| 2004年05月05日(水) |
号泣する準備はできていなかった |
ここ最近観た映画の中で、ここまで涙した作品はなかった。「世界の中心で、愛をさけぶ」。公開より一足はやく観させてもらった。原作は170万部を超えるベストセラー小説。残念ながら俺はまだ読んでいない。いや、ちょっと待って。ひょっとしたらラッキーだったのかも…。何の予備知識もなければ過剰な期待感もない。ある意味、無防備な状態で作品を観てるわけだから、それだけ感情移入しやすいってこともあり得る(笑)。まあ原作が先か、映画が先か、これは人それぞれだと思うから一概には言えないけどね。 この作品は、とにかく余韻が長い。俺がいまだに引っ張ってるのが何よりの証拠だ(笑)。おそらく年代によってその受け止め方も随分違うと思う。純愛的なラブストーリーへの評価も当然あると思うけど、俺の場合、忘れかけてた過去の記憶が完全にオーバーラップしてしまった。あの頃の思い出が、郷愁を伴っていつのまにか主人公と重なり合ってしまう。高校時代の恋ってまさにあんなだったなあ…なんてね(笑)。胸を締め付けられるような感情がまるで昨日のことのように甦ってきたね。 そしてキャスティングの妙。特にアキを演じる長澤まさみには脱帽。最高に輝いてた。参ったな、こりゃ。初々しくてリアル。こんな娘が同級生にいたら、絶対に惚れてるで(笑)。 あとは作品の中に散りばめられた小物たちの存在。ウオークマンやカセットテープ、そしてラジオの深夜放送…。こいつらは一瞬にして時代をトリップさせてしまう玉手箱だね。そう、あの頃のラジオ体験が今の自分の原点なんだとあらためて思い知らされたよ。やっぱり、こういう原体験って宝だね。その後の人生に決定的な影響を及ぼすことさえあるから。そういう意味では、時として過去を振り返ってみることも必要なことかもしれないね。封印してしまった純粋な思いを再発見するために…。 てなわけで、冒頭でも書いたけど、やばいぐらいに泣ける作品です。ちなみに俺は、涙が首まで伝わってきたよ(笑)。文句なしに☆☆☆☆☆。 原作も読んでみよっと。でも映画から観ちゃった俺は、こっちの方を先に読みたい衝動に駆られてる(笑)。 『指先の花』〜映画「世界の中心で、愛をさけぶ」律子の物語〜 (益子昌一/著 小学館文庫)
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