2005年04月29日(金)
賢明、明るさは賢さだと思うのです。


 うちに帰ってきていそいそと「猛き黄金の国(新公)」(の志紀さん)をチェックしたら、見事にSAWANE×ANJOで悲鳴をあげました(あげるな)。


[にーよんろくごーさーん]

 帝劇にレ・ミゼラブルを観にいってきました。
 小学校の時に一度観たきりなのですが、毎年(?)再演かかる度に観たいなぁとずっと思っていたんです。その気持ちをぐっと後押ししたのは元レッドレーサーの岸祐二氏が出ていた(そしてそれをにっさんが誉めていた)(←これが大きい)という理由です(六実さんリアルタイムで放映見ていたからな……)。
 というわけで急遽手配して参戦相成ったんですが、びびびびっくりしましたよ!普通にミュージカルスターじゃないですか!無意味に客席でうろたえました(素)。どうしよう、元レッドレーサーとは思えないよ(思わなくていい)。一回きりの観劇で、他との比較のしようがないんですが、いい出来なんではないでしょうか?なんか幕間に周りの人みんな「岸アンジョが……」って話してたよ(驚)。いやー、驚いた。ついでに老けたと言うか貫禄がずいぶん出たのにも驚きました、いや普通に素敵でした。
 記憶がはるか彼方なのですが、私の中ではアンジョルラスとマリウスの年齢ってもうちょっと近いイメージだったんですね。それが岸アンジョはすごく大人というか年上に見えたのが印象的でした。ぼんやりとレミズのポイントって「父性」なのかなぁと感じたので、それを更に立証したというか。ジャンバルジャンの父性とアンジョルラスの父性……(管轄外に首をつっこむんじゃない)。
 まあそんな戯言はさておき、こうやって活躍してくれているのは素直に嬉しいですな。今でこそ特撮=いい男の隠れ生産地(謎)な取り上げられ方をしていますが、当時はまだまだでしたから(宇宙船とBクラブが唯一の情報源)。


[ざくっとレミゼラブルメモ]

・何十年ぶりの観劇だったわけですが、当時の自分がこれを理解していたのかは甚だ謎です(笑)。でも何十年前と同じ疑問を抱いたので、今もやっぱり理解していないのかもしれないです。何かというと、どうしてファンテーヌが工場を辞めさせられたのかなんですが(当時も観劇後に母親に聞いた記憶が)。あれは(1)子供がいるのを隠していたから(2)夜の仕事を副業としていたから(3)「子供に仕送りする」余裕があると捉えられて、もっと自分の為に切羽詰っている人たちの反感を買ったから(4)工場長になびかなかったから(5)気取っていたから……いや、私はそれらの理由でなんであんなに迫害されなくちゃあかんのかと思ってしまったんだよね……私の頭が悪いんでしょうか?というか考えちゃいけないんでしょうか?(素)

・レミゼラブルはものすごく圧倒される素晴らしい舞台だと思うし、感動もするのですが、ちょっと登場人物に感情移入しにくいてらいがあるなぁと思いました。あの長い原作を二時間強の舞台にまとめられているからかしら?

・そんな感情移入しにくさ、というか「意味がわからない」とさえ思っていたマリウス(昔観た時は野口五郎でした)(驚)なんですが、今回はこれはこれでありだなぁと思いました。というかマリウス役の彼(名前ぐらい調べて)がかなり面白くてね!(面白い言うな)。すごい、すごいへタレだ。あの下唇のひんむき具合がいとおしいよ(笑)。なんとなく、ああー、マリウスって天然?と思わせる何かが?(誉め言葉です)

・一番好きなのはジャベールです、というか鈴木さんがかなり私の好みの顔なんです(エリザの時も思っていた)(あの鼻が)。……ジャンバルジャンの世界に取り込まれて(?)しまうって、よくよく考えるとかなりアレだなぁと思ってしまいました。でもこういう2人の男が矜持を争うというか、対立するというのは、ものすごくドラマになるなぁと思いました。こういうの宝塚で観れないかなぁと思ったり。

・ちなみに幕開け最初の感想は「皆歌が上手い!」でした(……)。

・機会があれば駒田一氏のテナルディエを観たいと心底思いました(今日のキャストが云々という訳ではなく)。タックで久しぶりに舞台姿を観て、この人やっぱりすごく上手い人だ!と感動したので。来年もやるかなぁ……。

・うっかりみらゆかで観たいと思ってしまいました(どこを?)(ないしょー)。



 感想でもなんでもないですな、楽しかったです。



 どうして今年は(ファンシーゲームの)瀬戸内美八さんは狸に出ないの?と思っていたらレミズに出ていました(テナルディエの妻で)。やっぱりルミさんはすごくてつよいや(素)。
 というわけで、明日は狸御殿に行ってきます。きれいに繋がったところで。


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