2006年02月11日(土)
ズバーンとイカしたアイツだぜ


 今、立樹遥さんに着せたい衣装として褌ともうひとつ野球の練習着というのがあります(ちょっと待て何前半をさらっと言っているんだ)。ユニフォームじゃなくて練習着、胸にはマジックで「立樹」と入っている練習着、汗と泥に紛れ、ほころびた練習着。じゃあついでに感情に反応して成長したり花が咲いたりしおれたりするアレをくわえさせたいって岩鬼(@ドカベン)かよ!(ひとりツッコミ)
 でも立樹さんは岩鬼じゃないよな、いっそ山田太郎(気はやさしくて力持ち)だよな。そしたら小さな巨人里中くんはもちろんちーくんで。ドカベンプロ野球編には同じチームで戦いたいと思う余り、里中君が自分がマウンドに立ったらキャッチャーはおろかファーストセカンドサード、自分以外のナイン全員が山田太郎と言う夢(「おおーいさとなかー」と皆に呼ばれまくる)を見るというアレでアレな場面があるそうなので(クマコさんに昔教えてもらって爆笑)、それを是非。



 って事を考えながら東宝に行ってきました。
 花組さんマイ楽。


[ふづき美世さんに捧げるマシンガン]

 非ネカマ班ではありますが、私の心の中には、うた恋のルドルフ殿下がおっしゃるところの「青い小さな花」な娘役ちゃん枠がございます。その一番最初が愛田芽久ちゃんで、その次がふづき美世さんでした……ええ?(自分で言うな)。
 無条件降伏全面肯定、それぐらい大好きだったんです。ええ理由なんてありません、大好きなんです。
 という訳でマシンガンでああだこうだいう事もございません。
 という訳で自分の得意言語(違)でわかりやすくお話をさせていただきます。


 
 そして今、遊びに来ていた彩吹男爵のちいさなお嬢さんが、庭を走り回っているのを見て、あなたにもあんな頃があったね、と笑う。この屋敷に来たばかりのあなたは「雅様、雅様」とわたしを追いまわしてばかりいた。いやだわ、あなた、おからかいにならないでと今はわたしの室として、わたしの目の前で艶然と笑う君。その笑顔が少しばかり弱々しいのはもはや問わない。
 でもわたしは今でもあんなあなたが目の前にいるような気がするのだよ、いや、いろいろなあなたがいたね、どれがほんとうのあなただったんだろうね?けれどもどんなあなたでもわたしには変らないあなただけれどね。するとあなたはまた笑って、それを言うならわたくしだって、色々な雅様がいらっしゃいました、けれども最後までどれが本当の雅様かわらかなかったのです、口惜しい事。ちいさく唇を尖らすあなた、わたしはあなたの手をとった。どれもわたしだったのだよ、たくさんのあなたに、たくさんのわたしがいたのだよ、と。それを聞いてあなたは、もはや力の入らなくなった手で、そっとわたしの手を包む。
 それなら、あんしんしていけますわね。
 本当は、もういちど見たかった。あなたが庭を走り回っているのを、過去の記憶ではなく、あなたが庭を走り回って「雅様、雅様」とわたしを呼ぶのを。するとあなたは小さく「雅様」と言った。そしてわたしの頬に手を触れてわたしを抱き寄せ、その腕に抱く。ああ、いろいろなあなたがいたね、どれがほんとうのあなただったんだろうね、どれがほんとうのわたしだったんだろうね、けれどもわたしたちは一緒にいたねずっと一緒にいたのだね。

++++++++++

 わかりにくいうえに半端にドリームつめこみすぎ! 
 つうか彩吹男爵ってなんなんだー!
 (のちに彩吹男爵の小さなお嬢さんは雅様の三番目の妻として輿入れしますがそれはまた別の話)



 っていうのを「上善如水」を見ながら思いました(何事も無かったようににっこり笑顔)。


 ふづき語りついでに公演話をするのですが、今回四回観劇して、なかなかヴィットリオとアンリエッタの恋の物語が自分の中に落ちてこなかったんですね。
 二回目の観劇の時に、ホント雅春様は相手役いらない人なんだなーと頭をかかえ、お願いだからアンリエッタがあんなにラブラブしているんだから、ちゃんとこたえってやってー!ちゃんと恋してーと思い。
 三回目の観劇の時に、なんてヴィットリオはかわいそうなんだ、そりゃハッピーエンドにはなれないよ、アンリエッタと結ばれてめでたしで笑えないよ、最後まで腑に落ちない顔してて当然だよ、だからアンリエッタお願いだからそんなに無責任にうれしがっちゃだめー!と思い。
 そして今日、マイ楽で見ていてすとんと自分の中に落ちたのが、それでもアンリエッタは笑っていたのだなぁと、ヴィットリオの幕切れまでの感情については前回語ったとおりなのでが、それに対してそれでもアンリエッタは笑ってくれていたのだな、と。戦い続けるヴィットリオ、ドンブイユ公爵の家に入っても、ヴィットリオの戦いは終わらない、それでもあなたはついてきてくれますか?あなたは、こんな私についてきますか?それにただ笑って答えるアンリエッタ、それをただ受け止めるアンリエッタ、だからアンリエッタは笑えるんだ。ヴィットリオと結ばれて嬉しいんじゃない、どんな形でもヴィットリオは変らない、ただわたしはこの人の側で笑っていよう、と。
 だから最後の場面でヴィットリオは腑に落ちない顔をしたままで、それでもアンリエッタは笑っているのだと、そういう形で私の中には落ちてきました。
 (……。)
 (この人ふー担だからね)

 で、それって花組トップコンビの二人そのものだなあと思ったのです。誤解を招く事にびくびくしながら言うのですが、はるのすみれさんという人は、なかなかどうしてたからづかのトップスターとしては難しい人だと思うのです。だってあの人恋愛体質じゃないじゃないですか?どう考えても、恋する男じゃないじゃないですか?けれどもあのひとはトップスター、恋をしつづけなくてはいけないトップスター。そんなはるのすみれさんには、ふづきみよさんみたいな相手役がふさわしかったんじゃないのかなぁと。そんな恋をしない夫を「それでいいのですよ」と笑って、ただ笑って受け止める女性。ただ笑って寄り添う女性。ミュージックサロンを見た時に、この人の笑顔は強いから出てくるんだと思ったのですが、まさにそんな感じで。ただ笑っているんじゃない、それなのにそれでもそれだからこそわらって相手役の側に寄り添うひと。……一応ね、ふーちゃんがどういう評価を受けていたかというのは知っているつもりなんですが、それでも私は声を大にして言わせていただきます。はるのすみれさんとふづきみよさんはほんとにお似合いだった、いい嫁だった、いい夫婦だった。おさふーばんざーい!

 (……。)
 (この人ふー担だからね)

 幸せだったんだと思います、だからあんなに笑ってくれたんだと思います。
 幸せじゃなかったときもあったと思います、それでも笑ってくれたんだと思います。
 最後のその時まで、笑っていられますように。
 これからも、笑っていられますように。
 そう祈ってこのウザいテキストを閉じます。きゅ。


 気をとりなおして!なおして!なおして!

[黒髪まと部活動報告]

 マイ楽にして、ようやく「花組・真飛聖」さんの見方がわかりました(実はマイ初日に見失ってしまって軽く凹んでいたひと)。よ、よかったー!という訳で、またしても、そしてこれからも誰にも理解されない方向に真飛聖さんの事を応援していこうと思いました。なんか、すごい大好きになって帰ってきたらしいよ?
 で、あちこちで言われている「真飛さん、濃!」の話なんですが、実はアレは星組産故の産物ではなく、真飛聖さん自身が本来持っていたものが花組にきたことで露出した(星組時代は紛れていた)ものなんじゃないかと疑っています。いやだって、真飛さんも茶会で「星組から持ってきた濃さはだしていません(大意)」とゆったらしいので、とりあえず現時点の見解として書いておきます。
 と、言いつつも真飛さんはやっぱり星組産らしい人だなぁと思いました。で、真飛さんを見ながら花組と星組の違いって要は「スーツ(花組)か背広(星組)」って事なのかなぁと思ったり、あるいは燕尾を着たときに「舞踏会(花組)か閣僚会議(星組)」って事なのかなぁと思ったり、無駄にそんな考察をしていました。多分見当違いな上に色々誤魔化して話をしているのでほんとにわかりにくいんですが、でもなんというか、すごく興味深かったです「花組・真飛聖」。


[その他メモ]

・相変わらずショーのまっつ一花に夢中なのですが、今日は「もう大兄と呼んでは駄目だよ」ってゆっているのが聞こえました(聞こえません)。あと一花の胸に顔をうずめながら「子供の頃とは違う匂いがする」ってゆっているのが聞こえました(聞こえません)(なんかものごっついイキオイで脳内ハーレクイン大会が開催されちゃったらしいよ?)(つまみだせ!)
・なんだかんだで、まっつさんはエロくなったと思います。
・チャイナタンゴではけるピンクチャイナのお姉さん達。皆さん思い思いに投げキッスをしているんですが、真飛さんだけ投げキッスというか、唇を突き出して「んーっっちゅ!」な感じだったんですよね(伝わるかなぁ)。それが投げキッスならぬ「吹きキッス」(吹き矢の類義語)と気付いてすごい破壊力!とひとり悶えました(いやそんな単語ないから)。


[まとめ]

 いやー!よく漏れたなぁ!!(さわやかな笑顔で)
 ほんとうに、無駄に漏れる公演でした。ほんと暇だったらSS書きたい、すごい書けたと思うよ?

 パレルモは色々おもうところがあったんですが、最終的には色々なことがすとんと落ちたので、とてもいい話だっただなぁと思いました。今日はすごい泣いた、いい公演でした。


[キャトルレーヴ通信(なにがなんだか)]

・めずらしくオフポートポストカードを買いました。しぃちゃんと壮君の新作(ええ?)。しぃちゃんのは素直に「あらステキ」と思って。壮君のは買おうかどうか迷っていたらかおりちゃんが隣で「それ、出勤前だね」と言ったのにひゃあ!といろんなものが漏れて購入決定。このひとホントさいていだ。
・ふーちゃんのいろいろを大人買い。
・ようやくパレルモプログラムを立ち読み(買えよ)。話題沸騰だったカヴァーレ家の歴史読本で、私が一番びっくりしたのは、「マチルダ破談」です。そ、そうだよな、そ、そうだよね……。
CREA(これも立ち読み)(買えよ)の特集のコム蔵さんの写真がすごい破壊力でした。でもそれよりも印象的だったのが、ワタさんとの対談で言っていた「男装の麗人オスカルと宝塚の男役は(似ているようで)根本的には違う(大意)」「原作でわたしが抱いていたイメージと、宝塚のオスカルのイメージをすり合わせるのに苦労している(大意)」……思わず膝を叩きました。うろ覚えなんでちゃんと伝えきれていないと思うんですが、よかったら読んでみてください。すごく興味深い。



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