まめごはんつうしん
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2005年03月26日(土) ひととあらそわず、のんびりと

そう、花粉症でやられた声が色っぽいなんてことを言ってる場合では、実はなかったんでした。今日は卒園式じゃん! 卒園後にロスタイムが若干あるとはいえ、今日は一区切り、の大切な日なのです。
それで、昨日まめ子を送り届けた際に、保育士さんに

まめ子ちゃんのお母さんは、ぶっつけ本番で大丈夫ですね

と訊かれました……あとでまめ子に訊いたら、卒園式のリハに参加したお母さんが何人かいたそうなんですが、「一応働く母」にその時間はないのです(x_x;)。
そして、更に


ただね、「ありがとうの心」といって、お母さんから卒園するまめ子ちゃんにメッセージというか、お手紙を書いてくるのだけは必ず忘れないようにしてくださいね


……そ、そういえばそんなことを言われたんだった! 忘れてたわけじゃないけど、ここ数日が慌ただしすぎてそんなことはアタマの中から抜け落ちていた〜〜〜(;゜゜)。卒倒しそうになりました……(大げさ)
そんな話を昨日、事務所でお昼ご飯を食べながらしていたんですが


そうかぁあなたのところは規模も小さいし、そういうことを保育園あたりだとするんだよねぇ……あれ、確かに照れくさいんだよね(^ ^;)ゞ


そうなんです。
そんなわけで、まめ子が起きているときに、その「お手紙」を書くのはほぼ不可能。でも、まめ子を寝かしつけたあとの夜ではのめり込みやすいので何を書くやら……という感じだったので、よし、当日の朝、早起きして書こう! と思ったのでした。なにしろ、まめ子が在籍していた3年と7カ月の間にはありえないくらいいろいろなことがありすぎて、きっと冷静にこれに取り組むなんてできるわけがない……案の定、書きながら泣ける泣ける(T△T) 。しかもそういうときに限ってまめ子が早起きしてきやがった\(- -;) 。

おかーしゃんどーしたの、かおがまっか



いいからあっち行ってなさい! (ー_ー )ノ"



(八、)〜〜〜==3

朝から理不尽に怒られるまめ子\(_"_ ) 反省。
かくして、卒園式に臨むことになったのですが……今年は長く在園した子が数人(まめ子も含む……かな)巣立つこともあって、最初の方から保育士さんも保護者も感極まる、という状態でした。その「ありがとうの心」も、私だけでなく涙ながらにお手紙を読んでいたお母さんが何人かいたもんなぁ……
私なんかむしろ、まめだぁに
なんでみんながしんみりしているところにまでオチをつけるかな(−−;)
と言われた……

で、例年は式が終わったあと、同じ園舎でお別れお茶会をするというのがパターンだったのですが、今年は在園児と卒園児の数がほぼ同じで在園児保護者にかかる負担が大きくなりすぎる……ということもあって、卒園児と保護者、職員さんたちが場所を移しての謝恩会になりました。その際に保育士さんたちや保護者さんたちといろいろ歓談をしたのですが、保育証書授与の際に、園長先生がひとりひとりの子どもにメッセージをくださるんです。それもA4サイズのレポート用紙1枚相当! すごい……それだけだってすごいことなんだけど、その話になりまして、園長先生が

お母さんのお手紙と私のメッセージにかぶる内容が多くて、ああ、同じようにしてまめ子ちゃんのことを見ていてあげられたのかなぁ、って

と仰っていたのでした。そうかもしれないなぁ……ありがたいことだと思いました。
ちなみに、私の方にだけあった話が、事務局長さんに言われた「子どもは、もらったものしか出せない」という話(もっとも、それのオリジナルは事務局長さんではなくてとある幼児教育研究家の方、なんですけど)と、園での数々の「まめ子語録」の報告を受けるたびに穴があったら入りたかった……という話。まめだぁに「オチをつける」と言われてしまったのはその部分ですが、実はその件に関して園長先生は

そのことも書こうと思ったんですけど、書き出したらそれだけで(紙)1枚分になっちゃったので、削ったんです……

まめ子よ、そんなに脱線発言の嵐だったのか(−−;)。母は恥ずかしいぞ__(_ _;) 。
確かに思い出しただけでも、以前ここに書いたことがある
「せんせい、げんきだしなよ。まめちゃんなんかいっつもいわれてるんだよ」
というのがありますが、ほかにも
「せんせいがいうからまめちゃんいっしょうけんめいおまめたべてるのに、ぜんぜんきれいにならない!」
「けんかはだめなんだよ、こうめいせいだい(!)でなくちゃいけないんだよ」

とか、最近では
「まめちゃんかっぱずしにらーめんたべにいくの」
とか……間違ってないんだけどさぁ。あんたホントに5歳児かい(−−;)

逆に、園長先生のメッセージからにだけあったのが、当然と言えば当然なんだけど、まめ子の園生活の様子。数々の行事を一番楽しみにしていたのがまめ子で、その喜びの表現には計り知れないものがあったこと、踊りやお絵かきが特に大好きだったこと。そして、逆に鬼ごっこや運動会(本格的ではないけど、遊びの延長でプチ運動会みたいなことをしたことがあったそうです)は好きではなかったこと。でも、そのことに対して、園長先生は


ひとと争わず、のんびりと、というのはいいことだと思うよ


と、まめ子に仰ってくださったんでした。

何度か書いたけど、本当は、こんなに信頼に足るおとなたちがたくさんいるここの園を、入学まであと1年残して巣立つのは、不本意では、ある。
でも、たとえ環境が変わっても、人生の基礎を作る一番最初の時期にこんな出会いを与えられたことは、幸せだったと思う。まめ子にとっても、私にとっても。
この先、「争わない」「のんびりしている」まめ子を否定するようなヒトやコトだって、現れるかもしれない。今は「競争心がないから世の中がおかしい。もっと競争を教えるべき」を声高に唱える馬鹿な年輩者も多いから。小学校なんか、私が通っていた頃に比べたらうんと殺伐としているし。
でも、忘れないでほしい。まめ子をこんなふうにして見守ってくれるおとなだって、たくさんいること。園長先生のこの言葉を胸に刻んで、勇気を持って乗り越えていってほしい。そう、切に願うのです。

それはまた、私の信条でも、あるのかもしれません。
争わず、のんびり生きていきたい。



すっかり大きくなった、まめ子へ。

卒園、おめでとう。



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