2008年03月16日(日)
だんとつ


※本体サイトの方がサーバー障害で見れない状況かもしれません。
 決して何かあったわけではないので(笑)、ご安心を。

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 なかなか治らない蕁麻疹に再度処方してもらった薬がてきめんに眠くなる薬で、この週末やりたかったことの半分しかできなかったよ……(レスとか掃除とかアイロンかけとか)。あの薬からくる特有の首がもげるんじゃないかと思う睡魔、こりゃ昼間は服用できないなぁ……。



 そんな中、舞姫とナツキ茶行ってきました。大丈夫、どちらも睡魔が入り込む余地がないほどでしたので(笑)。


[花組メモ:舞姫の話]

 実にいい芝居でした、いい舞台でした。あんまりよすぎて萌えとか挟む余地ないです。いやそれが本来の姿のはずですが(笑)。
 なんともいえない観劇後感の残る芝居でした。この物語はハッピーエンドではない、でもアンハッピーエンドでもない。登場人物それぞれが、切ないくらい悲しんで、傷ついて、そして切ないくらい愛して、愛されている。悲しいという感情をとりたてれば悲劇の物語、愛をとりたてればラブロマンス、けれどもそういう物語を作る上でのわかりやすい焦点を持ち出していないと思ったんです。その少しずつ折り重なる、喜怒哀楽とか、愛憎とか。それがたまらなく心にしみてくる。誰が一番悪いわけでもなく、誰が一番幸せと決められるわけでもない、そんな物語。ある意味それは、物語にするには(舞台に載せるには)難しい話だと思うのです。淡々と重ねていく人の生き様をうつすより、ドラマチックに誇張できる悲劇、喜劇、ラブロマンスの方が「舞台」としては成立する。多くの舞台は(ましてや宝塚においては)そういうものでなりたっていると思うのです。でもケーコたんはそうはしなかったんだなぁと。なんというかもう個人個人と話とか、物語とかそれ以前にその作劇とそれにもたらされるある種のカタルシスに唸り、感じ入ってしまったのです。実にいい舞台でした。

 そんな中で自分でも不思議なくらいに感情移入してしまったのが、ゆまパイのマリィ。もう何が切なかったって、ヨシが死ぬ場面での、豊太郎がヨシと会話しているところ。「もう私の言っていることがわからない」ヨシの口から出てくる言葉は祖国の言葉ばかり、狂おしいまでの「日本に帰りたい」という想いは、仕方のないことだけれど、それまでのマリィとの日々を否定するものとも言える(少なくとも私はそう思ったし、それゆえにマリィが葛藤していると思ったのです)。けれどもそのヨシが最後に残した言葉は、愛しい人、マリィの名前。そこにぐわーっときましたぐわーっと。



[ナツキ茶メモ]

 で、そんな流れでこれを書くのか(笑)。仕方ないこれも今日中に書きたいのだから。
 という訳で、たった一人でナツキ茶参戦してきました。トップさんのお茶会なんて初めて!帝国の内部に入るのも初めて!とかなり挙動不審になるかと思いきや、割と落ち着いていたと、思う、よ?(半疑問系)ゆなひこ君から「キモすぎて周りの人に迷惑かけるなよ」と注意書き(笑)をもらったのですが、大丈夫、周りの人も大概です。なんで握手しているナツキさんをオペラでガッついている(キモイ)行動が隣の人とシンクロしているんだろう、って思ったもん(笑)。つうかガッツいていたのか、ええかなり(笑)。そのついでに話をすると、驚いたことに握手会があったのですよ、前半・中盤・後半の三部作(違)に分けての握手会。とりあえず「はじめまして」ってゆってきました(言葉通りの事実)。目の前の笑顔のナツキさんはなんか、こう化粧が濃かった……そうか、あれが三段階あるうちの最上位「奥義・すごい化粧」か(笑)。

 以下、順不同思いつくまま。正式な報告はあちこちで拾えると思いますので、話半分で。

・客席に置いてあった(ちなみに今回シアター形式でした)お茶会プログラムからすごくて、なんか変形折されていて、順番に開いていったらピンクのハート型の形になってどまんなかにジョルジュのスチール写真……は、恥ずかしい!

・ところで今回、初帝国だったナツキさん。会場に入るなり、どどーんと広がったシアター席に驚きつつ、左右に広がった会場に「右に左にと話をしていきます」と嬉しそう。

・乾杯の時に、皆がペットボトルを開けたかを「右よし」「左よし」と確認するナツキさん(やっぱり嬉しそう)。

・芝居の話で「その後サーカス団に入ったジョルジュは何の芸をするのか」え?サーカス団についていくって、実際に舞台に立つ、って事?と思ったらナツキさんもその質問は意外だったようで。素で「え?」て感じに。「空中ブランコの真似事ぐらいはさせてもらえるかと……え?(本当に何か芸する必要があるの?)え?(まだ腑におちないカンジで)」……(笑)。とりあえず、フェンシングの芸を何かするという事で落ち着きました。

・ムラ→東宝の変更点は、ポトフの鍋につっこまなくなったぐらいで……と。実際、ムラ→東宝の稽古期間は5日しかなくて、振り固めと通しをやっているだけで終わっちゃうんだとか(カレンダーで見ると確かにそうなんだけど、改めて聞くと短いなぁと思う)。でもムラの後半でかなり良くなったと誉めてもえたので、そんな感じにまだまだ日々変化していくんじゃないかという話。

・ショーのプロローグの逆毛が大好きなのですが、何か工夫はありますか、の質問に「え?マジメイト的にはアレありなの?」と私が驚く。ナツキさん曰く「以前より高くなっています、髪が伸びてきたので(素)」(笑)。ムラの時はバッサリ切って5センチぐらいしかなかったとか(トートブリーチで相当痛んだらしい)。それが「緒月遠麻さんが(何故か芸名フルネーム呼び)勧めてくれた」毛生え薬(笑、そうは言ってないですが、そういうものです)でかなり伸びてきて色々工夫が出来ているんだとか。ちなみにナツキさんの髪質は「都合のいい髪」でいくらでもイジれるんだとか(AQUAの場面から黒燕尾も余裕で変換です)。

・もしナツキさんがジョルジュの立場になったらどれを選ぶ?1.愛を選んでかけおちする、2.決められた相手と結婚する、……の質問に「ええ?二択?!そこから選ばなくちゃいけないの!」と悩みつつ、舞台ではそうは言っていても愛と笑顔だけじゃ生きていけないから、現実は見ていますよという事で、かろうじて選んで「2」。「私はアルガン派です」と。

・何の流れか忘れたんですが、「好きになりたいのに好きになれないって事あるじゃないですか……(会場に微妙に間)いや恋愛関係に限らずですよ?友達とか、上司とか」そう言っているナツキさんがほんと恋愛相談に乗るオカマのバーテンダーにしか見えなかった(笑)。

・最近笑ったことは、と聞かれて今日の貸切でおっくんのクレアントがいつもと変わった事としようとして分け目を変えたら全然知らない人になっていて「どこのおじさん?つか僕の弟?」状態になったんだとか。プロローグではいつも通りだったのに、芸術家の場面で出て行ったら「しらないおじさんがいた」と(笑)。

・オフの話でナツキさんのファッション話が続いて、その中で「ストール使いが素敵ですが、ストールはどれぐらい持っていますか?ベルトとどっちが多いですか?」と(笑)。ストールは好きで、特に特殊素材(毛皮とか皮とか)が好きで「動物愛護団体に訴えられます」と。更にサーカス団の猛獣使いの真波君に「チカさんそれダメです〜」と怒られているそうだ。でも「断然ベルトの方が多いです」「もうたくさん持っているのについ買っちゃうんですよね」「ベルトが好きなんだな、って心底思います」……どんだけ!

・更にオフで舞台を良く観にいくナツキさん。東宝ミュージカルも多いけれど、新感線とかも行くとか。月刊ミュージカル誌の年間ベストテンを観て、ミュージカルに携わる仕事をしているのに、そのベストテンに入っているものを観ていない(知らない)、これじゃいけないな、と思いできるだけ観にいくようにしているんだとか。そういうとこ真面目だなぁと感心する(でも宝塚はミュージカルじゃなくて、宝塚は宝塚っていうイチジャンルよ、て思うけれどね)。

・VD&WDの思い出を聞かれて、去年は中日公演中だったので、中日出演の娘役全員からVDをもらえてうれしかったナツキさん(まさにモテモテ)(笑)。今年のVDは稽古中で、今度は雪組娘役全員からプレゼントをもらった。それがナツキさんが楽屋着にしているフリースに色んなハート型(みんなの名前入り)をパッチワーク(つうかアップリケ?)みたいにはりつけたもので、「(普段からアクセサリーとか色々作っている)娘役さんだから凝っていて」スパンコールとかラインストーンとかすごくて、ウオーミングアップしていると「あ、背中に石が」とちょっと痛いって感じになるんだとか(笑)。ちなみに発案者はとなみだとか(なんか笑える)。つうかいっそ千人針みたいだなぁと思った私(笑)。お返しはしましたか?と聞かれて「みんなの名前の入ったクッキーを」と、まさか自分でいれたのか!どんだけ乙女!とそこでざわついたので、「いや、入れてもらった奴なんですが」それをちゃんと名前を間違えないように、終演後に娘役ちゃんの鏡前に配っていったんだとか。いや、その光景を想像するだけでもかわいい……っ!

・抽選会にて「グラフ3月号にサイン」とあって、あれ?表紙とかになっていたっけ?と思っていたらナツキさんが見せてくれたのが、件のピンナップ(六実さんが店頭でギャ!となって棚に戻した奴)で。うわあ、遠目に見てもすごいインパクトだなぁと思っていたら「このポーズすごい大変だったんですよ、皆さんもやってくださいよ」……やんないよ!(笑)(でもやっぱりアレ欲しくなっちゃったよ)(段々ナツキさん物は我が家の敷居をまたがせないルールが崩れてきています)(うーわー)。

・ナツキさんへのプレゼントは、どこぞのホテルで使って気に入ったどこぞの枕とシーツ。本当は掛け布団も欲しかったけれど、掛け布団は個人購入できないんだとか。それに「あ、だったらここにいる皆で買えばよかったのか」と唐突に共同購入を持ちかけるナツキさん(笑)。しかしそんな事より、このプレゼントを説明する為に出たのがダブルベッドのパネル(リボン付き)で(多分そのホテルの部屋写真なんだと思う)、それを見た瞬間「ま、まさかダブルベッド!(誰と寝るの!)(もちろん)(以下略)もしやホテルのスイート宿泊券!(誰と泊まるの!)(もちろん)(以下略)」と割とむっさんが大変な事になってました(笑)。

千葉県観光特使としての仕事を聞かれて「特使としてではですね……(ここでえらそうに椅子の肘掛に肘かけてふんぞり返り)何もしていません!」なんかスケジュール的に合わなくて、今はまだ何もないんだとか。大丈夫ナツキさん、任期は3年だから(しかし上のリンク先を見て「女優」という肩書きにやっぱり違和感を覚えるなぁ)(笑)。

・今後の予定で、今度の大劇場公演が「芝居2時間、ショー30分」。宝塚発の試みだけれど、正塚先生も荻田先生も宝塚を愛してくれて生徒を愛してくれている先生だから、楽しみだと。うん、やっぱり実際に演じている生徒さんもわかっているよね。その他、AQUA5の活動がまた始まるとか、写真集が出るとか、色々。


 とりあえず、思い出せるのはこれぐらいかな。もっと色々他にもありました。
 あれだけ大人数の握手会があった割には、トーク部分もかなり充実していて(なんだかんだで話上手だと思うよ?)、すごい楽しかったです。なんかここ最近のナツキさん好き好きモード(!!!)から、もっと(自分が)大変なことになるかなぁと思ったんですが、いい感じに満たされて、いい感じに中和されてきた感じです(中和、って何?)(さて?)。それを踏まえた上でやっぱり好きだなぁと思いました。「なんで?」「なんでも」……キモいのは百も承知で、やっぱり気持ちは出しておきます(そういうところがうっとおしい女だ)。


 あ。最後にどうしても気になった事を。壇上についてから、最後退場するまで、何故かハンカチ持ちっぱなしだったナツキさん、いっそチカちゃんにどんだけ乙女と5000ハーゲンダッツ。


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