後悔日誌
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2001年10月04日(木) 過回転


救命艇のエンジンの調子がおかしくなったので点検した。
車のエンジンと違って付属品が少なくストレートな作りがなんともシンプルで良い。
ヤンマー製の3気筒だ。

原因はきっと、燃料系統の不良だろう。
エンジンを使っていたら突然回転が上がり始めた。
恐ろしい光景だ。最大回転数が3300回転なのに5000回転の回転計を完全に振切った。
6000回転くらいは出てたんじゃないかな。
エンジン停止のワイヤをひいても止まらず、結局燃料タンクの取出し弁を閉めた。
焼きつくかシリンダヘッドが飛ぶかを爆音の中で見守った。
エンジンは頑張った。燃料切れになりようやく果てた。

よく耐えたもんだ。
メーカーの話では自動車用ではこうなったら5分と持たないそうだ。
開発中のエンジンなんかは随分おしゃかになるらしい。

火花点火機関のガソリンエンジンなんかは点火プラグの給電を止めれば爆発も止まるけど
ディーゼルってのは回ってて燃料っ気があればいつまでも止まらない。
別に燃料を噴射しなくても混合気で供給すれば回りつづけるのである。
シンプルなだけに難しい。

でもそんな所がちょっと好きだ。



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