後悔日誌
From ND

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2001年06月01日(金) 多摩川


今日は多摩川を下り川崎へ行った。
河川敷は相変わらず渋滞もなく快適だ。
途中、窓を閉め切って走っていたのに草の匂いがした。
道端の草刈りの匂い。
雑草、いらない草?負けずに生える草。どうでもいい草。
自分みたい。
でも、雑草のほうが精一杯生きてるんだろう。
とにもかくにも懐かしい匂いと久し振りの暖かい日に満足げに
車は川崎へ進んだ。
今日は家を視察に行ったのだ。

1630万円。
遠いような近いような、とにかく見ておきたい。そんな物件。
川崎大師へ始めて行った。
赤塗りの雰囲気ある駅舎。これまたらしい表参道。
この街の雰囲気に一発ではまってしまった。
物件は小さな建物で築30年。とはいえ非常に状態が良い。
水周りは平成9年に全てリフォーム済み。周りの環境も悪くない。
駅から徒歩4分。近くにある大師公園は見事な運動公園。
電車に乗れば横浜も東京も射程距離。
欠点は土地面積の狭さ、日照の不足、そして駐車場が作れないこと。
これを差し引きしてもお買い得ではなかろうか。
私はすぐ彼女を呼んだ。しかし渋い顔だった。
無理もない、この狭さには驚くだろう。
何軒も見ている私に比べ、彼女はまだ理想が高いのだ。

誰だって大きな家は欲しいし、車だって欲しいだろう。
しかし、妥協しない人がどこにいるのだろう。
小さくたって自分の家を持ってみたい。妥協点ギリギリの欲求。
たくさんの事を考えながら中央高速を西へ走る。
今日は珍しく首都高もガラガラだった。

思ったより早く家へ着きビールを開けた。
一瞬、あの渋い顔が浮かんで消えた。
あいつ、頑固だろうな。
ビールが苦かった。



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