2007年05月12日(土)
あんなにやっちゃいけないと思っていたのに


 博多/日生の班分けが出ましたね。
 まあ出たところで別に私の予定が変わるわけじゃないのですが。

 つうか8月がえらいことになっているんですが!
 整理をしておこうと思います。

 8/1(木)〜8/23(木):星組博多座
 8/2(木)〜8/4(土):DANCIN'CRAZY(シビックホール)
 8/4(土)、8/5(日):壮一帆さんDS(第一ホテル)
 8/9(木)〜8/13(月):DANCIN'CRAZY(梅芸)
 8/18(土):夏コミ(たぶん一般)
 8/22(水)、8/23(木):DANCIN'CRAZY(ゆうぽうと)

 いや、まだ全部行くと決めたわけでは(笑)。
 結局は夏休みがどこでとれるかとDANCIN'CRAZYのチケットがどこで取れるか及び相場にかかっています(もはや定価で手に入る気がしなくなってきたよ……)。




 それはさておき花組さん行ってきました。マイ楽。


[花組メモ:黒蜥蜴総括そのいち]

 本当はマイ楽で「(黒蜥蜴の解釈が)みーえたついにみーえた」って歌いたかったんですが……うわあまとまんないよ。それもこれも観るたんびに印象が全然違う春野明智のせいです。もう正に「明智さんのバカ!」(あやねちんコス)(もういい加減にしなさい)。

 とりあえず前段として、まとまりそうな点を二点。

・しきりに連呼される(笑)「まだ男も知らないの」「こう見えても誰ともおつきあいしたことがないの」。これって「結婚前は処女」っていう不文律が生きていたあの時代だからこその強調なのかなぁとふと思いました。そしてあの時代の「結婚」という重み。だってあの頃はだれもが「結婚」するのが当たり前だった時代でしょう?将来の夢はおよめさん、っていう時代なんでしょう?だから葉子の突然の逆プロポーズ(笑)も、それに潤ちゃんがのっかってプロポーズするのも、至極当然な事に思えてきたんです。うわあ、すごい時代感を表現したなぁとキムシンに感心。

・つうか私にはどうしても明智春野が「ときめきがついに見えた」と言うのが「ずっと萌えが見つからなかったけれど、今期のアニメ「怪盗★黒トカゲちゃん」超萌える!やべえ今期当たりだよ!」っていう風にしかみえないのですが!が!が!……その傍らでは元同人仲間の波越君(元コスプレイヤー、今は足を洗って結婚しています)が心配げに見ている……ダメだ、あそこでそんな事考えてしかもうっかり身につまされているのって(爆笑)むっさんだけだよ……。


[花組メモ:黒蜥蜴総括そのに]

 で、その見るたびに違った4回の感想はざっくりこんな感じです。

 1回目:初見なので、段取りを追いつつ、明智さんがキモいと思った。
 2回目:明智さんが不能だと思った。
 3回目:冠についている「グランド・ロマンス」にどこがロマンスだと鼻で笑っていたらロマンスになっていてびっくりした。
 4回目:明智さん、というか春野さんははてしなく孤高だと思った。孤高の「弧」は孤独の「弧」でもあるわけでして(以下略)。

 なんだそれ。

 そんなのでもうどこを基点にして話をすればいいのか分からないのですよ。ただ回を追うごとに強くなっていったのは、春野明智の「孤高の王」っぷりです。
 いきなり話がそれるのですが、このあいだどりさんのブログ見たらフツーに「孤高のスター」と言い放っていてびっくりしました。そうか、普通に観ていてもそう見えるのか……。
 んで、観れば観るほど、ラストの明智さんがどんどんどんどんかわいそうに見えてきて仕方なかったです。なんというか、単なる「喪失」ではないな、と。明智さん、というか春野明智の「喪失」は単に妹、愛するものの喪失じゃなくて、自己の喪失というか、もうそういうレベルまでいっていたような気がするんです。もっというと、元々あったものとか、手に入れたものを喪失したのではなくて、元々無かった、元々喪失していたのに「喪失」してしまった感。ちなみにここで言うところの元々喪失していたものはぶっちゃけ「生殖機能」です(ええええええ!)。これを話すと長くなる上にまとまってないので省略しますが(全部省略しろ)、とにかく春野明智は最初からどこか「欠けた者」だったんですよね。で、同じように「欠けた者」だったのがあやねちんの黒トカゲちゃんだったわけですが、黒トカゲに欠けたモノはこの世で手に入れる事ができるけれど、明智春野に欠けたモノはこの世では手に入らない、みたいな?それぐらいの深い深い喪失、あるいは欠けている者=異質、あるいは異端。結局のところ、春野寿美礼さんに相手役がいらないと思うのは、彼だけが「異端」だからだと、なんとなくすとんと落ちてしまった気がしています。

 割と最初から思っていたのが、「波越、潤ちゃんのプロポーズと明智のプロポーズは別物」「波越・きよ子、雨宮・葉子の結婚と、明智・黒トカゲの結婚は別物」だったのですが、最終的には春野明智の「結婚」だけが、どこか別物だった気がします。
 波越夫妻の結婚が「手に入れたもの(現実)」
 雨宮ペアの結婚が「手に入れようとしているもの(現実)」
 黒トカゲの結婚が「おとぎばなし(夢)でもいつか現実になる可能性があったもの」
 春野明智の結婚が「では社会など忘れましょう(現実でもない、夢でもない、別次元)」
 
 ……まとまんないので、終了(うわ、超無責任)。


 じゃあそれで黒蜥蜴がつまらなかったのかと聞かれれば「面白かった」と答えたいと思っています。答えは出なかったけれど、初見でいまいちと思っていたんですが、非常に面白かったです。それってむっさんが単に近代萌えだからじゃないか、っていうの禁止ー(笑)。


 明智春野の黒トカゲを失ってからの絶唱が忘れられません。私にはあれがなぜか子守唄のように聞こえてくるのです。なんでだろう。
 救いようの無い絶望。コドモのようにうずくまる。
 だから「どうかもう一度、目覚めて」。
 目覚めても、その絶望は救われはしないのだけれど。




[花組メモ:真飛聖総括]

 (総括するのか)

 何度も言っていますが、今のところ怒られていないので、もう一回言っておきます。
 もうね、今回の何が収穫かというと「真飛さんがおっさん」これです、コレ。でもこれも何度も言っているんですが、そう思うのってホント私の個人的な主観であり、そして私的には今現時点での真飛さんへの最上級の誉め言葉なんですが絶対伝わっていない。つうか普通の真飛メイトさん(ほぼ名指しじゃないか)がダメだししているところを「そこがイイ!」って真顔で言っているんですから、ほんと、一番ダメでいけない感じに真飛さんの事を好きになっています。でもいい、それで私は毎公演ひゃあひゃあ遊べたので。

 初見の感想で

 >面白い事にこの「おっさん」は星組・真飛聖が成長してなった果ての「おっさん」ともまた違うんですよ。

 と言ったのですが、真飛聖さんの「おっさん」にはちゃんと「かつて少年だった履歴」が残っているなぁと思いました(それが直接星組時代を指すのかはさておき)。だから素敵なんだなぁと、と素で思っています。
 「リアルに少年の成長過程を歩んでいる」真飛さんは、基本設定は微妙に変われどもリアルに「おっさん」となっている。リアルだから「かつて少年だったもの」の歴史が見える。単なるキャラ立ての「おっさん」ではない真飛聖さん。キャラ立ての「おっさん」は他にもいるけれど、この「かつて少年だったおっさん」は私は真飛さんしかいないと思うのです(大きく出たなぁ)。
(どうしてもおっさんトップというと私は香寿たつきさんを引き合いに出してしまうのですが、香寿さんの場合は「おっさん」と「少年」が同居していた人だと思っています)


 あと、今日唐突に思ったのですが、星組・真飛聖と花組・真飛聖の違いって「Mな上に受」「Mだけど攻」なんじゃないかとうっすら思っています。


 あさきは観にいかないので、次の真飛さんは大劇場公演までおあずけです。次はどんな風になっているのか、楽しみだったりします。引き続き、当人にも他のメイトにも迷惑な感じでわかりにくい感じに愛でていこうと思っています。



[花組メモ:いろいろ総括]

・今回の役どころ(黒トカゲ)のせいかもしれないんですが、ショーであやねちんを見ていると「実はこの子は宝塚のトップ娘役にはおさまりきらない子なんじゃないか」と思っています。すごい大物の予感がするのは気のせいか。

・壮一帆さんが脱横山した横で、その「おっさん」の部分が真飛さんに、その「よっぱらい」の部分が真野すがた君(花組来てもやっぱりどこかよっぱらってる)うつったんじゃないかとうっかり思ったのは気のせいにしておきます(笑)。

・実はみつるがすごい気になってきています。なんでだろうと考えていたんですが、多分「若いのに枯れてきた」からだと思っています。あんなにアイドルぴちぴちだったのに。ちょっと陰りはじめたというか。これ、誉め言葉なんですが多分伝わらない。
 つうかむっさんは「若いのに××」というのに弱すぎる。得てして人は、相反するものにひかれるようだね(おじさま口調)。

・と言うわけで今後ナパームスクエアとしては「まの×みつる」を推してみたいと思います。ヘタレ攻×ヘタレ受、多分一生交わらない(ダメじゃん)

・そんなみつる(つうか丘刑事)は、きっと毎週お休み毎に、天城刑事(独身貴族)の部屋の掃除とか洗濯とかさせられているんだろうなぁと思いました(ヘタレな上にパシり体質)。そしてご飯のつくりかたをきよ子に習いにいっているんだろなぁと思いました。何その中途半端な金平糖(多分愛だと思う)(いらんわそんな愛)。




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