本日のぐるぐる

2002年12月29日(日) 劇団四季「コンタクト」

 年内公演最終日に観て来ました。
台詞のほとんどないミュージカル。
三部構成で、その一部の際どいことと言ったらなかったなあ。
ブランコ遊びをする貴族夫婦と使用人のお話。
パンフレットには「アメリカでは大爆笑の嵐」とありましたが、に、日本人には笑えませぬ〜。
性的にかーなーりー直接的な表現が散りばめられておりまして…ええ。
なんちゅーか、心の中で「ふふふふ」というのが関の山でしょう。
だって、私、慎み深い大和撫子だもんって誰がやねん「パシッ」(と一人ボケツッコミ)
これ、話の落ちを知っているかどうかで、大分読後感(というか、後味?って言えばいいのかな)が違います。
んーと、クリスティの「アクロイド殺し(殺害事件)」のトリックを知っていて読んだか否か、という位違う。
私は知っていたので、つまらなかった。
残念。

二部は白昼夢。
暴君の夫と、虐げられた妻のお話。
現実世界でどんなに虐げられていても夢を見る自由は奪えない、といったところこでしょうか。
しかし、あんなにdiscommunicationな夫婦なのに、なんで別れないんでしょう?
1950〜60年代(位なのかな)という時代背景だけではないんだよね。
奥さん、旦那さんと「コンタクト」しようとする意欲、失ってないんだなあ。
根性あるぅ。

三部は現代。
名誉も金も手に入れたが、孤独感に苛まれ自殺を試みる男の話。
彼の「手に入れられない憧れ」の象徴として現れる、黄色いドレスの女がとにかく格好良かった!
男自体の苦悩はどこにでもありふれたもの。
それを克服しようと試みるまで、の話なのかな。
全編スイングジャズで、もうもう、ダンスも曲もひたすら格好いい!
ジャズっていうと普段Duke Ellingtonなどのスタンダードしか聞かないんだけど、最近のもいいなあ。
奥が深いのでなかなか手が出せませんが。
三作の中で、見ごたえ、聴き応えが一番ありました。
んー楽しかった。
踊れないけど、踊りたい!みたいな衝動を感じたなあ。

ああ満足。
いい観劇納めになりました。


 < past  index  will >


shiro [MAIL] [HOMEPAGE]