★柴田よしき。『桜さがし』

帯の「青春ミステリ」の文字を見て、感情移入できるか
ちょっと不安だった。
しかし、それは杞憂だったようだ。
その言葉でくくれないほど、等身大の若い4人の
心のひだひだが、ていねいに書かれていると思う。
それぞれが、新しい一歩を踏み出そうと決意する
場面は、もう若くはない自分にはまぶしい。

人生の岐路、もちろん自分にもいくつかあったと思う。
ここまで真剣に向き合える彼らがうらやましくもある。
過ぎ去った日々はもう戻らないから、
しばしのタイムトリップ。
2004年03月07日(日)
By ちゃいむ

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