いわゆる、「孤島もの」。 それに演劇、雪、古い別荘、エキセントリックな登場人物達。 この言ってみれば見慣れたシチュエーションが、見事に料理されている。 不思議な奥行きを持たせているのが、主人公の夫であり演出家の匠。 作者が彼に話させる大阪弁が、なぜこんなに心地よいのだろう? 演出家らしい演出家だと思うのに。 それは、やっぱりワタシが関西人だからだろうか? 主人公の麻子との絡みも、なぜか冷たくない。 劇中劇と現実の殺人が微妙に交錯して、物語は進む。
今回ほおおと思ったのは、演劇の俳優さん達の稽古はこんな感じなのかな、 というところ。 「緊張と弛緩」を身体に覚えさせることで、自分の身体の動きを知る。 だから、みんな立って歩いているだけでも美しいのか。 うーむ、なるほど・・・。 |
| 2001年10月12日(金) |
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