| 2007年03月02日(金) | ||
| かぴかぴかぴばら | ||
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ここ数年はそんなにひどくなかった花粉症が今年はバリバリ(死語)にきています。花粉症そのものもしんどいんですが、薬の副作用がひどくてね(普段薬なんか服用しないから必要以上にきいている気がするよ)(野生動物か)。参った。いろんなことがとどこおってしまいがちです。 あ、でも昨日は月組さん観にいってきたよ!(昨日?)(平日?) いやね、今の客先だからだと東宝まで30分かからない事に気付いて、昨日試しに行ってみたらまんまと当日券があったので、さくっと頂上観劇。今回チケット確保してなかったのでラッキー。でもこの手は今回しかつかえないだろうなぁ(勤務地的にも演目的にも)(しーっ)。 [月組メモ:パリの空よりも高くというか植田せんせの話] ちょっとカワイイ話だよな、と思いました。 頂上から見たから余計かもしれないんですが、プロローグのショーがまるで人形館みたいなキッチュなかわいらしいものに見えました。 嘘から誠、瓢箪から駒、ペテン師からエッフェル塔。 一生懸命ペテンをしているのに、いつも誰かの役に立ってしまう間抜けで愛すべき自称「極悪人」。 そんなほっこりとできる話だった、かもしれない。 あるいは、ペテン師の哀愁、ひとところにはいられない運命、でも君がここにいるならば僕の愛はあのエッフェル塔がめざす限りない空のように、尽きることはない、さようなら僕のいとしいひと。 そんなしんみりできる話だった、かもしれない。 あるいはこれが詐欺師の口車、華麗な煽動で皆が競い合ってエッフェル塔へ出資する、不思議な群集心理、祭りだ祭り、エッフェル塔の頂上で北島サブちゃんも歌います(歌わない)。 そんな人間模様を描いた風刺劇だった、かもしれない。 あるいは、色んな濃いキャラクターが織り成すドダバタコメディ、最後に60フランしか残らないのか、場内ドカンと大爆笑、それがドリフ並みのオチですかい!ベタですやねん! そんな笑い飛ばせるお話だった、かもしれない。 まあ、すべて「かもしれない」になっている訳ですが(笑、えない)。 ここ数年のシンディの作品を見ると、なんとなくやりたかったことはわかるんだけど、それが壊滅的に出来上がっていないんだなぁと思います。どこが倒錯している、どこか食い違っている、どこか履き違えている。そう言えばスカステ特番植田シンディプロジェクトX(違)を見たんですが、色々言っていることは、そんなには間違っていないと思うんですよね。 やりたいことはわかる、いいたいこともわかる。 けれども演出家にとって一番の「言語」である舞台が成り立っていない。舞台という言語で喋れていない、だから客席とのコミュニケーションが成り立っていない。 かなり言葉は悪いかもしれないんですが、植田先生の舞台はもう「要介護」(他人の手を入れることを必要とする)になっちゃっているんじゃないのかなぁ。一度、強力な演出助手(というか演出と肩代わりさせる)をつけたらどうだろうか、と真顔で考えてしまいました。 まるきり否定はしません。ああいうかわいらしさは嫌いじゃないので。 でもあの皆でエッフェル塔に投資ししよう!となんの根拠もなく盛り上がっている場面で、あのおかしなテンションの中でエッフェル塔をベルばらに置き換えてしまって、それがシンディが本気で言っていることなんじゃないかと思って途中で頭かかえました「ベルばらはもうかるんです!」「ベルばらはすごいんです!」「こんないい話ありません!」……あ、あながち間違ってない?(聞くな) と言うわけで今回の芝居の感想を一言でまとめると「ミミって電波?」なんですが(こらー!)(だ、だって!)。 あと出雲綾ファッションショーかと思いました(こらー!)(でもあれはあれで見ごたえがあった、いろんなおドレスお蔵だしショー) あとこのお芝居の一番の見所ってギスターブの「メガネをとったらあら美人!(古典的少女マンガ)」なのかとも思いました(こらー!)。 ふざけててすみません。いやふざけて見えてると思うんですみません(本人はすごく真面目なの、信じて)。 とりあえず好演していた月組の皆さんには拍手を送りたいです。瀬奈君が、あの膨大な台詞をテンション下げずに一気に演じていたのはさすがだなぁと思いました。 [月組メモ:そんな流れで瀬奈じゅんさんの話を] トップ就任3作目なのですが、またしても瀬奈じゅんさんから高度成長期の匂いを胸いっぱいすいこんできてしまいました。おかしい、なんだろう、瀬奈じゅんさんはもっと都会的でクールでスタイリッシュな男役だと思っていたのに! 唐突に川原泉の漫画で「進駐軍に言うからね!」っていうのがあるんですが、その中で登場人物の志貴さんの顔を見るたびに、戦後のネガティブな単語ばかり浮かんでしまう佐藤君という人がでてくるのですが、まさにそんな感じで(伝わりにくい)。瀬奈じゅんさんを見ると「高度成長期」「文化住宅」「キャバレー「白いばら」」(アラビアな場面で)「私の秘宝館へようこそ」とか、ありとあらゆるミッドセンチュリー的単語が渦巻いてしまいます(ほんと伝わりにくい)。 これを最初は嫁を迎えて落ち着いた感から来たのだと思っていたのですが、そうではなくて、そもそも瀬奈じゅんさんは男役としてものすごく泥臭いという事に今回ようやく気付きました。言っておきますが誉め言葉です。終始倉岡銀四郎に見えてしまいました、ごめんなさい(うなだれ)でもそれがすごくかっこいいのですが!(拳)。 と言うわけで今の月組さんは「田舎育ちの純朴な若者が高度成長期のモーレツ旋風にのりあっというまに都会のリーマンで色々遊んでいるけれどでも実は手堅く社内イチのかわいこちゃん(かなみちゃん)と結婚して郊外に35年ローンで買った新築に同期のゆうひさんと後輩の霧矢君が遊びにいくと『男が帰るところは家庭だよ』と諭されようし俺ももっと働いて受付嬢のあいちゃんにプロポーズして瀬奈先輩みたいな家庭を築くんだ!と意気込む霧矢君といやそれは一般論であって俺はそういうの合わないなぁとやんわりと霧矢君の意気込みを遠巻きにながめるゆうひさんは社内で新入社員のれみねねといいことになっていたり総務の御局様のすえちんともしっぽりやっていたりするんだけれど家に帰れば学生時代から同棲しているあーちゃん(夢は寿退社)がいてもうゆうひくんいつになったらプロポーズしてくれるの?私もうすぐ社内(ゆうひくんとは別の会社で事務OL)で一番年上の女の人になっちゃうんだよとじりじりあせりつつもまあまあとゆうひくんになだめられて今日もあーちゃんの膝の上で耳かきしてもらうゆうひさんにこのままでも悪くないんだけどでも、 ちょっと!むっさんの釜に砂糖入れたの誰! (っていうのが延々と繰り広げられました)。 でも月組さんの面白がり方(愛)がようやくつかめてきた気がしました。 と言うわけでほんと月組で「銀ちゃんの恋」やるがいい!と今回も言っておきます(しつこい)。 [月組メモ:その他メモ] ・組長になんだか奇妙な愛着(愛情ではない)が沸いてきて困惑しています。だ、だってなんかかわいいよ、あのぷにぷに感(削除)。 ・たかきあまね君はいつ見ても黒髪な気がするのですが気のせいでしょうか?あれ狙っているとしたらすごいと思うんですが気のせいでしょうか?うっかり燕尾の場面でピン撮って「ヒィ!きっと女をモノのように扱って何食わぬ顔で捨てるんだ、S・A・D・Oと書いてサド!」と言うものを感じてしまったのですが間違っているでしょうか?(間違っています)(ばっさり)。 ・やっぱり海桐望君はいい壮一帆になりそうだと思いました。 ・アラビア?シェヘラザード?の場面であいあいとれみねねが出てきたときにはほんと沸騰しました。な、ナニが気に入らないの!もうおうさまのワガママ! ・結局のところあさかなでもゆひかなでもなくてかなあさにしてかなゆひなんじゃないかと思いました。 ・映画の場面でフルムーン電飾でぐるぐるおいかけっこをするようにデュエットするあさかなはほんといいカプだなぁと思いました。夢のように愛らしい場面。あんなオチがなくてもいいのに……(ボソリ)。 ・そんな感じにショーがすごい充実していたなぁと思いました。なんかいつもよりも長くというか盛り上がりポイントがたくさんあったので。 あ、あの、好きじゃなければこんなにしゃべらないんだからね!(ツンデレ)(違うと思う)。 色々失言してますが、私的には楽しかったです、はい。 [週刊涼紫央] はじまりました 今年も涼さんのポケットカレンダーは買いました。普通に手帳に挟んであります。大好きだねうん大好きなんだ!(キラキラ) そんな涼さんがスカステで瀬奈じゅんさんと対談……ちょ、ちょっと想像できないな!(そしてそのリクエスト権をどうしてM飛Sさんに行使しなかったのだろうと小一時間ほど)(以下略)。 |
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