2007年09月09日(日)
9月9日はかけざんの日


 だって「九九」だから。
 というのを三日ほど前に思いつきました。今年は間に合わなかったので、来年は何かしたいと思います(笑)。




 宙組役替わり観てきました。
 で、現地で同じ公演観ていたオトモダチを誘ってごはんとお茶。先週も思ったのですが、今の私にとって仕事以外の人と話をするのってほんと貴重というかなんかちょっと漲ってくる(笑)感じです(単に喋り足りなかっただけなんじゃね?)(笑)。たーのーしーかったー!



[宙組メモ:役替わりの話]

 蘭寿先輩のロドリーゴを見ていて、やっぱりロドリーゴはみっさまの役だよなぁと思いつつも、そのあまりのピュアさに射抜かれました。あのひと、なんであんな大人なのにピュアなんだろう。少年性からくるピュアさとはまた違う。
 蘭寿先輩のロドリーゴとまちゃみシルヴィアはまさに「おとぎばなしのなかの王子さまとお姫さま」だったんじゃないかなぁと。きっと二人は幼馴染、シルヴィアの方がいっこ年上。「ぼくおっきくなったらシルヴィアちゃんをお嫁さんにするよ」きれいな王子さま、きれいなお姫さま、絵に描いたような王子さまとお姫さま。その事件がなければきっと大人になった二人はそのまま結ばれて、めでたしめでたしで終わるはずだった。
 ところが王子さまに襲い掛かる現実。僕のお姫さまなのに、僕のおじさんのお嫁さんになってしまった。幸せになれるはずだったのに、なんの疑いもなく幸せになれるはずだったのに。夢見るように互いの心を通わせていたのに。蘭寿先輩のロドリーゴはそんな夢と現実の狭間に苦悩している青年に見えました。決して夢見がちというわけではなく、その夢は確かに現実となるはずだったのに、叶わなかったこと、叶えられなかったこと、そしてそれを自分の力ではどうにでもできないこと。そうしたすべてのものに苦悩していた。けれどもフェルナンドとの出会いで、夢見る青年は現実を手に入れようとする。夢をかなえるために。そして青年は現実を手に入れた。
 けれども少女は青年よりも一足先に現実を手に入れて(現実に目覚めさせられて)いた。そして少女は「どこか遠くへ逃げたい」と再び夢の中へ戻りたいと願う。夢から現実に目覚める青年と、現実から夢へ逃げる少女。互いに同じ夢の中にいたはずなのに、どうしてすれ違ってしまったのだろう。それに気付いた少女は、もう夢へ逃げることも、青年の手に入れた現実へゆくこともできない。ただ、これまでの現実(過去)を背負って、ひとり命を絶った。

 きっと今度は同じ夢をみましょう。そしてこんどは同じ現実を手に入れましょう。


 っていう風に見えました(ぜんぜんわかんない!)(笑)。
 蘭寿ロドリーゴがあまりにもピュアで、夢をピュアに信じて現実を取り戻そうとした姿が余りにもピュアだなぁと思ったのです。あと女の子の方が先に現実に目覚めるよな、とも。幼いというよりは無垢、かなぁ。いやだから無垢って英語で言うとピュアじゃん?ああああああ(混乱中)。


 んで(無理矢理話題変換)、みっさまのラモンを見ながら、やっぱりラモンは蘭寿先輩の役だよなぁと思いつつ、その柄違いの役を技術でモノにしているんだからすごいなぁと。ぶっちゃけ蘭寿先輩のラモンは当たり役過ぎて人柄でやれちゃうのですが(演じてない、という意味ではなくてね)、それをみっ様はその技術でやっていたな、と。どっちもすごいことだと思うんですよね、当たり役が来るという事も、当たり役じゃなくてもやれるという事も。あと歌えることって本当に武器だなぁと。


 どちらも役替わりとして面白かったです。こうなってくるともう1回、元の役を観てみたくなるのですが、それは劇団の思うツボなので、とりあえずこれにて宙組さんマイ楽です。



[宙組メモ:やっぱり気になるので言っておきます]

 やっぱり気になるのが、どうもフェルナンドが「ずるい男」に見えてしまう事なんですが……「本当に愛したのは君だけだ」「しかし私には婚約者がいて彼女を悲しませられない」「愛しているのは君だけだ」……ズールーイー!ひとえにタニオカ君の愛情の注ぎかたが弱いからじゃないかなぁと。この弱いというのはタニオカフェルナンドの愛情の弱さ、というよりヒヅキイサベラの愛情と比較して、なんだと思います。だって明らかに想いの強さはイサベラの方が強い(全力疾走)。反面フェルナンドタニオカ君は他にもすること(敵討ちとか)(とか?)があるからその分イサベラへの想いが弱くなる?いやいや宝塚の主演男役なら二兎追うものは二兎を得ろ!恋も部活もバイトもがんばれ!(勉強はー?)最後の場面で、イサベラの方を「かわいそう」と思わせちゃだめなんだと思います。色々事情はあるし、確かにフェルナンドは「ずるい」かもしれない、けれどもその別れはフェルナンドもイサベラも「かわいそう」な事で。分かれる痛みは二人とも同じだけ痛い訳で。そしてフェルナンドは言うといい「私のイサベラも死んだ、そしてイサベラの私も死んだ」と。あの瞬間、二人の世界は終わりを告げて二人は死んだのだから。
 それだけがどうしても気になったのです。


 とはいえ谷梅はいいコンビだなぁと思いました。ショーの最初で「ふぁーすとらぶ」な二人もたいそうかあいらしいのですが、ショーの最後の方でタニオカ君がヒヅキの手を取り銀橋かけぬける。あれ、途中でとまったかもしれないけれど、ほんとうに「かけぬける」だけだったよね?なんかその疾走感はまさに谷梅だなぁと思ったのです。一緒に走る、というか彼が常に一歩先をいく。けれども彼が彼女を守るのではなくて、彼はいま彼の精一杯で彼女より一歩だけ先にいく。ついておいでついていくわ。下町で出会ったキラキラ光る少年に惹かれて手を引かれて少女はキラキラ走る。そして二人のたどり着いた先にはキラキラ光るお城があったのでした。めでたしめでたし。

 多分、そういう話です。谷梅(お前のなかだけでな)。


 今度はハッピーエンドな話をやるといいのになぁ。ばかばかしいぐらいのハッピーエンド。そしたら石田作品がいいじゃん正に次石田作品じゃんでも御大出るからだめじゃん(終了)。でもそれはそれでなんか男の友情みたいなのが見れたら面白いなぁと思います。マドガワさん曰く、タニオカは白州次郎の終生の友(外人)なんじゃないかという事なので「キミがミスター白州のワイフかい?僕もミスター白州のことが大好きだから、今日から僕らはフレンドだHAHAHAHAHA!」みたいな……ふざけてません本気です。





 なんだか頭の悪い感想でほんとすみません。でもなんか今の宙組さん面白いですね。管轄外の私が言うのもあれですが、組として面白い時期に来ている気がします。というわけで総じて楽しかったという話です。
 あ、あとついに音乃をピン撮るようになってしまいました。やべえあいつかわいいやりすぎててかわいい顎あがっててかわいい子犬みたいな顔で笑うのがかわいい、と今更ながら気付きました(敗北)。ぶっちゃけゆなひこ君の影響なんだと思うんですが、でも誰かが誰かをいい!というそこには正の感情(好き)が流れるから、自然と周りに正の感情(好き)が集まるよね、というのが私の持論です(あたかも自然現象のようにたとえて見ます)。じゃ、わたしもめげずにマリーノへの正の感情(好き)を叫び続けてみようかと思います。そしたら誰かが正の感情(好き)を抱いてくれるかもしれないし!……みちのりは、多分、かなり、けわしい(笑)。


BACK  INDEX   NEXT