2004年06月06日(日)
少年M


 マイ楽にしてダブルヘッダーでした。わぁ、むっさんがんばりやさん(ひらがな)。


[楽日メモ(微妙に昼公演メモ)]

 とんでもない情報量でした。覚えている範囲で行きます。
 真飛さん関連は香鼠さんちで拾ってください(作業分担終了)。


・貧乏人をおっかけていった後、れおんをおぶって戻ってくるまりえちゃん(まりえ、これぐらい持ち上げられるよ★)。昼はれおんがまりえちゃんをおぶってました。どっちもカワイイ。でも掛算対象ではないですな。なんだか小学生の「じゃんけんでまけたほうがつぎのかどまでみんなのランドセル持つんだぞー!」と同じだなぁと思ったのをまんまと立証した気分です(さっぱりです)。

・キキの「休憩にしないー?」のところ。いつもはそれぞれの台詞ではける芸術家達がはけずに暗転にもならず。で「休憩にしないのー?」で。「まだダメだ」とタニオカ氏が一蹴。以下、「一流モデルだろ?」「他のポーズできないの?」と代わる代わる言葉攻め(違)(笑)。最後にスーチンがいつものキキのポーズをとって「いつもお疲れ様です」と(大笑)。本気でキキ総受、お客さんは大ウケ。
 で、ようやく4人がはけて「やっぱり、返事ナシ、か」と相成りました。

・これだけでもおかしいのに、その次の使用人が「七三祭」でした。ひー!おーまくんにあわないー!(大喜び)(喜ぶのか)。すごい、一生懸命どうにか似合うようにカスタマイズした跡が見えたんですがねぇ、ほんとに合わない。一番似合っていたのは夢乃聖夏ちゃんでした。

・オーディション会場にアデル達を案内する使用人と共にまたしても(というか最近はいつも?)一緒にはけてしまう英真組長。ワタさんに呼ばれてムーンウォークで戻ってきた組長。それじゃあその後出てくる大真くんもと思いきや、大真くんは七三ネタ(うっとおしく額の汗を払いつつOKサイン)、を繰り出してきました。うぬ、やるな(贔屓目)。

・「嘘をついてもお会いしたい」と全員で泣き落としにかかるところ、今日は使用人がありえないぐらい芝居入れてました。全員3歩前にでるイキオイで。大真くんなんて椅子にすがらんばかりに(ここぞとばかりにやりすぎる)(卑怯だ)。

・今日のワタさんは椅子に縛り付けられたまま立ち上がって歩いていきました(大笑)。

・花嫁選び。ひかちゃん今日は「特技はぁ、ありませんっ(はあと)」。その後笛吹いた組長に「せっかくやらせてあげたのに」とはき捨てるようにダメ出しされてました(笑)。

・毬乃ゆいちゃんの色仕掛けが激しかったです。ワタさんに抱きつかんイキオイで。それを「ああん!もう!」と引き離していたゆかり君。ふーん(色々思ったらしい)。

・ちなみにココ、昼も結構激しかったんですが、その時のゆかり君は物凄い嫌悪感で顔をそむけていました。それ見て、女には潔癖症という設定を作ったのに……(作るな)。

・エレナ様退場後、ワタさんにむかって「ぼいーん」の手振り(王家でミキオさんがやっていた(と聞いた)やつと同じやつ)をしていた立さん……ああ、やっぱりそうなんだ(いやそうなんだろ?)。

・おいどんさんの退場シーンはどこまでもおいどんさんだった(はぁ?)。

・オルガ嬢の苦悶の歌声シーン、大真くんの両耳を後ろから両手でふさいであげていたゆかり君。ええー?君の方が病弱キャラなのに!(私の中では)。

・ワタさん退場のシーン、使用人が全員数珠繋がりになって全力でワタさんを引き止めていた。結果、ワタさんもオルガ嬢の歌声にやられつつ這いつくばりながら退場。

・「みんなー、これからタカシロ君が歌うんだから静かにしてー!」(第一次世界大戦直前のラパンアジルのところでカッさんが歌いだす前のところ)(いつもに増してうるさいひとたち)(その中に響くケロちゃんの「今日は暴れるぞー!」)(ひっ、ひどい!紳士だと思っていたのに!)(半笑)。

・それでもやはり半径一メートルは自分の世界にしてしまうカッさんに私は心の底から尊敬申し上げたい。

・アナトールの再就職願い、何をするかと思っていたらワタさんにダッコちゃん(古)のようにぴょんと抱きついた!フレデ親父に救援を求めるワタさん。そして汝鳥さんの「悪いがウチも赤字なんだ……」、うまいなー(素)。

・そしてそこから床に落ちて、後ろにでんぐりがえりして、いつもの動きで立ち上がって退場する英真組長。もうこの人が主役って事でいいですかいいですね(決定)。

・さらに退場時に、軍服のカッさんに絡む(笑)。カッさん笑いを堪えるのに必死。でもちゃんと元の流れに戻してくれて、「もやいぐい」をちゃんと言ったカッさんに私は腹のそこから尊敬申し上げたい(再)。

・最後の「この店の一番の売りはー?」で全員が「フレデ親父の料理ー!」。これにはワタさんもビックリ。もう一回聞いていい?聞いていい?と仕切りなおして、めでたく大団円。




・ショーの真飛さん掛け声は「千秋楽」。

・ダブルダッチの最後。いつものようにすべり台をあがるカッさんを引きずりおろすにしきラブ氏。いきなりレピーヌ警視総監になって「今は夜の11時だ」「私の睡眠を妨げていることは間違いない」「これで君が逮捕される理由がわかったかね」と。それに対してちゃんとアポリネール張りに答えるカッさん(あの格好で)。そして最後は「もう芝居は終わったちゅーの!」で、ラブ氏の方がまくらで叩かれていました。

・ちなみにここの昼、にしきラブ氏が皆を怒って追い掛け回すんじゃなくて「一緒に遊ぼー」で皆が逃げていました。で、カッさんを捕まえたあと「一緒にあそぼー、ほら縄跳びも買うてきたねん」とちゃんと縄跳びを取り出すにしきラブ氏。で、やっぱりラブ氏の方がまくらで叩かれていました。

・何回目?のところ。いきなり出だしからケロちゃんひとりで「今日はお正月」と歌いだして、残り四人に違うとつっこまれ、「明日はひな祭り」とまた歌って、今度は4人にじとーっと無言で放置プレイされてました。な、何があったんだ!(腹抱)。その後はムラと同じで「初日?」「千秋楽!」となっていました。

・ものすごく不思議だったのが、カッさんの銀橋での戦隊ヒーローの歌(私にはそう聞こえる)。あそこのカッさんの衣装、千秋楽だというのに、すごいぴかぴかに真っ白(近くで見れば違うのなぁ)。私、結構衣装のヨゴレぐあいが気になるんですよ。どうしても公演を重ねると襟とか袖とか、あと相手役さんに触られたりするところとか?まあ、当然の事と言えば当然なのですが、カッさんの衣装にはそれがなかった。襟まわりは多少はヨゴレていたんですが、千秋楽にすれば随分きれいだなぁと。結構ゆかり嬢さんとも絡んでいるはずなのに真っ白だったなぁ(どこみているんですか)。やっぱりカッさんだから?カッさんは雪の貴公子だから?(無垢)。

・最後の舞台挨拶で「(公演を振り返って、自分達も楽しかったが)皆さんも楽しそうでしたよ?」とワタさんに言われた。ああ、楽しかったさ!楽しかったさ!(大笑)(そんな事言われても)。ビバ★星組。



 以上、千秋楽メモでした(長いよ)。


 劇場で真飛バウポスターを見ました。すごいカッコいいね、と3回ぐらいかおりちゃんにむかって言ってきました。


 それでは。







 以下は深夜番組。
 深夜ゆえに寝言、深夜ゆえに支離滅裂。














―――――――[予防線]―――――――――



―――――――[予防線]―――――――――




[ラジオ深夜便(謎)]

 かくも厳重たる予防線を張りつつ今宵六実がぶっ放すマシンガンときて大真みらん(研究科7年)の話かと思いきや(ベベン)真飛聖さんの事を話したいというからこいつは驚いた(弁士風)(ぜんぜん違うよ)。



 真飛さん、もとい真飛ユトリロの話をします。
 非常に局所的な視点であり主観であり傍観の立場からであることを強く強く主張しておきます。

 真飛ユトリロ。ムラで見たときに「えええ!」と正直引きました。きっと史実を調べすぎたせいだとか、事前に萌えすぎたせいだとか、そんな風に反省しつつ東京公演マイ初日を迎えました。……やっぱり引いたんですよ。すごいうろたえるぐらい引いた。正直私にはナシでした。なんというか私がマジファンだったらマジ凹む、つうかマジファンの皆様はあれで良いのですか?と本気で思った(余計なお世話ですよ)(怒られました)(いわずもがな)。
 やっぱり最後のル・ミルリトンのところが本当に見ていられなかったです。本当にね、なんというかタカラヅカで見たくない種類の惨めさとか憐れさとか、そういうのが痛いぐらいに伝わって来ちゃって、それがダメでした。しかもそこだけそれまでのユトリロと全然繋がっていなくて、余計にあのラストだけ際立っちゃってねぇ。脚本的に繋がってないのはもとより、真飛さんの演技としても繋がって見えなくて。そういうのも私的には辛いです(むっさんウザいからな)。私だって真飛さん大好きっコです(誰にも理解してもらえない種類の)(ダメじゃん)。だから余計に辛い、というか「もどかしい」かなぁ。ちなみに同じようなもどかしさは涼スーチンにも感じていたのですが、これは「どうにかなりそうなのにならないもどかしさ」だったんですね。平たく言うと脚本に書かれていない分、「どうにかなりそう」だと思っていたので(実際どうにかなったし)。真飛ユトリロには「どうすればいいのかわからないけれどもどかしい」感じかなぁ。
 とはいえ、芸術家さんチームでは涼さんピン撮りの私ですからね(朗)、そんなお前に言われたくないわと言われればそれまでなんですが(うつむき)。でもそんな私も公演期間の後半から割とユトリロチェックをしていました。そしたら、私の中では一つ答えが出たんです。でもそれがおそらく脚本に書かれていることでも、谷先生が意図していることでも、ましてや本人が演じていることでもないような気がするんですが(ダメじゃん)。 ……なんだか文章がとりとめなくなってきました。
 真飛ユトリロに感じたのは「老成」という言葉です。なんだか彼だけ他の芸術家より年上に見える。なんだか「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達(他の芸術家チームから見て)」っていう風なんですね。もっというと「とっちゃんぼーや」(うわー、最近聞かないよ)。他の芸術家に対しての眼差しが、なんというか訳知り風というか、自分も昔はそうだった、っていう風に見えたんです。お酒が入るとちょっとダメダメになる、けれども愛すべき「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達」。まあ、一言で言えば「枯れていた」んですね(直球)。これは今現在の真飛聖さんの「男役年齢設定」がダイレクトに出た結果かと思うのですが、この「男役設定年齢」は後述するとして。とにかく、ひとり大人に見えた。
 それじゃあ真飛ユトリロの「孤独」は、そうした年齢差から見える「孤独」と解釈すればいいのかなぁと思ったのですが、ちょっと違う。「一緒にバカな事もやってくれる年上の友達」は仲間もたくさんいてちっとも孤独ではない。幼い頃の母親に愛されなかった故に満たされない孤独も感じられない。私が彼に感じる孤独は「死」への孤独、「死」に伴う孤独。人はひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく、死ぬ時はひとりだから。そういう「孤独」。真飛ユトリロが絵を描くのはなんだか、蝋燭の火がもえつきる直前の最後の燃焼というか、まるで「最後の一葉」のように、一枚一枚描くたびに、命の終焉へ向かっているような(さっぱりです)。それぐらい真飛ユトリロは枯れていた、最後のル・ミルリトンのところでは死にそうだった。史実のユトリロは確か70近くまで生きるのですが、多分あの真飛ユトリロは第一次世界大戦後には生きていないと思う。
 ムラで観たときから散々タニしゃがを「介護問題」と言っていたのですが、それもまたこうして私が感じた年齢差とか、死に行くものとしての解釈とかと照らし合わせると、あながち第一印象は(私の中では)間違っていなかったのかなぁと思っています。あまりいいたとえではないのですが。
 そんな風に私の中では「死」という終焉に向かって真飛ユトリロが繋がっていったんで……さ、最初に言ったじゃないですか!脚本的にも演出的にも演技的にも意図されているものとは違うって!(ぶ、ぶたないで!)。


 伝わる伝わらないかはさておき(置くな)、とりあえず私の中では真飛ユトリロに結論が出たのでめでたしめでたしです。
 と、同時に自分でもびっくりしたのが、真飛聖さんの「男役設定年齢」が思っていた以上に上がっていた事なんですね。
 常々、私は真飛さんの事を「思春期を体現している男役」と評しています。うまく伝わるかわからないのですが以下説明。基本的に「男役=大人」ですよね?基本的にタカラヅカの舞台で求められているのは大人の男役だとそれが経験の浅さから本人の実年齢が出てきて「男役<大人(つまりは子供)」となることもありますが。その大前提を踏まえた上で、真飛さんはこれまでの男役人生の中で「男役(=少年→青年→大人)」という「過程」が見える男役さんだなぁと。男役として年齢(しかも思春期に当たる部分)を重ねているのが見えるというか。
 やっぱり兄さんの不在を境に、急激に「大人」になってきたなぁとは常々思っていましたが、それはまだ「少年(青年)」の範疇をまだ出ていなかったんです。まだまだ「子供だなぁ」と思えたというか。それが知らない間にもう「少年(青年)」の範疇を出ようとしている。びっくりしました。
 今回のお芝居、特に芸術家チームの辺りは書き込まれているようで書き込まれていないですから、実は本人の(男役としての)キャラクターが色濃く出てしまう作品だったんではないかと解釈しています。ユトリロに感じた「老成」はまんま、私が真飛聖さんに感じている「男役設定年齢の上昇」がそのまま出た結果なんじゃないかと思うわけです。
 よく香鼠さんが真飛さんに対して「せつない」という表現をしているのですが、実は私も真飛さんに「せつない」と感じております。かおりちゃんの感じるせつないとは必ずしも同じではない事を前提にしつつ、その「せつない」は「失われる少年性」へのせつなさなんではないかと思っています。大人になる直前の、人が誰も乗り越える線の近く、それはもうすぐ消えてしまうものだとわかっているから、だからせつなくなってしまう。多分、私の「せつない」はそういう意味なんだと思います。



 以下、「涼紫央の少年性」ひいては「なにゆえに私が錫嗄萌えするのか」というところまで思考は繋がっていったのですが。とりあえずここで止めておきます。



 というわけで「花のいそぎ」がとても楽しみです(まとめ)。
 


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