ドラマ。 『悪意』

NHKで6回シリーズの東野圭吾原作『悪意』。
刑事役が全然違う設定になっていたが、ドラマ自体はとても楽しめた。
回を追うごとにあやしさを増していく、野々口役の佐々木蔵之介さん。
刑事役のふたりはいいコンビだったし、特に西原役の間寛平さんは
いい味出していたと思う。
目に付いたのは、「大阪弁がへんじゃない!」
・・・・これって、地方ものでは大きいと思う。
作られた方言は、その地方の人間にとってはとってつけたような
「演技のための演技」のイメージを与えるものだ。
主役級の間寛平さんの言葉は実に心地よかったし、あと後半に友人など
脇役で出てきた役者さんたちは、みんなたぶん関西人ではなかろうか。

原作がどう料理されていて、どこがどうとはここでは言わない。
いや言えない・・・・原作の細かいことは、みんな記憶の彼方だから。
その分ドラマを素直に見られたことは、自分の物忘れのひどさに
感謝せねばなるまい。
ただ、原作を読んでひどく怖かった記憶がある。「戦慄」というやつだ。
それが、ドラマとは違う。
なぜなら、西原刑事が「あほやな・・・」と一言言ったとき、
ワタシも一緒に胸を熱くして涙が出そうになったから。

さて、原作を読まねばなるまい。
ドラマの内容を忘れないウチに・・・・。
2001年12月18日(火)
By ちゃいむ

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