2008年05月20日(火)
イイご身分じゃないんですよ


 SS書きたい……っ!という衝動に何故か今朝から襲われています。こう、携帯じゃなくてちゃんとPCでガッツリと……っ!(携帯じゃなくて、て)



[スカステメモ]

・雪全ツ初日映像を見ました。そうか今回は「よっぱらっても貴族ぅ!(マイサキ声)」から「くさっても貴族ぅ!(マイサキ声)」なんだな(ええ?そんな感想)。あのプラカードは何も知らない人が観たらシンディ謹製かと思われるかもしれませんが、一応原作にあるよね(笑)。しかしあのヒトコマがああとりだてされるとは(更に笑)。プラカードと言えば、昨日見た「サザン活動停止」のニュースで、昔のライブ映像で桑田さんが客席に放水しているパフォーマンスがあって、それに対してファンが「水かけて」とか「水」て書かれたプラカードとかうちわを掲げていたんですよ……ごめん、すごく、面白かった(それ全然関係ない話だから)。



 忘れないうちに。

[宙組メモ:芝居の話とか]

・思っていたより(私の周りでは)評判良くて、そして実際思っていたより面白かったです。が、完全に見方を間違えていて、「その時歴史は動いた」的に面白かったというか。史実を事実を追う面白さ?(この場合の面白いは笑う方の面白いじゃないです念のため)。ただそれだけに、「歴史モノ」として見た時の粗さが出てくると、ちょっと失速するというか……後半はちょっとダレたんですよね……。
 一番疑問だったのが、マッカーサーの解任が「いいこと」なのか「わるいこと」なのかわからなかったんですよね。だってそれまで北朝鮮だ第三次世界大戦だってやっている所に「解任です!」ええー?そんなオチ?しかも「ジーンこれで帰れるよ」。えー、それでいいのー?あんまりにも腑に落ちなかったので、ウチ帰ってから調べました。っていう時点で己の無知を晒しているのですが、とりあえず解任は吉報ではなかったんだよね?マッカーサーにとってみれば志半ばだったんだよね?そしてそこからうっかり米軍捕虜の手記を集めたサイトにたどり着いて戻ってこれなくなったという……いや、こういう事は知る事が大事だし、知る義務があるよねと常々思っているので……タカラヅカって勉強になりますね(どんどんずれています)。
 それで「ええー?」と思ったまま話が進んでいて講和条約まで行って気がつくと周囲の人が泣いていて「うわ、置いてかれた!」と(笑)。面白かったんですけれど、観劇感想を要約すると「見方を間違えた!」という事です(でも石田の脚本も大概だと思う)(ちなみに「ジーンこれで帰れるよ」は実際にマッカーサーが言った言葉らしいです)(ってこんなのプログラムに書いてあるのか)

・後、白州次郎さんを見ていて思ったのは「カッコいいことをカッコよく表すのは難しいな」って事です。彼の行いというか「白州次郎、カッコいいぞー!」なところがほぼ説明台詞になっちゃっていて。例えば空港での「いいかばんを持ちたまえ」も実際の白州さんの発言なんだろうけれど、ああいう風に言われるとなんか鼻につくというか(笑)。「日本で初めてジーンズをはいた人です!」て言わても「ああそうですか」みたいな(笑)。「カッコいいことをカッコよく表す」事はタカラヅカのお家芸のはずなんだけれど、石田先生の「カッコいい」ってちょっとズレてるじゃないですか昔から(素)。なんかそれが裏目にでちゃったかなぁと。せっかくナイス配役なのに、そこが惜しかったかな、と。

・宙組のオペラポイントそのいち、あもたまのテレビャンコさんが目が覚めるようなドキンパで大変探しやすかったです(いや彼はもともと探しやすいのですが)。しかし神風の場面はそのキンパとハチマキが相まってヤンキーにしか……っ!そしてあのシルバー素材の衣装がシャカシャカ素材のジャージにしか……っ!いっそサウナスーツにしか……っ!すみません、ほんと不謹慎に観てましたが劇場外では真面目に色々考えているんで見逃してください。

・そんなテレビャンコさんか熊沢天皇とセリ下がって行った時には「ええ?同列?一緒くた?」と更に驚きました。正にボッシュート!正に草野仁!


[宙組メモ:ショーの話とか]

・ショーですごく良かったのが御大と谷岡の一連のデュエットです。いやいっそこのショー自体があの場面に繋がるための一連にすら思え。意図があるかどうかはさておき、プロローグ以外では一切並び立たない二人が、あそこでせりあがってくるのがなんかゾクゾクしました。私の解釈は谷岡(男)は谷岡(女)の生まれ変わりです。生まれ変わり、というか突然変異というか、共存できないものというか。谷岡(女)が消えたときに御大の「愛の旅」は終焉を告げ、そして谷岡(男)の「愛の旅」が始まる。一度は御大と谷岡(女)として互いの中にたどり着いた互いの「愛の旅」。けれどもそれは失われる事が定められた「愛の旅」、女が消え、男が残った……砂糖用意していなかったのに、無駄に釜が回転しました、空回しもいいところです。でもそんな感じにあのデュエットがものすごく興味深かったです。

・もうひとつ興味深かったのが、そのデュエットで「二人が同時にせりあがって来た」ところなんですが。通常の男役娘役のフィナーレのデュエットだと、「二人同時にせり下がる」はあっても「二人同時にせりあがる」って無いと思うんですよね(多分)。たいてい娘役が後からたたたたーって男役の元にあらわれる構図というか。もちろんこれは「主演二人」を抱えた上での措置なのはわかっているんですが、でもそれがあのデュエットを更に象徴的にしていたかなぁと、思ったのです。平たく言うと「おお!なんか新鮮」なんですが(笑)。

・そう思うと、御大が本公演に出るっていうのは、まるきりアレでアレでアレではないかなぁと思うんですよね(すごいごまかしだなぁ)。これは毎回毎回思っている事なんですが、御大が出て「主演二人」になることで、いつもとは違ったものが観られる訳で。もちろんそれに対する弊害(組内の番手が実質下がる、とか)はあるので全肯定ではないんですけれど……何度も言っていますが、私御大好きなんですよね……。あ、でも一点だけひっかかったのが冒頭アナウンスの「専科の轟悠です」。アナウンスするしないじゃなくて「専科」って言うのがね……(前もそうだったのかな?)。だって何もしらないお客さんは「宙組公演」を観に来ている訳だから、ね。

・それはさておき、ショーが始まって最初に震えたのが、プロローグで私のオペラポイントそのいち(あもたま)とそのに(やっくん)が並んでいたことですよ!(キラキラ)(そこでキラキラするのむっさんだけだ)。やー、ほんと私へのサービスとしか思えない(真顔)。そんな感じで割とショーはヤクモミカさんにクギヅケでした。いや、ほんと自担当の組にいたら絶対大好きになってると思う(今もかなり好きですが)。

・という訳で、そんな間違った見方して、局所的なオペラ遣いの人の感想なので、さっくりと流してください……というか怒らないでください……(予防線)。




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