まめごはんつうしん
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2002年09月29日(日) まめもも的「平塚らいてうの生涯」

まめだぁにまめ子をお願いして‥‥というのは、これまでにも何度かあったのですが、なおかつ遠出というのは記憶にない‥‥というわけで、ひとりで車を飛ばしてお隣(じゃないか、安達町を挟んでるし)の二本松市にある福島県男女共生センターという場所に出かけてきました。

平塚らいてう
これを読んでいらっしゃる方はほとんど戦後生まれ‥‥だと思うので、歴史とかでちらっと名前くらいは聞いたことがある、という方が多いのでは、と思います。
かくいうワタシも「名前は聞いたことがあるんだけど‥‥」という程度の認識しかなかったんですが、ワタシが籍を置く「新婦人」のヒトたちに訊くと「らいてうはすごいんだよ!」というハナシになる‥‥いや、ここぞというときに重要な役割を果たしてきた人物、というのはわかるんだけど、どうすごいんだかがハナシを聞いてもいまいちピンとこず(~-~;)ヾ(-_-;)。同じく「新婦人」の「呼びかけ人」のひとりであるいわさきちひろに関しては、先月郡山まで観に行った「ちひろ展」のあと、想像以上に壮絶な生涯に驚いて著書を読みあさったこともあって、ワタシ的には「らいてうよりちひろ」だったんですけど。
それが、なんで「観に行こうかな」ということになったかというと。
ワタシが何度か、無農薬の野菜などをお買い物したことがある「てくてく」さん(所在地・長野県飯田市)のHPで、こんな文章を読みました(タイトルに「平塚らいてう」とあるあたりです)。

( ̄△ ̄) !!

これらの文面が、今まで聞いたどんな「らいてうはすごいんだよ」というハナシよりも、気持ちを動かしました。
これは一回、ワタシも学んでおくべきなのかもしれない。

それで、上映会に行ったんですけど。
はっきり言って、ワタシの年代のヒトはほとんど居なかった‥‥浮きまくり浮きまくり(´〜`ヾ)。
でも、記録映画自体は、わざわざ出向いた甲斐があった‥‥と思いました。らいてうに関しての予備知識が前出の、「てくてく」阿部さんが書かれた文章だけだったこともあって、それが逆に新鮮だったというか、先入観を持たずに観ることができたというか。らいてうの生涯で面白いのは「心中未遂事件から「青鞜」発刊あたりのエピソードで、それ以降は地味」ということらしいのですが、そんなわけでワタシは逆に、「心中未遂事件」あたりのエピソードって

「えええっ??? なんでなんでなんで????? ヽ(。_°)ノ ?」

だったという‥‥(^ ^;)ゞ。あとでパンフを買って、「ああ、らいてうはただ気持ちのあるままに行動したんだけど、相手の男が、何処までもイノセントならいてうに勝手に動揺したのね」と思ったのでした‥‥そのあとの、相手の男(小説家の森田草平)が心中未遂事件を題材に小説を書いている、というくだりでも思ったのですが、男の方が、こういうときにはなさけなく見えてしまうのかもしれません(笑)。仕方ないのかな、世間体にしばられたりするのも男の方なんだろうし‥‥
前半生の部分(だけ)を観ているときには「なんだろうなぁ、わかんないなあもう」だったんですが、話が進んでいくにつれ、「前半生の部分は、らいてうがこの生涯を歩んで行くにはとても重要」で、「だからこそ後半生の方がワタシには輝いて見える」と思いました。決してドラマチックではなく(いや、その生涯から、ドラマチックに描けない、というハナシもあったようですが)、淡々と描かれていたのに、却って伝わるものがありました。
で、ワタシがらいてうに一番好感を持ったのは
「博史(注・らいてうの夫、奥村博史氏)は自分のやりたいことしかしない人だった。らいてうも自分の生き方を少しも曲げない人だった。しかし二人は愛し合い添いとげたのである」
というところでしょうか‥‥実をいうと、ワタシ自身はウーマンリブ論者とか、フェミニスト論者ってはっきり言って嫌い、だったんでした。「男と女は対等!」とか言っておきながら、いざとなると「私は女だから」を逃げ口上にしているようにどうしても、見えてしまって。勿論ワタシに、特に戦前の「女性にはホントに、基本的な人権もない(←と、記録映画を見て思った)」という現実がよく飲み込めていなかったり、今でもある男女差別(?)の実体がよくわかっていなかったのも事実だろうと思うのですが‥‥なんていうか、主張する方向が間違ってるっていうか(どの方向に間違ってるか、指摘できないのがもどかしいしなさけないし、同じように正しくないんだけど)。結婚が敗北、ということはワタシは思わないし‥‥強がりでもなんでもなく。とはいえ、わかってねー男が多いのもまた事実なんだけどね(メ-_-) 。最近もご主人に「おまえはウチのことだけやってればいいんだ、誰が喰わせてやってるんだ」的な発言をされたって憤慨していた友人がいたし‥‥「いつまでも黙ってついていくと思うなよこのヤロー」って。そりゃそうだ(* ̄m ̄) ププッ。
映画の中で、瀬戸内寂聴さんの講演があって、これがめちゃくちゃ面白かったです。その中で、
「「青鞜」が発行されて、男たちはこんな女ばかりがでてくると自分の立場がなくなるのでアレは悪い女だ、と非難する意味で「新しい女」という名称をらいてうたちに付けた‥‥」
というハナシがありました(注・太字はまめももの判断による)。今の世でもあるよなぁ、そういう男たちの自己保身(笑)。だけど「私は女だから」を逃げ口上‥‥って見えて(見せて?)しまうと、これだってやはり自己保身だなぁ、って。すみません、何言ってんだかわかんなくなってきました‥‥パコ!! (x_x)☆\(^^;)コリャ
ハナシをらいてうに戻しますが、どちらかが極度に折れることなく添いとげることができる‥‥というのを「恵まれている」と見る向きもあるかもしれないけれど。らいてうと、もちろんだんな様の人柄もあるのだろうと思います。闘志をむき出しにするだけが闘うことではないのかもしれません。
そうか、「愛」という観点も、必要だということなのかな。わかんないけど、どうしても最近の論者さんには「自分さえよければ」的なものを感じてしまうときも‥‥あるのかも、しれません。

そういえば、前出「てくてく」阿部さんの鑑賞記録によると、「与謝野晶子との母性保護論争に触れられていないのが残念」とのこと‥‥実際、その話は出てこなかったけど、らいてうがどんなことを主張したのかは伺い知ることがなんとなくできるんだけど、一方の与謝野晶子はどんなことを言ったんだろう? なんとなく「男に伍して」的な人なんだろうか? うーん‥‥勉強不足。気になります。調べてみようっと。
そういえば、新婦人の事務所で、らいてうの生涯を漫画にしたものもぱららっと見せていただいたのですが、今回見た映画よりはかなりらいてうの試練の部分を強調して(映画を観たあとの今考えると、ワタシには「強調しすぎだ」と思うほどだった‥‥)描かれていたなぁって‥‥そっちには、与謝野晶子との論争のこともちょっとあったような気がします。やっぱりよくつかめなかったんですが(笑)。ぱららっとぢゃ当然か。

ひとつ、思ったこと。
らいてうのことに限ったことではないのですが、どうして学校で近現代史を教えないのだろう‥‥という、素朴な疑問。
教科書には一応、近現代史に関する記述も載ってますけど、ワタシが学生だった頃にはそこまで行かないウチに1年が終わってしまって「残りは読んどいてくださいね」くらいのハナシになるんですよねー。その状況って、思うに今でも変わってないんじゃないかなぁ? むしろ「週休2日」になってしまって余計に時間がないのでは‥‥
ニュースなんか見ていても、教育って怖いなぁって思うんですよねー。北朝鮮とか、イラクとか。日本でももしかして、「わかってない男たち(=ここでは主に政治家とか官僚とか‥‥女性もいるけど、「名誉男性」的なところもあるヒトも多いっしょ? ああいうところにいると。)」の意図でこの状態になってるんだろうか? なんていらん勘ぐりをしてしまった‥‥近現代史って、ありのままをちゃんと教えてないと「戦争してもいいんだ」ってコトになっちゃわないか??? とか思ってしまったのでした‥‥
語弊があるかもしれないけれど、戦争に勝っていなくて、よかったのかもしれない。この国の勘違いは、きっとまだ続いていただろうから。
でも今は、平和の意味をはき違えているとしか思えない他の国に振り回されてますけどねぇ(T^T)。

さて。もし、興味がおありになられる方はこちらもご覧くださいね。→自由工房(「平塚らいてうの生涯」の制作会社です)
自主上映会のスケジュールも載ってました。流石に新婦人が主催団体になってるところが多いのには笑ってしまった‥‥(* ̄m ̄) ププッ。
しかし、今年既に3本目の映画‥‥7月に観に行った「少林サッカー」以外は自主上映系ばっかりとはいえ(^ ^;)ゞ。



☆おばちゃんは凄まじい(笑)☆
‥‥えっと。
まず、ハナシは丁度1週間前に遡ります。

新婦人で、班の会計さんなんか引き受けた所為もあって、我が家には時々ワタシに来客があるようになりました(^ ^;)ゞ。
で、1週間前にも、お客様がありました。若い人たちのまとめ役的存在になっている、Hさん。50代(だということを先日初めて知った。ワタシと年の近い子どももいるらしい‥‥Σ(ノ°▽°)ノハウッ!)の、「働く主婦」。さしでお話をするのは初めてだったんですが、こんなコトを仰っておりました。

「まめ子ちゃんって、ホントに面白い子よねぇ。いいキャラクターしてるっ。1回で顔と名前を覚えちゃったもの」

‥‥(´〜`ヾ)
(↑コメントのしようがないまめもも。ちなみにこの時、まめ子はまめだぁと外出中で不在でした)

いや、まめ子が「インパクトの強い子ども」らしい、ということは、よくに解っているつもりです。
先日も、お会いした方がワタシのことを覚えていて‥‥というハナシをまめだぁにしたところ

「それはアンタぢゃなくて、まめ子を覚えてるんぢゃないのか???」

‥‥ひ、ひどい<(T◇T)>わぁああああ!
まぁ、こんなコトは割にしょっちゅうあるんですが、うーむ‥‥そこまで(笑)。

で、このHさん、実はまめだぁ友人のS氏と同じ職場だということが、ひょんなコトから判明。
昨日、訳あってS氏(と、たーちゃん)が我が家に来たので、何気にHさんのハナシをふってみたところ

‥‥ここまで反応しますか(≧∇≦)ぶぁっはっはっ!!

ってな状態だったわけです。いや、「いやなヤツ」ということではなく、これまた「インパクトの強いパワフルなおばちゃん」という(* ̄m ̄) ププッ。
で、

まめもも「ちなみに、こないだの「まめ子ちゃんって面白い子よねー」っていうのもHさんの発言だったり」
S氏「いやー、Hさんに悪気は全くないと思うんだけど」
(まめもも注・いや、不快だったわけじゃないのよS氏(笑)。)
たーちゃん「その、HさんってB型?」
(まめもも注・な、何を根拠に‥‥(* ̄m ̄) ププッ)
S氏「いや、わかんないけど‥‥典型的なおばちゃん型ってコトで」

‥‥いやはや。


んで、今日。
ホントは、上映会が終わったらとっとと帰ろうかと思っていました。
が。

「あらー、まめももさんぢゃないのー」

Σ(ノ°▽°)ノ!

ワタシが当時8カ月だったかのまめ子を連れて、「赤ちゃん小組」に足を運んだ頃から知ってる‥‥Iさんでした。やはりこちらも「インパクトの強いパワフルなおばちゃん」(* ̄m ̄) ププッ。
で、なんとなく「帰ります」とは言えない雰囲気が徐々にできあがり‥‥っと(笑)。結局、午後の「つどい」(っていうか、式典みたいなものか)の途中までお付き合いすることになったのでした。
いや、言えばいいんですけど、なにしろワタシもこういう性格なのでした。
まめだぁには申し訳ないことをしましたが、でも、そのおかげでパンフも買えたので‥‥(。_+)☆\(-.-メ)モシモシ。

うん、やっぱりおばちゃんは凄まじい(笑)。
生きていくウチに、こうしないと渡り歩けないということになるのかもしれないけれど。
で、それにいいように引きずられる、格好のおもちゃ(T▽T)ノ_彡☆ばんばん! なワタシ(爆)。


でも。
こう言ってはなんですが、もしかしたら、ワタシたちの年代って、この年代の人々から学ぶことも多いのかもしれません。
らいてうをはじめとする「明治大正昭和を生き抜いてきた」人たちほどではないにしても、あのバイタリティーはすごいのかも‥‥と、最近になって思うように。
ワタシたちのように、どっちかというと「平成に近い昭和」の者になると、当たり前になんでもあるからつい「めんどくさいことは他におまかせー」ってなるんだけど。
とはいえ、ワタシもそうだ‥‥ただ、「いやな部分はまめももさんにまかせちゃえ」って空気を最近、感じる部分があったりするので‥‥もちろん、折衝ごとはもっとも苦手とするので「できない」と思う部分が一番大きいんだけど、「誰もやりたくないんだから、(自分たちに一番利害が絡まない)まめももさん」という理由で押しつけられるのならば、断固抵抗しようかな、って。ごめん、話がそれましたが。
ハナシが戻りますが、「誰かにおまかせで、自分は難しいことは考えなくていい」幸せの陰には、先人たちの苦労がある‥‥ていうか。そんなことを思いました。


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