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鏡の内側 鏡に映った私の顔は 蒼白でとても疲れているみたいでした そっと触れてみたら 凄く冷たかったんです なんだか可哀相になったので ライターの火で暖めてあげました 鏡の中の私はにっこり笑って 私の手を取り引っ張ったんです そうしたら私と鏡の中の私は やっぱり入れ替わってしまいました そのまま私は何処かへ逝ってしまったから 鏡の中に居る私は此処から動けなくなりました 鏡の中に居る私にはどうすることも出来ないんです 誰も気付く筈もないので どうしようもなくてもどかしくて 誰でも良いんです 誰か気付いて下さい 其れは私ではないんです 私は此処に居るんです 誰か 誰か 誰か 此の鏡に梯子を架けて下さい 此処は嫌 暗くて嫌 冷たくて嫌 明る過ぎて嫌 景色が見えない壁の向こうと同じ だから嫌 いくら待っても誰も来てくれない 気付いてはくれないので 私は此の忌々しい壁を割ります そうしたら 私は一体どうなるんでしょう 叩いた個所に私の赤い血が付いて 私の存在を示してくれるのでしょうか そして私は消えるのかも知れない 其れも良いかもしれない あと一日待って誰も来なかったら実行しよう もぅ一度触ってみた私の頬 機能が狂ってしまったのか 温度を感じることが出来ませんでした きっと外の私もこんな思いをしていたんだろう そぅ考えると 私は外へ出てはイケナイ気がした あと半日 あと、半日 |