ネタバレには気をつけていますが、読んでいない人は注意。
松尾由美さんの『雨恋』を読む。
お友達のサイトで見てから、気になる本だった。 うん、タイトルがいいね。
そのタイトルには意味があった。 図書館で借りたので、某amazonの画像を見て、なるほどと思う。 そう、図書館本は「帯」がついていないからね。 本屋で本を探すとき、帯の役割は大きい。 それが当たっていたら「うんうん!」と思うけれど、自分の感性と違うこともままある。 今回は……前者に近い、と思う。
ただ、「ラスト2ページの感動」。 確かに感動なんだけれども、私にとっては爽やかさやあたたかさよりも、 もっともっと切なさのほうが募った。 そう、切なすぎて苦しい。 「スパイク」で感じたのと同じ。 まさに、ありえない恋なのだ……。
どちらかと言ったら、千波さんよりも渉くんのほうに感情移入しちゃったかなあ。 ちょっと、生々しい?ところもあったけどね(笑)。 苦手な恋愛小説だけど、ミステリの要素も大きく、またファンタジー色が強いのでさらりと読めた。
ちょっと前に「銀杏坂」(連作集)「いつもの道、ちがう角」(短編集)を読んだのだけれど、断然この「雨恋」が好き。 でも……お話としては「スパイク」のほうが好きかな。
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2007年05月16日(水) |
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