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| 2004年12月19日(日) | そこまでしたって、働くということ。 |
のっけからですが、ごめんなさい。今日はちょっと毒づくかもしれません。
朝、園長先生からお電話をいただきました。
まめ子が現在通っている園では、何度か書いていますが、月に２回仙台から先生を招聘して、オイリュトミーをやっています。本来は在園している子どもたちのクラス（もちろん保育時間内の午前中に開催）が主体で、でも他にも門戸を広げようと、既に他の幼稚園に行ったり小学校に上がったりしている子どもたちのために、午後のクラスも開くことになりました。ちなみにまめ子も、公民館の家庭教育学級に通っていて、午前中の登園が出来ないときには午後のクラスに交ぜてもらったこともあったので、お世話にはなりました。
それが、件の困ったちゃんの件があったりなんてこともあったのか、今では実は午後のクラスのほうが人数的には主体、になっています。午前クラスは少ないとまめ子を入れて３人くらいになることも。一方、個人的には「そういうのってあり？」と疑問を持っている部分もあるんですが、在園児なんだけどオイリュトミーは午後のクラス、という人もあるので、午後のクラスは今、ふた桁なんじゃないかなぁ……
午前クラスが保育の一環でやってるのに対して（でもオイリュトミー部分の月謝は別料金なんですよ。午後のクラスよりは確かに安いけれど……）、午後のクラスは習い事のような、子育てサークルのような感じになっているので、同じオイリュトミーでも性格的にはかけ離れてしまった部分もあると思います。実はそこが、思わぬ事件になってしまって……
今月のえんだよりをいただいたときに
オイリュトミークラスのクリスマス会を開催予定（日程と場所は未定）
とあったんです。私はそれを見たときに
対象になるのは午後クラスの子だけかな
と思ったので、それに関してはたいして気にも留めていなかったんです。それが
オイリュトミーのクリスマス会があるので、水曜日と金曜日の勤務シフトを入れ替えることは可能かどうか
（つまり、私に水曜日の午後休みが取れないかどうか）
と、園長先生から打診があったのが、先週木曜日の登園時。その時点では次に事務局長さんに確実に会えるのが金曜日のお昼……だということがわかっていたので、そこまで返事を待ってもらったんです。で、金曜日に事務局長さんに話をしようとして気がついたのだけど、内容がよくわからないし、私も同席してもいいのか、したほうがいいのか……というのがその時点では今ひとつ見えなかったので
水曜日の午後に休みをくださいって言われれば、休んでも大丈夫だよ
くらいの承諾をとりあえず、もらったんです。いや、結果的に金曜日は自家中毒状の精神状態が酷かったのでそれどころではなく、今日になってそのあたりの話も含めてすることになったんですが(^ ^；)ゞ 。
園長先生自身は、昨日の園自体のクリスマス会が終わるまでは手一杯だったので、そちらのクリスマス会に関してはオイリュトミーの先生と、午後のクラスの人たちに任せていたそうです。で、昨日クリスマス会が終わった時点で初めてどういう企画になっているのかを聞いたそうなんですが……内容的には音楽などの担当の人も呼んで、先生のオイリュトミーの実演をみんなで見よう、という内容とのこと。子どもたちはもちろんおとなの鑑賞にも堪えるような、かなり本格的な内容のようなのですが、これの参加費が
家族割りで1,700円、という金額を提示されたんですが……
子どもが見るのには高価くないかな、と思ったんですね
とのこと。いや、でも、子ども劇場の年末恒例になっている地域公演も、４歳以上は園児でも小学生でもひとり1,000円取るから、この1,700円が高い、という感覚は一瞬はなかったんです。母娘で見れば子劇の公演より安いし。
ところが、問題はこのあと……子どもにいいもの、きれいなものを見せるという気持ちは理解できるけれど、その参加料はどうなんだ、という話になったそうなんです。おとないくら、子どもいくらというふうには出来ないのか、って。それに対する午後クラスの保護者さんの言い分が、正直言うと私には聞き捨てならない、と思わせるようなものだったんです。
� 仝畍絅�ラスの人たちの中には、たとえば３人なら３人いる子どものうちのひとりにだけオイリュトミーをやらせていて、残りの子どもは「置いてくるわけに行かないから連れてこざるを得ない」という状態のケースもある。その子どもの分までお金を払わなくちゃいけない、というのは納得いかない。
（うちの園の場合、オイリュトミーは原則として３歳未満の子はまだ早い……と判断されるケースも多いし、今の午後クラスは中心が小学生なので、講師料のこともあるのか未就学の子には遠慮するというケースもあるみたい。私に言わせればそれこそ「個人の勝手な言い分」だけど……）
�◆〆２鵑離�リスマス会の準備はほとんど午後クラスの保護者の手でやっているもので
午前クラスの保護者なんて何もしないでただ見に来るだけ
じゃないか。
�，呂泙，靴腓Δ�ないとしても、�△亡悗靴討藁�石に園長先生も
午前クラスの保護者さんは手伝わないって言っているわけではなく、気持ちはあったって実際にはフルタイムで働いていて、休みだって簡単に取れる訳じゃないから、そういう言い方はないんじゃないのか
って言ってくださったらしいんですが……最後には「八つ当たり（−−；）」状態になってしまい（まめだぁに「明日園長先生にちゃんと謝ってこい」って諭された……（T＾T））、園長先生にはかなり申し訳なかったんだけど、話をしているうちにだんだん腹が立ってきたんです（￣△￣#） 。それ、こないだ見学しに行こうとしてやめた保育所の保育士（保護者に皮肉を言う、ってやつね）と発想が一緒じゃない、と思って。
確かに私の場合、事務局に「就職」した理由はかなり不純（←認める(ー_ーゞ 。）で偉そうなことは言えないし、経済的に困っての就職ではない。でも、例え動機が不純でも、経済的な理由よりも精神的な理由が先に立ったとしても、そこに従事する以上それ相当の重さも、責任もある。実際、つい最近の「自家中毒状態」の大きな理由はそこで……そんな思いをしてまで働くことに意味があるのか、って言われるかもしれないけれど、それは一人一人の抱える状況が違えば考え方や在り方なんかも違ってくることだから、簡単に無意味だとか言ってほしくない。それに、経済的な理由の仕事ではないことが、簡単に休めることにつながるわけでは全然ない。
午前クラスで母が仕事……というのは私ともうひとり（例の困ったちゃん母(^ ^；)ゞ ）で、それぞれの仕事の背景は全然違うから、彼女のリアクションもまた違うんじゃないかとは思ったんだけど、ひとまず
＊ 「午前クラスの保護者は、オイリュトミーの演者の方たちのお昼ご飯を分担して用意する」という園長先生が提示した案には同意しました。実際、午後クラスの保護者さんが準備をがんばったという事実はあるので、それにはやはり敬意を示さないといけないと思うから。
＊ ただ、そこまで言われてなおまめ子と臨席する気には、悪いけれどなれないので、申し訳ないけれどクリスマス会には私自身は参加しません。見るのはまめ子ひとりでも1,700円はお支払いしますが。
という意向を伝えました。はぁ。
一部の（だと思う。あとで書くけど、在園児午後クラスの保護者さんがそんなふうに思ってたらマジ許せない……）午後クラスの保護者さんの言い分がアンフェアだ……という部分には今でも思い出すと腹が立つ。だって
「手伝いもしないくせに」という割には
家族割りの頭数にはしっかり入っている
ところとか。もしうちが
そんなふうに言われるならまめ子もクリスマス会にはやらない
って言い出したら（実際言ったっておかしくない。まめ子は悪くないからそこまでは言わないけれど）、一家族当たりの値段は上がって、結局うちが恨まれるわけだし。大概にしろよ。ましてや「そんなのアンタの事情」って言われればそれまでだけど、私の仕事って、機関紙の仕事がある月曜と、午前午後にまたがって会議がある水曜に休みを取るのは原則的にすごく気を遣うことなんです。それでも園の行事だったり通院だったりすれば、そちらをいやな顔もせず優先させてもらえるけれど……
それに、これ以上はホントに八つ当たりになるから、せいぜいまめだぁにぶつけるとか事務所で暴れる程度にはするけれど（つまり、園関係者には言わない）……誰の所為で保育園探しをやり直す羽目になったと思ってるの、って言いたい。困ったちゃんの家だけが悪いとは私は思ってません。ああいう子はどこの園に行ったっているんです。いろいろ考え方や事情はあるだろうし、自分たちはそのまま午後クラスでオイリュトミーを続けられるから問題ないだろうけど、働くお母さんにしわ寄せが行っちゃって悪い、って、本気で思ってるのかどうか問いたいです。ええ、勝手にしてる苦労ですとも。そんなに保育園探し直しがつらいんなら、まめ子がひとりになったって今の園に残るって選択だってできなくないって言われたら何も言い返せないんですから（--#）。
子どもに想像力だのファンタジーが大事だからオイリュトミー、って言ったって、自分がまったく想像力ないんじゃだめじゃん（￣へ￣）。自戒も込めてですが。
……ごめんなさい。ひさびさにかなり見苦しいです。
ただ、今回の一件は、ここまでしても私が「働く母」であることを選択したのは何故か……ということを、あらためてちゃんと考えるきっかけになりました。
昨日、温泉の帰りにまめだぁとつらつら話しながら、考えたこと。
私が、ここひと月ほど事務局の仕事で苦しくなる理由……というのをぼんやり考えていたときに、どうしても避けて通れないのが事務局長さんのこと、だったんです。本質をつく部分でもあるので、あまり認めたくはなかったんだけど。
現状では、彼女が私の保護者役をせざるを得ない（と私は感じる）のが、とてもはがゆくて、つらい。私じゃなくても、同じ年代でちゃんとこなせてるヒトだってたくさんいる。それでも、事務局長さんが、私を次の世代の中心に据えようとして……合ってない言葉を当ててるかもしれないけれど、私をかばってくれるのが、すごくせつない。なんで、どうして、って。
とまめだぁに言ったら
事務局長さんにぶつけてみたらいいべした
と言われましたが、拙い言葉で苦しさを吐露しても彼女はそこを上手くかわすんですね。励ますのでも、窘めるのでもなく。励まして欲しいわけじゃない。でも、このようなケースで過去に窘められたことはあっても、実を言うと、ああやってかわすひとに出会ったことがないので、戸惑っている。で、前後の文脈から（笑）彼女なりの愛情だと解釈できる部分もあるけど、どうして？ って思いはやはり消えない……いや、事務局長さんの意図がわからないから動けない、なんて、あっちゃいけないけど。それに、だからといって、ぶつけた思いに対して「じゃああなたにバトンを渡すのは諦めるわ」なんて言われたら……やはり、ものすごくショックだし、悲しすぎて動けなくなると思う。
まめだぁには
でも、10年たって、今のアンタの性格がランクアップすると思う？
もって生まれたものを変える、というのは、不可能に近いんじゃないかなぁ。
どう見たって、アンタは先頭を切るよりは裏方をやった方が生きると思うんだけど……
と言われて、頷くしかない自分もいるんだけど、でも、じゃ、やめる？ って訊かれたら、今はそれには頷けない。諦めることももしかしたら、いつかは必要になるかもしれないけれど、今は簡単には投げ出したくない。事務局長さんがどう思ってるかきちっとわからなくても、私が、今はここにいたい。そうだよ、どうしようもないよ。先々できる役割はどうであれ、私が、事務局長さんについていくことを選んだんだもの。
……なんだいそれ、ホントにどうしようもないじゃん（−−；）。
それ以上でもそれ以下でもない。そうでしょ？ 私。
でもね、こういう働き方って、よくよく考えたらすごく贅沢だと思う。
確かに、収入は多くない。実らない努力も、傷つくことも泣くことも多い。うっかりすると土日も休めないこともある。
でも、それでも、彼女のそばで、こうして働いていたいんだと思う。確かにいつか、それだけでは仕事として成り立たなくなる日が来るという問題はあるけれど……少しでも日々を過ごす中で得るものがあれば、越えていけると思ってやっていくしかないのかもしれない。呼ばれたのがどんな理由だったとしても、私が声をかけてもらえたのは、ありがたいことだと思ったし、気持ちがあたたかくなった。
未だに自信も持てないし、失敗ばっかりだし、足らない部分ばかりを一生懸命抱えて歩いているけれど……私もいつか、あの日の彼女のように、つよくてあたたかい気持ちをわけられるひとになりたい。
それに、時勢の要請にも、突き動かされました。それが、まめ子という幼児を抱えていても敢えて引き受けたのはなぜか、という、理由。まめ子を抱えているからこそ、気がついてしまった私が、立ち上がらなくちゃならないような、そんな気がして。
そんなことがあって、１年前、事務局長さんの申し出を思い悩みながらも受諾したんだと、今は思います。そりゃ、一般的な就職の理由としては、あまりにも不純かもしれませんが、否定される性格のものでもないと、思います。幸か不幸か、私が選んだのはそれぞれの人の思いで成り立っていく、団体職員だったわけだから。
ただ、ここまで書いてきたけれど、私自身はどっかの本みたいに「専業主婦を否定する」つもりはないんです。「働いてないアンタになにがわかる」なんて、傲慢なことは考えたくない。
ある意味私の立ち位置は中途半端で、子どもにずっと寄り添って愛情を注ぐということも、ばりばりと働きつつも子育てに関しては割り切って、ってことも、上手に出来ずにいます。だから、「専業主婦」も、「キャリアウーマン主婦」も、尊敬だなぁって思います。それぞれのポジションで、それぞれができることを精一杯こなす。それでいいんだと思う。
私自身、時には、まめ子にあたったり（おいこら！）、「ごめんね」って謝ることだって、いっぱいあります。でも、この立ち位置が、今の私にはいろいろな意味でバランスが取れているような、そんな気がします。子どもべったりで息苦しくなることもなく、なんかあればすぐに飛んでいけるような。ここ数日、私は確かに不安定でまめ子にはたくさん心配をかけて母親失格だったけど、まめ子はいつも通りに、自分よりも下の子を思いやれる優しい子だったことが、すごくうれしかったです。
うーん、これって、やっぱり贅沢だ(^ ^；)ゞ 。
ってなコト言って、明日また号泣してたらお笑いだ……（−−；）
ごめんなさい、バカで。
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ついしん。
いっぱい、心配かけちゃったね。ごめん。
めぐりあえてよかった人は、いっぱいいる。そのひとりでいる、あなたに。
いつか、逢おうね。
ありがとう。
そうやって、思ってくれる人がいるから、生きていける。
もうひとりの、同じ日生まれのお友達さんにも、末永い幸せを。
