| 2005年10月06日(木) | ||
| 『あなたが落としたのはこの銀のマイクですか銅のマイクですか?いえこの金のマイクは僕の私物です』 | ||
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お昼休みに歌います。 「アン、大百の(というか大百を見たいが)為の道、 ドゥ、大真くんの(というか大真くんを見たいが)為の道 トロワ、しぃちゃんの(というかしぃちゃんを見たいが)為の道」 (つうかその三叉路は全て全ツ会場につながっているんじゃん!)(迷う必要ないじゃん!) ……ってネタにしているうちは大丈夫だ(自分に言い聞かせ)。 [大真当番日誌] 稽古場映像を見たときに「ああきっとこの場面だけだろうな、よりによって一番強調されたくないところが強調されて描かれているんだなぁ」と思っていたら、まんまとその通りで初回はやや凹みました(素直だな)。でもアリです。今回の脚本のルイ16世としては十分役割を演じて、むしろやりすぎているぐらいで心底震えます。そういうところが好きなんです(素直だな)。 というか大真くんのルイ16世は怖かった。キモいを通り越して怖いと思いました。アンシャンレジームの頂点に立つ男は、誰にも理解できない理解されない。孤高だなんてもんじゃない、ただ、そこにひとりしかいないんだなぁと。異質、つうか異常。 4戦ともすべてピン撮ってしまっているので(またしても分厚くなるアルバム)、このルイ16世に対する周りの反応が見えなかったのですが、あそこは皆ドン引きしているんでしょ?「国王様のお心と思います」とまでいった涼オスカルの心境やいかに。 という訳でヅラを気にする間もなく、いやヅラを気にする以上にその役作りが怖いなぁと思ったのです。 ところで記憶が確かならば、大真くんの帰省公演(笑)て、ファラオの全ツ以来ですよね? あの時パンを奪っていた少年(パキ)が、再びこの地を訪れたときにはありとあらゆる女性のアレやコレ(唇とか視線とかハート(うわ)とか操とか)を奪っているんだなぁと思ったらちょっと感慨深くなりましたって操ってー!(爆笑)もし私が大真くんのご近所さん(市川に来ればおつきあいで観にいく)だったら超びっくりすると思います(笑)。 ++++++++++ [星組全ツ記念SS劇場2] 『泣き虫』 「フェルゼンは帰ったぞ」 「そうか、無事に本国にたどりつくといいな」 窓から外を眺めたまま。いや、俺に背をむけたままオスカルはなんでもない事のように答えた。なんでもないわけがないのは、俺が一番良く知っている。 オスカルに近づこうとすると、全身で来るな、と言っているのがわかる。ぴりっ、と青い電流が走るよう。けれどもそれを聞くわけにはいかない。 「オスカル」 肩をつかみ、こちらを無理矢理向かせる。オスカルは全く想像通りに泣いていた。慌ててその涙を拭おうとする手を捕らえた。慌てて顔を背けようとするのを、許さないように両手を強く掴んだ。 「泣き虫」 「なっ!」 「お前は、本当に昔から泣き虫だな」 「何を……」 「お前はいつだって泣いていたじゃないか。田舎に遊びに行って、大きな蛙を見て泣いていた」 「何の話だ!」 「庭の大きなすももの木から落ちて泣いていた」 「アンドレ、一体何を」 「旦那様が大事にしている、大きなガラスの花瓶を割って、泣いていた」 「昔の話はよせ!」 「初めて俺に剣の勝負で負けたときも、泣いていた」 「アンドレっ!」 「泣き虫」 俺はオスカルを抱きしめた。 「離せっ!」 「泣き虫オスカル、泣き虫が泣くのを我慢してどうする」 「……っ!」 「泣き虫が、泣いてもおかしくないだろう?」 「……」 「オスカル、泣き虫オスカル」 「馬鹿にするなっ!」 「泣いてしまえ」 言葉でも身体でも抵抗するオスカルの、顔を無理矢理俺の胸に押し付けるようにして。 そうだ、泣いてしまえ。今のお前は泣き虫だから泣いているのだから。決してフェルゼンの為に泣いているのではないのだから、それなら、それならばお前は泣けるのだから。 泣き虫オスカル、お前が泣き虫な事を知っている俺の前で泣いてしまえ。昔の思い出と共に泣いてしまえ。俺はお前の涙を全て知っている、全て知っているつもりだし、全て知りたいのだから……。 「馬鹿……」 堪えきれないように、オスカルが泣き出した。しゃくりあげるように、泣き出した。怒っているのか泣いているのかわからないような声で泣き出した。 「馬鹿やろう……」 何度も何度も俺の胸を叩いていた抗議はやんでも、言葉での抗議はやめなかった。俺はそれを黙って受け止めていた。 「……」 言葉にならない声で、抗議をしながら、泣いている。 本当はこれは全て俺のエゴかもしれない。オスカルの涙を受け止めるふりをして、オスカルがフェルゼンの為に泣くのを許したくないのだ。お前自身がそれを許さないのではなく、俺がそれを許していないのだ。本当はそうやってお前を苦しめているのは、俺自身なのかもしれない。 だから、お前はここで泣いてしまえ。俺はお前が泣き止むまで、いや泣き止まなくてもここいいるのだから。 ようやく落ち着いたのか、泣き腫らした目で俺をオスカルが睨んだ。泣いた事を恥じるのではなく、それすらも俺のせいにするようにきっと睨みつけた。 「お前だって」 「え?」 「お前だって泣き虫だったじゃないか」 「は?」 「初めて私と会った時、私に剣の稽古をつけられて泣いていた」 「あ」 「私がお前の焼き菓子をこっそり食べてしまった時に泣いていた」 「いや、だってあれは」 「庭の池に滑って落ちて泣いていた」 「だから、その」 「ばあやに怒られていつも泣いていた」 「……」 「お前だって、お前だって……」 俺はなんだかおかしくなってきてしまった。むきになって泣いていた俺を思い出しては並べ立てている。そうだな、俺がお前の涙を知っているように、お前は俺の涙を知っている。それが、なんだかおかしくて、そして……。 「それに……アンドレ?」 「え?」 オスカルの指が俺の頬に触れる。その指先と頬の間に、涙があった。その涙はなんと呼べばいいのだろうか。 「ほら、お前だって、泣き虫だ」 そして泣き虫がふたり、顔を見合わせて笑った。 ------------ (いきなりSS始めんといてください!)(だってここはナパームスクエア)(それをジェラシーと呼ぼう)(どうやら流行らせたいらしい) 「泣き虫オスカル」……涼さんのオスカルを見ていたらそんな単語が浮かんでしまいそこからだらっと漏れました。なんというかアンドレの前では子供みたいというか。これだけいちゃついていてもオスカルはアンドレに対して幼馴染以上の感情を持っていないんだ!アンドレもとりあえず自分の恋心をうっちゃってオスカルを慰めたいだけなんだ!うわ、萌えるよね!萌えるよね!(お前だけだ)……そんな感じを表現したかったのですが、多分きっと失敗(うなだれ)。 観劇前にしぃすずかすずしぃなのかと言っていましたが、満場一致でしぃすずです。前述の新婚バカップル変換でもいけますが(するなよ)、実は801変換でもいけます(ええ?)。身分と財力に見合うだけの実力を陰ながらの努力で身に付けている涼さんと、そんな努力の涼さんを天然な天才肌でしのいでしまう立樹さんという図式です。涼さんが抱くのは、強い憧れと嫉妬。それは同じ強さで涼さんを苛む。それをジェラシーと呼ぼう(しつこい)。 実は誰ともかけざんはし難い(しぃちぐは別格)と思っていたしぃちゃんが俄然、ナパームスクエアの射程圏に入ってきました。もう、太陽はひとりぼっちじゃない(詳しくは立樹DSの時の感想を読んでください)(伝わりにくい)。 なんだかすごいしゃかりきになってすみません。しかもするべき事は他にあるような……(公私共々)(素)。 伝書鳩が滞っていてすみません。かけざんメルマガも忘れてません。でも今はとりあえずソウルオブベルばらで踊らせて下さい。 |
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