2006年01月02日(月)
マシンガン初め2006


 あけましておめでとうございます。今年もナパームスクエアをよろしくお願いいたします。


 文字通り寝正月を過ごしております。実家はCSはもちろんBSすら写らないので、正月しぐれシバ中継も土方最期の日も未見です。
 せめて初詣ぐらいは行かなくちゃなぁ、一応前厄だしお守りでも買ってくるか、と文殊様に行ってきたのですが厄除けはありませんでした(だって学問の神様だもん)(うなだれ)(単に近所だからいっただけ)。文殊様には初めて行ったのですが、境内のいたるところにうさぎさん。お守りにもうさぎさん。なんでと思って聞いたら、文殊様って卯年生まれの守り神なんですってね、知らなかったよ!という訳で、「これいっこで一代お守りしてくれます」の卯歳一代御守を買ってきました。厄除けもまるごと御守してもらおうかと思います。
 ちなみにそれぞれの干支にも守り神があるんですね。ご贔屓の差し入れにいかがでしょうか?(買わないよ)正月からひとつ賢くなって気分が良かったです(いやそもそもが無知なだけだ)。
 おみくじは凶でした。ここ三年ぐらいずっと大吉が続いていたんですけれどね……。文面を読んだら「もう悪いことしかないから神妙に信仰にすがりなさい(大意)」とありました。今年はついに太陽教(教祖:しぃ様)に入信するという暗示なんだと思います(誤った解釈です)。
 という訳で恒例の今年の目標なんですが、今年は「がんばるけどがんばりすぎない」です。いや本当はがんばらないってしたいんだけれど、がんばらないことの方が難しいんだよあたしゃ……(いつだってちょとつもうしんー)(そして激突)。
 あと「投資」。いろんな意味で「投資」したいです。



[大真当番劇場:大まみらんくん(小学三年生)のお正月]

 「ああ!今年もだ!」
 一月一日、大まみらんくんは家のポストの前で叫んだ。今年もなかよしのゆかり君から年賀状が来ない、ひどいや!僕はちゃんと元旦につくように送っているのに!一年生の時もこなかった、二年生の時もこなかった、三年生の今年こそと信じていたのに!「ほとけのかおもさんどまで」だ!
 大まくんはものすごい勢いでゆかり君ちに駆けつけた。
「おじゃまします!」
 ゆかり君ちに勝手にあがる大まくん。
「あら、大まくんどうしたの?ゆかりならコタツにいるわよ?」
「あ!ゆかりのおばさん、あけましておめでとうございます!」
 礼儀正しい大まくんはきちんおばさんに挨拶をして、居間にいるゆかり君のところに行った。ゆかり君は実業団駅伝を見終わって疲れてコタツで眠っていた。
「ゆかり〜〜!」
「な、なんだよ!」
「お前、今年、年賀状!」
「ちゃ、ちゃんとしゃべれよ」
「年賀状!だから!僕に年賀状どうしてくれなかったんだよ!」
「だって疲れてしまうから」
「ん〜〜なっとくできない!親友の僕に年賀状くれないなんて!」
「だって、誰にも出してないし」
「そんなの、いいわけだよ!だから!ほら、今から書け!」
 大まくんはゆかり君の前に年賀状とスタンプ台と彫刻刀と芋と筆ペンを置いた。
「は?」
「今ここで僕への年賀状を書くんだ!」
 年賀状にはすでに大まくんの住所が書いてあった。
「なんで芋?」
「年賀状って言ったら芋版て決まっているんだー!」
 まったく暇だなぁと思いながら、このままじゃ大まくんがおさまらないのはよくよくわかっているので、素直に言うことを聞くことにした。
 しかし……書くことがない。って言ったら目の前大まは更に怒るだろうなぁと、大まくんが丁寧にも輪切りにしてくれた芋の断面図を見ていた。
 似ている、何かに似ている。
 ゆかり君は彫刻刀を手にした。
「おお!ゆかりやる気になってくれたか!」
 ゆかり君はその丸い断面の右端に右下下がりの一センチぐらいの切り込みと、左端に左下下がりの一センチぐらいの切込みを、ちょんちょんと入れた。スタンプ台にぺたぺた押し付けて、年賀状にばすんと押し付けた。
「できた」
「……これ?何?」
「おまえ」
 ゆかり君は改心の出来、と満足そうに微笑むとまた横になって眠ってしまった。残された大まくんは更に怒ろうと思ったけれど、その時ゆかり君のおばさんがプリンを持ってきてくれたので、とりあえず矛先を収めた。
「でも、まあ一応これも年賀状だしな!」
 プリンで機嫌が直った大まみらんくん、ゆかり君の年賀状を手にして鼻歌まじりで帰っていった。
 ことしもいいとしになりますように。


・余談
 ちなみにゆかり君の一月二日は箱根駅伝の往路を全部見て、疲れて寝てしまう。一月三日は箱根駅伝の復路を見て、疲れて寝てしまうらしい。

・後日談
 年賀状を誰にも出していないと言っていたゆかり君、実は保健の先生だけにはちゃんと元旦に着くように出していた。
 それを大まくんが知った時にはひと騒動だった。
「なっ、なんでほけんの先生だけに出すんだよ!」
「だって、一番お世話になったし……(実はお母さんがゆかり君の名前で出していた)」
「僕だってお世話したじゃないかーうわーん!お前のプリン食ってやるー!」


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