民主党合併大会の日に合わせて藤井道路公団総裁更迭を仕掛けた小泉自民党は
したたかだ。
おかげで合併大会の話題は、NHK7時のニュースでも後廻しにされてしまった。
小泉の作戦勝ちと言えるだろう。先の安倍幹事長抜擢と言い、実に冴えている。
小泉首相の支持率はいまだ60%の高さを示している。「他に人がいないから」とか、
「パフォーマンスの力」とか言われるが、2年半経ってもこの人気は、
ただそれだけでは説明できない。
小泉首相のどこに人気があるのか、凡的に考えてみた。
� ‐�泉は見栄えがいい
何だかんだと言っても今の時代、外見はやはり重要だ。
ちんちくりんの竹下だの宮沢だのが首相だった頃の、
サミットでのみすぼらしさを思い出してみれば、一目瞭然である。
えへらえへら笑ってる宮沢なんか、G7の首脳たちからバカにされていた
というではないか。
一方小泉はブッシュと並んでもひけをとらない。
もっとも、はっきり言って小泉の顔立ちは男前でも何でもないのだが、
あのふさふさした髪、すらりとした痩身、そして高校野球の始球式で
ノーバウンドで投げる体力は、60過ぎとは思えない若さに溢れている。
この点、今やくたびれた中年の面影しかない菅とは全く正反対である。
�◆‐�泉は毅然としている
先日の総裁選挙を見ていて改めて思った。
例えば亀井静香は、討論会の席上、だらしなく斜めに腰掛け、
罵詈雑言と意味不明の長話を続けるなど、実に印象が悪い。
対して、小泉は背筋を伸ばして前を見据えて微動だもしないし、
そして言葉は常にはっきりしている。
「ワンフレーズ・ポリテック」と揶揄されるが、何を言っているのか
さっぱりわからないよりずっとましなのである。
また、何と言われようと右顧左眄せず構造改革の旗を降ろさず節を曲げないし、
しかも総裁選後の人事で見せたようなしたたかな力強さも兼ね備えている.
こうした毅然とした姿は魅力だろう。
�� 小泉には私利私欲がない
総裁選挙の時に一部マスコミがアンチ小泉のネガティブキャンペーンを張ったが、
出て来た話は、やれ小泉が離婚した妻子に非情な冷血漢だの何だの、
どうでもいいようなくだらない話ばかりだった。
今の時代、家庭の問題など個人の問題であって、政治家の傷には
ならないのである。
また、小泉を貶すネタとしてそんな話しか出て来なかったのは、裏返せば
いかに利権や金銭スキャンダルとは縁遠いかということだ。
料亭でいかがわしく酒びたりになりながら利権の相談をしていそうな
従来の政治家たちと違って、小泉は実に質素で清潔、
せえぜえ洋食レストランでおいしい料理でも食べて、
あとは好きなクラシックを聞きながら静かに読書をしているような
爽やかさがある。
�ぁ‐�泉は憎めない
パフォーマンスと言っても、小泉には細川や橋龍のようなキザな嫌みったらしさがない。
オペラを見に行って無邪気に喜んでいる様は、「しょうがねぇ奴だなあ」
と思ってもあまり反感は買わないのである。
�ァ‐�泉は美味しい話で人を騙さない
構造改革がサッパリ成果を上げないのに小泉人気が衰えないのは、
国民は、景気政策と称するただの利権バラ巻き政治にはもううんざり、
飽き飽きしているからだろう。
かつて故・渡辺ミッチーが「野党の毛バリに釣られる国民はアホ」発言をして物議を
かもした事があったが、亀井などが調子のいいおいしい話をしても、
あまり真に受ける人はいなかったのは、国民も賢くなったということか。
�Α� 小泉は政治を変えた
以上も含めて、確かに小泉は政治を変えたのである。
「『自民党をぶっ壊す』と言って、実際に壊したのは橋本派だけ」と簡単に言うが、
その田中派以来四半世紀の橋本派-経世会ニ重権力支配を打破しただけでも、
いかに破天荒なことか。
首相のリーダシップを確立した政治家は、明かに小泉であろう。