。
 大真くんの時にはその年齢の幅に振り回された。正しくは自ら振り回されに行っていた、かなぁ(笑)。
 じゃあ麻尋の場合は?と思うと↑でも言ったように、そうした「観る度に違う」麻尋の幅、言ってみればあの不安定な不確かなものが生み出す幅に、振り回されようとしているんじゃないかなぁと(まだ振り回されていない、と、思う)(笑)
 麻尋のこの安定しない、だからこその「振り幅」。観る度に違う、いい意味でも悪い意味でも違う。それは成長過程だから生まれる何かなのかなぁと思ってきたのですが(だからこそ今愛でなくては!と喰らいついていたのですが)、この不安定さそのものが「麻尋しゅん」なのかなぁと思いはじめています……。
 うっとおしくてすみません。
 でも不安定だからこそ、その時感じた事を書きとめておきたいなぁと思うのです、よ、ね……。


[星組メモ:↑で終わるのがしんどいのでコネタ]

・「男とお洒落」でコミカルな動きをしているしぃちゃんが子供番組の体操のお兄さんにしか見えない件。

・しかししぃちゃんはいつもの「ブラボウウウ!」とか「イザベラアアア」てゆうしぃちゃんに戻ってきている、気が、する、よ(……)。

・そんなしぃちゃんが洗濯女の場面で、みきちぐの頭をなでなでしていた……かわいい!

・今回のマリーノはとてもいいマリーノだと思います。貴婦人も洗濯女もかわいいのですが、何気に民衆で踊っている姿にクギヅケです。全身全霊の叫びにきゅうんとなる。

・マルグリットの凱旋コンサート(違)で、涼さんがマリーノだけじゃなく前列に座っている女子二人も侍らせていた。さすが王子(笑)。

・「外国人の医者を連れてきた」のところで、一緒に公安委員に化けていくのが明石夢乃コンビ(暑苦しい)なのが割とツボです。その人選がパーシーによるものなら「とりあえず威嚇キャラ」な選択だったのかと(笑)。

・そこから転じて、そもそもパーシーは最初から彼らをいつか仲間に引き込む予定で、いろんなシチュエーションで使えるようにキャラ立てのバリエーションを考えて友達選んでいたんじゃないかという疑惑が。正に「ギャルゲー並みのバリエーション」って奴で(笑)。




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