まめごはんつうしん
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| 2005年10月23日(日) |
「大丈夫だからね。」 |
昨日一昨日、ああ言ったけど、やはりぐらぐらと揺れ動いています。 そんな私の浮き沈みが激しいのを見てのことだったのか……いや、自分だって用事があったんだもんね、まめだぁが仙台に連れ出してくれました。
アンタ、ロフトに行きたいって言ってたじゃん
えーだって、ほぼ日手帳はこないだ船橋で買っちゃったよ〜
なんてやりとりをしたんですが。 そんなわけで洗濯物を干して、8時半には家を出て。
しかし。 行ったはいいけど、大変だったんですよ実は。 まめだぁの用事は「半分くらい(本人談)」片づいたんですけど、私の欲しいものは結局ほとんどなかったし、あげくまめ子がお昼ごはんをもどして、熱を出してしまったという……出先で、というのは初めてのことで、ホントにパニックになりそうになりましたが、保険証も持ってなかったし、まめ子が「なれたところがいい」と言ったこともあったので、2時間かかるけど福島に戻ることにしました。車の中でうつらうつらしたからか、まめ子の容態は「疲れから来る風邪でしょう」ということだったんで、ちょっとほっとしました。 病院で診てもらった時は38.8℃あった熱も、寝る前には37.3℃まで下がりました。坐薬(熱冷まし)も処方してもらったけど、使わずに済みそうです。
自宅に、一度保険証をとりに帰ったんですが。 留守電が入っていました。 事務局長さんから。時間は、おそらく私たちが出た直後のこと。 連絡を取りたかったけれど、どう考えてもまめ子を医者に連れて行く方が先……と思い、病院から帰ったあとに電話をしたんでした。 でも、結論から言うと「あー、まめももさんでかけちゃったんだ」と思い、あちらこちらに繋がってなんとか状況を把握した、と言っていました。 申し訳なかったな、って、思った。 でも、「ごめんなさい」は何度か言ったけど
大丈夫だよ、大丈夫だからね
って、何度も何度も言ってもらったから。 だから、その思いを抱きとめながら、踏みとどまった。 「役に立たなくて」「できなくて」って、ごめんなさいのあとに言わない、って思った。
子どもの頃に、ひとりでも「そのままのあなたでいいのよ」っていうメッセージを届けてくれるヒトがいたら、もしかしたら今の私、こんなことでこんなに苦しまなかったかもしれない。 ちっちゃい頃から思春期の頃の私は、常に「アンタがこれができないから」って、責められ続けたことしか、実は覚えてない。級友からもそうだけど、あろう事か、親からも。もしかしたら、「誉められたことなんてない」って言ったら、親は気を悪くするかもしれないけれど、誉められたことなんて覚えてない。たしかに、不器用で、苦手なことが多い子どもだった。でも、たまに出来たことがあっても「でも、それが出来てもえらくない」みたいなことを言われてしまっていた。せめて「がんばったね、でもそれで天狗になっては」みたいな言い方だったら、よかったのに、って思う。 いつしか私は、自分のことを「認められてはいけない」と思うようになってしまったのかもしれないなって、思う。そうなってしまったことに対して、それは今更恨みがましいことだから、と思って、見ない振りして、封印してきた。私が弱い人間だからそうなっちゃったんだ、って。 でも、もし私が今の自分を乗り越える必要があるのなら、あらためてそこと向き合わなければならないんじゃないかな、って、そんなことを思いました。いつまでも「役に立たない」だの「できない」だの、言い続けてしまうことがよくないのは気がついていたけど、だからといって容易く乗り越えるのは難しい、って、ずっと思っていた。もうここまで生きてきてしまって、師走には36になるから、私。 今更子どもに戻って、人生をやり直せるわけじゃない。
私、もしかすると、まめだぁにさえもこんな話をするのは初めてだったかもしれない。 私の話を、「わかる気がする」と言いながら聞いてくれたまめだぁが、私にこんなコトを言いました。
子どもの頃は「できる、できない」で評価されてしまうことも多いかもしれない。 でも、おとなになるとそんなことだけじゃなくて、大きなパズルの中のアンタというひとピースがなくなるだけでも完成しない、そういうことがいっぱいあるってコトなんだろうと思うんだ…… もし、子どもの頃のアンタがいなければ、今のアンタだって、ひいてはまめ子だってここにはいなかったんだと思うよ
私、ここにいても、いいんね? そうなんだ、完璧にはほど遠くて、欠けたところばっかりで危なっかしい私でも、いなくなったら困るひとが、いてくれるんだ。 ううん、気がつかなかったわけじゃないんです。ごめんなさい。 でも、そこに素直に向くには、思った以上にトラウマは大きかったのかもしれない。 今晩は、たくさん傷ついてしまった、遠い日の私を、抱きしめてあげようと思います。 あと、踏みとどまって自分を「役立たず」呼ばわりしなかったことも、誉めてあげて、いいよね。
とはいえ、揺り戻されて泣くこともこの先、絶対あると思うけれど…… 前に、少しずつでも、進む。もう、子どもじゃないから。
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