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生贄 何気なく窓辺に立って 外を見たら 其処に見えたのは 赤い月 夕方色の空に ぽかんと浮かぶ 円い形の赤い色は 終演を 私に告げた 空想に浸って 夢見る少女な私 絶望なんて 信じられない いつも希望を 明るい明日をこれからを 想像しては 笑みをこぼす 「笑顔を絶やさない明るいイイコ」 其れが私のキャッチフレーズ 私に課された 人生の枷 拭えないから 敢えて受け入れてしまう そうすれば 自然に私に馴染み、溶け込んでいく 私の細胞に今はもぅ同化してしまった其れは 常に私に付き纏わり 『私』のイメーヂは固められていった でも もぅそんなの終わった 枷は外された 本当に願っていたことは 実現されたんだ 陽が沈む直前だけ 本当の私に戻れて その時必死に願った 叶って欲しいと願った 心から なのに 今更其れを取ることなんて出来っこない 私の一部なんだもの 判ってたことだけど そんなわけで これからも私はずっと 私が生き続ける限り永遠に 其の鎖を引きずって じゃらじゃらなんて音は立てずに ―立てても誰も気付かないから― 与えられた路を歩いてく 私の相棒 相棒は私? 意味の無かった願いは 其れでも叶えられた 『私』 に ほんの少しの何かをくれた 人々 を 目覚めさせてくれた 明るい日は来る きっと来る どうか 私の深層を抉り出して 汚いナカミを切り捨てて下さい 私の為に みんなの為に |