後悔日誌
From ND

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2017年01月08日(日) 星


日本を離れる前のことだけど、お見舞いに行った。
親父と一緒に、真新しくなった府中病院へ。
まるで違う場所に来たような違和感。

久し振りに伯父と対面した。
具合が悪いとは聞いていたので、落ちついて話は出来たと思う。
ちょうど目の高さに輸血のバックがかかっていて、それがとても痛々しかった。
小っちゃくなっちゃったな…。
布団をかけ直すときにやせ細った足を見て、そう思った。

「俺もちょっとタバコも吸いすぎたかもしれないな。」
「身体には気をつけろよ。」

肺がんの末期で治療はもう止めたと聞いた。
もう長くはない、と察したけれど目はしっかりしていて、時折笑って見せる優しい目は、昔と変わらなかった。

「水が飲みたい。」
そう言われて給湯室に行った。
水の量も制限されていて、80ccをきちんと入れた。
起き上がって水を飲んでいたけれど、ずいぶん疲れていそうに見えた。
きっと頑張ってお相手してくれたんだと思う。


あれから一ヶ月。
伯父さんが亡くなったと聞いた。
親戚一同に看取られ、命を全うしたそうだ。
みんなが揃うまで、しっかり待っていたというから最後まで頑張り屋さんだなと感心した。

思い出はやはり、お正月に親戚一同が集まっていた頃のこと。
たくさんいた伯父たちのなかでも一番紳士的な振る舞いでちょっと格好良いタイプだった。
驚かされたり励まされたり。
いなくなってしまうのは、正直寂しいよね…。


自分も少しずつ、歳を取り始めた。
遅かれ早かれそっちへ行くんで、また会えるんじゃないか。
そんな気がしている。

どうかゆっくり休んで下さい。
遠く離れたカウアイ島から、星に英統さんのご冥福を祈った。



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